大不況には棋譜並べ

いまは時間の使い方が問われている時期という気がします。

もちろん人生のどのタイミングを取ってもベストを尽くすのがいいんですけど、過去を後悔しても始まらないのでいまできることをやる。取りつくろっている暇がもったいない。


去年の夏頃、ふと思い立って1人でホテルを予約しました。最寄駅から電車で2駅のところで、日曜だったので安く予約を取ることができました。

盤駒と着替えだけ持って行って、ホテルにつき次第やったのは、ひたすら棋譜並べ。

「愛蔵版 第77期 将棋名人戦七番勝負」

この本には巻末に、その期のA級順位戦の全45局の棋譜が載っています。

棋譜並べはじっくりやったり1局の将棋を繰り返し並べたりといろいろやり方がありましたが、この時はひたすら次から次へと多くの将棋を並べました。素早く、たくさんの棋譜を並べることでドンドンやる気が出てくるのを感じました。それから、研究将棋全盛のトッププロでも結局は読みに裏付けられた実直な手を指すしかないんだという現実味も感じたのを覚えています。

まあ感想はともかく、将棋の勉強を日頃ぜんぜんやらない私にとってはいい気分転換と実力向上の機会になりました。棋譜並べは駒音が気になってなかなかやりづらいという方にとってはたまにこうしてモチベーションを保つのも手筋です。究極の上達法は、「やる」ことだからです。百の上達論より一の努力ですね(完全にいまの自分への自戒)。

※この棋譜集がいいのは、棋譜コメントがないこと。虚心坦懐棋譜並べモードに入るためには適していました。


それからこの冬くらいから、詰将棋もちゃんとやるようにしました。最近はまたサボり期に入っていますが。。。

中田章道先生が将棋世界の付録として発行されている作品集が15冊くらいあるので、何とか入手して、すべての問題をWordファイルに手直し。1冊あたり40問くらいあるので、600問くらいにはなるでしょうか。のこり100題というところまでは来ているのですが、ここからの道のりが遠そうです。

何が言いたいかというと、将棋世界の付録→持ち運び&読書に適したA4の版型に直すという作業も「努力を最適化する」ための重要な作業ということです。そういう意味では、詰将棋を何題解いたらケーキを食べる、みたいな動機付けも立派な技術なわけですね。


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でも、棋譜並べをやるにも詰将棋をやるにも、本当に大事なのは肉体・精神が健康であるということです。家にいましょう。



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