ポンコツ
本当に出来ない人ってのがいる。所謂、ポンコツ的な。
そいつらのなにが厄介って、普段自分のミスが多いので周りからつっこまれるが故、自分がやたらとつっこみたがるのだ。
でも、ポンコツなので、そのつっこみは愛がなかったり的をいてなかったりする。
それに、俺らがやるツッコミはあくまで、大概がその場を盛り上げるため。
例えば、俺らが奴らをポンコツと呼ぶのだって、その負の部分を、笑いという道具に変えて、その場にいる人たちを楽しませるようにわざわざやっている。
俗に言う、キャラ付け的な。
でも、ポンコツの皆様は、そこを理解されない。だから、容赦無く周りを傷つけにいく。我々は、意外とそのデリケートな部分はすごく考えて遠回しに伝えるけど、とにかくポンコツは、自分がつっこみたいのでズケズケとそういったところにも入ってくる。
俺らは本気でやってない(ていうか、人間関係の基本としてやってはいけない)んだけど、向こうはやたらと武器を無駄に装備したがる。
勘違いからやたらと、私利私欲で動くのだ。
思えば、謎解き駅伝のやつも、ブレーメルのリーダーも、かなりのポンコツ。
今まで、俺が、あいつらのためにどれだけ振り回され、どれだけ苦い思いをしているか。
それを奴らは知る由もない。
だって、それを理解する概念がそもそもない。
もはや、何故か、こっちが損してる。
本当に嫌いだ。
なので、そういう奴らとは、基本的には関わりたくない。
自分のペースを崩されたくないのだ。
ただ、なぜ今回、そういったポンコツと呼ばれる人と動いたりしているのか。
それは、ごく稀に、ポンコツ故に、トンデモナイ輝きを出すコトがある。
そんときは、俺らなんか比じゃなくて、もうえらいくらいドキドキさせられる。
出来ないコトが多い代わりに、そういうところで圧倒的に秀でるコトがあるのだ。
ただ、そういう圧倒的なコトがときにはできるポンコツとそれすら期待出来ないポンコツが残念ながらいて、それは、しばらく一緒にいればわかる。
話のネタを提供してくれるか、してくれないか、だ。
してくれるポンコツはとにかく、秀でたところがどこかしらある。
話のネタを提供するというコトは、それはもう中途半端なドジやミスでは無理。よっぽど、だ。突き抜けたポンコツ度合い。
それだからこそ、負の突き抜けだけではなく、正の突き抜けもするコトがある。
そんときはただただ、すげぇと圧倒される。
だから、結果的にそういう圧倒的なポンコツが大好きなのです。
ていうか、俺、ひょっとしたら、奴らがこうなるようにし向けて、やってるのかもしれません。それならやつらはかなりの頭脳派です。
あいつら、ひょっとしたら天才じゃね?
...いや、んなコトはない。
でも、そういった人たちとやると、ほぼゼロからクリエイトできるので、インスタントには絶対にならないので、楽しいです。
が、しかし、例えば、『にしのあきひろ原画展』のように、たまには、自分が背伸びして、自分より優れた大人の人たちと行動もしたくなったりする。
まさしく、みんなプロで職人。
俺の普段の生活で出会える人なんてもう比べ物にならないくらいのレベルの人もいたりする。
そんときは、俺は多分さんざんなポンコツっぷりなんだろうけど、自分ができるポンコツだと信じてやってきます。
...あ、でも俺は天才だから大丈夫やった!
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