ブレーメル「Quiet Finale」
3月23日。
前日までの暖かさは嘘のように、冷たい風が吹き付ける。
名古屋は今池、パラダイスカフェ21。
都会の地下にひっそり佇むカフェ。
ここでまもなく、三ヶ月間、路上ライブなどで腕を磨いたブレーメル初のワンマンライブが行われようとしていた。
19:00ちょうど。
SEが大音量でかかり、会場は暗転。
曲の歌詞が散りばめられた幻想的なオープニング映像の終盤。
ここまでの路上ライブの模様とともに、ブレーメルのロゴが大きく映しだされ、メンバーが登場。
映像か終わり、会場は静寂に包まれる。
鮮やかなギターの音色とともに始まったのは、ミディアムバラードにアレンジされている、『バウムクーヘン』だ。
まさに、「Quiet Finale」と言えよう。
彼らの集大成は静かに静かに幕を開けた。
続いて、軽やかで美しいピアノともに流れ出したのは聞き覚えのあるイントロ。
CMなどでお馴染みの『Day Dream Bliever』を初披露。
徐々に会場は明るくなっていき、緊張感もとけだしていく。
間髪を開けずに、ボンゴのリズミカルなリズムが会場に響き渡る。
軽いMCを乗せ、始まったのは『にんじゃりばんばん』。
それに続くように『ワンルームディスコ』をたたみかけ、会場を彩って行く。
『恋におちて』『Darling』と恋の歌が続き、ここで一旦MC。
ボーカル・クリスが弾き語りでしっとり魅せた後の『ツギハギスタッカート』鉄琴を使用し、また違った一面を露わにするブレーメル。
グランドピアノでのピアノソロが際立った『スターライトパレード』を奏で、いよいよ、この日のライヴの核心部へ。
真っ暗に暗転された会場。
静かに鳴るグランドピアノ。
続いては演奏されたのは、静かな静かなバラード『東京』。
ボーカル三人のハーモニーが際立つ、まさにブレーメルの真骨頂。
そんな『東京』が終わり、再び会場は暗転。
キーボードの神秘的な音色が響き渡る。
メンバー全員が床を足で叩き、両手で手拍子を刻む。
会場もそれに合わせるように手拍子がまきおこる。
そこから、演奏されたのは『ハピネス』
君が笑えば すべてが良くなる
この歌詞のように、会場全体に笑顔がこぼれ、素敵な空間となった。
いよいよライヴの終盤戦。
ボンゴ加藤が会場を盛り上げ、始まったのは『Joy!!』
照明もあわさり、会場はカラフルな雰囲気に包まれ、どんどん盛り上がって行く会場。
その流れをそのまま受けづぎフィドル風にアレンジされた『Dragon Night』へ。
会場からはこの日一番の拍手が起きた。
綺麗なアンサンブルを奏でたのは『真夜中のオーケストラ』
そして、フィナーレのフィナーレへ。
最後一曲。
ボーカル・クリスが感謝の言葉を述べた後、メンバーは軽く公開練習。
暖かい雰囲気に囲まれて歌い出したのは、ここまで、彼らがとても大切にしてきた曲、『誰かのエンターテイナー』
客灯もつき、会場が一つになり、ライヴは大団円となった。
【セットリスト】
1.バウムクーヘン
2.Day Dream Bliever
3.にんじゃりばんばん
4.ワンルームディスコ
5.恋に落ちて
6.Darling
7.I feel the earth move
8.ツギハギスタッカート
9.スターライトパレード
10.東京
11.ハピネス
12.Joy!!
13.Dragon Night
14.真夜中のオーケストラ
15.誰かのエンターテイナー
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