ピコから生演奏までゲーム音楽語りまSHOW!2
2024年9月13日に開催された、『ピコから生演奏までゲーム音楽語りまSHOW!2』の感想を綴ります。
制作環境の裏話がたくさん聴けました!しかし自分が機械に疎いので、貴重なお話を十分にお伝えできない内容となってます、申し訳ないです。
記憶力が良くないので間違ってるところもあるかもしれません、ご了承ください。
また、イベントの様子の写真は全て撮影許可中の時間に撮影したものです。
このイベント、2回目の開催がコロナ禍により開催できず、実に7年越しの開催だそうです!
フォロワーさんからイベントのことを教えていただき(ありがとうございます🙏)、チケットを購入して、当日を迎えました。
開場は18:30、チケットの購入番号順に並び、着席は自由席。S席チケットは1、2列目確保で、2列目の中央やや下手寄りの席に座りました。
開演前、MCのニポ山ニポポさんが登場。
北海道育ち、テレビが好きで特に司会者を見るのが好きだったというお話、ゲームももちろん好きというお話、イベント会場はスクリーンも綺麗に映し出せる設備が整っており、床も光りますというこだわった設備のお話で和やかに開演までの時間が過ぎてゆきました。
19:00、いよいよ開演!
オープニング
ピコ生バンド(?)の『給食当番』さんがオープニングテーマを披露。
なつかしのピコピコ音のBGMからオーボエの生音での演奏ありの楽しいオープニングでスタートしました。
実機で音源聴きまSHOW(PC88実演)
古代祐三さん登壇!
ステージにPC88が用意されており、古代さんが当時どのようにゲーム音楽を作られていたのかを解説しながら実際に音楽も流していただきました。
パソコンは、秋葉原BEEPさんからお借りしたそうで、さらに音源のデータは古代さんが保管されているデータがあるのですが、壊れないようフロッピーディスクに移した(?)ものを用意したとか。
(説明間違ってるかもしれません💦)
フロッピーディスク、手のひらサイズのなら使ったことありますがこんな大きいのもあったんですね!
曲のデータが一覧で表示されています。古代さんは当時このデータの名前を曲名として話すことが多かったようです。
文字がたくさん並んでいて、すべて音符に置き換えられ音楽が流れるそうです。
この文字の羅列から素晴らしい古代サウンドが流れるなんて、プログラミングってすごいなー!と、パソコンの知識も音楽の知識もないので、ただただ驚きと感動…!
ゲーム開発環境で語りまSHOW
次のコーナーで伊藤賢治さんと関美奈子さんも登壇!
当時どのような環境で音楽を制作されていたのかというお話。
古代さんは自宅で音楽を制作していた
イトケンさんはスクウェアに音楽制作用の個室があった
関さんはなんでも屋のような仕事環境で効果音もチームみんなで作っていた
イトケンさんはMacをつかっていた
昔は音楽のループポイントを探るのが大変だった
ファミコン、ゲームボーイは3和音、スーパーファミコンは8和音まで出せるけど、いざ8和音になると色々やりたくて8和音でも足りなかった
等々、他にもたくさん制作に関するお話に花が咲きました🌼
時代や所属している会社によって全く違う環境なんだということを熱く語られていました!
プレイステーションでは内蔵音源を使っていたかどうかなど、作曲家ならではのお話も多数!
ああ、自分が機械に詳しくないことを悔やみました😂
関さんは『どこでもいっしょ』のチームで、どこいつは曲があまりないけど、テレビで流れる音楽やニュースの音も作っていたそうです📺
私もどこいつ大好きで、テレビの中の音を聴き取るのにハマった時期があったことを思い出しました☺️
ポケステを買ってこっそり学校に持って行って休み時間に友達と通信したな〜✨ピエールが好きでした🐕
他に印象に残ってるお話を2つほど…
植松さんは限られた環境で工夫することに長けている方で(FF6のオペラの衝撃等!)、FF2でエコーのかかった曲調を出すために、一音出したあとずらして同じ音を流すことによって、エコーしてるように聴こえる技を使っていたそうです。
FF2のメインテーマのあの物悲しさは、それがあるからさらに琴線に触れる楽曲なんだなと実感。
もう一つは、スーパーファミコンは8和音まで出せるという話のところで、音楽が和音で流れている時に効果音を流すと、どこか1つの音を消さなければならない。菊田裕樹さんはそれを計算して聖剣伝説3は6和音で作っていたそうです。
確かに、当時自分も、武器で攻撃した時に、どれかの音が消えるなーと思いながらプレイしていたことを思い出しました。熱中していると気にならないんですが、ふとした時に気になるときはありました。
今思うと、聖剣伝説3はその微妙なストレスなく遊べていたんだなー!
また、ファミコンは3和音なので、さらにひとつ削らなくてはならなかったんだなぁ…ゲーム制作に携わる方々の苦労の末にユーザーが楽しめていたこと、ありがたいことです。
すぎやまこういちさんは「2和音あれば音楽は作れる」とおっしゃっていたそうです。
おっ💡と思ったエピソードを思い出しました。このコーナーでのお話じゃなかったかもしれませんが、自分が作曲したゲームはプレイしているかという話になり、イトケンさんはロマサガ以降は難しくてプレイできていないそうです。
そこから、好きなゲームがあるかという話で、イトケンさんは『プリンセスメーカー』がお好きだそうです!
私も友達の家でどのナンバリングかは忘れましたがプレイしてるのを見せてもらったんですが、みてる側も面白い!いつか自分でもプレイしてみたいといまだに思ってます❣️
ゲーム音源で語りまSHOW(メガドラシンセ実演)
メガドライブの音源とほぼ同じ音が出せるシンセサイザーを古代さんが実演するコーナー。
ボタンがたくさん配置されていて、操作によってDJのようなアレンジもできるスグレモノ!
メガドライブ音源は特に海外での人気が高いそうです。
会場が一気にクラブのような雰囲気に!そしてそれを華麗に操作する古代さんがまだ素敵でした💓
メガドライブ好きな人はぜひシンセサイザーのご購入を🤗
みんなの質問答えまSHOW①
イベントでは、イトケンさんと古代さんあてに事前に質問を募集しており、その中から時間の許す限り質問に答えていただくコーナー。
①では、イトケンさんへの質問
「曲が舞い降りてくるときはどのような時ですか?」
9割ほどは舞い降りず、うんうん唸りながら作曲されているそうです。
ピアノで少しずつ音階をずらしながら、これだという音を決めていきながら進めていくそうです。
そんな中、舞い降りたエピソードを1つお話ししてくださりました。
北海道へ旅行したとき、富良野の壮大な景色を見て、ロマサガRSのメインテーマの音楽が舞い降りてきたそうです✨急いでスマホに鼻歌を録音したとか!
そしてそのメインテーマのアレンジャーが関美奈子さん!関さんに任せたので自由に編曲してもらったという、信頼関係がわかるお話も伺えました。
「ロマサガ1の『バトル2』と、ミンサガの『神々への挑戦-四天王バトル-』の一音が違うのはなぜですか?」
イトケンさんが実際にその部分を演奏しながら説明してくださいました。
ミンサガはトランペットでの演奏なので、元の音階だと演奏しづらいとのお考えで、一音だけ変えたそうです!
確かに、当時は人が演奏するということまで想定せずに作曲されている人が多かったようですから、実際に演奏するとそういう違いが生まれてくるんですね。
以前別のイベントで、菊田裕樹さんも聖剣伝説2や3はオケで演奏するなんて全く考えてないから人が演奏するのは大変ですよねというお話しをされていたのを思い出しました。
帰宅後、自分でもバトル2と四天王バトルの1音の違いを聴いてみました。ほんとだ、違う!こういうところまで気がつくのってすごいなー!
質問した方は、長年の疑問だったようで、解決できて良かったですね😆
11秒目の部分の一音と、
12秒目あたりの部分の一音です。
「聖剣伝説の音楽担当かサガの音楽担当になる選択肢において、もし聖剣伝説シリーズの道に進んでいたら、どのような作曲家人生になっていたと思われますか?」
この質問、実は私が投稿した質問でした。
リリアミュージックセレクションvol.2で聖剣伝説のお話をされていたイトケンさんがとても印象的だったので、質問してみたくなりました。その時の感想も綴っていますので、よければお読みください。(古代さんもゲスト出演されています!)
回答に困る質問をしてしまって申し訳ありませんでした!
イトケンさんは「ビジョンズオブマナを作ってたんじゃない?」と答えてくださったあと、植松さんからサガシリーズで河津神から色々学んでこいと言われ、色々学べたというお話しもしてくださいました。
その後古代さんが「最近佐賀県とコラボしてましたよね。イトケンさんは佐賀県へ行かれたことありますか?」と質問され、イトケンさんは2回ほど行かれたと。
さらに「もしサガシリーズを担当してなかったら佐賀県へは行ってましたか?」という質問され、
イトケンさんは「たぶん、行ってないと思う、九州にも行ってなかったと思う」とお話しされました😳
ご回答ありがとうございました❣️
「聖剣伝説の『Rising Sun』がバラードをイメージした曲だと以前伺いましたが、他にバラードをイメージした曲はありますか?」
この質問は同行した夫が投稿したものだと後で聞きました😳
イトケンさんは、作曲するときはピアノを弾きながら考えるそうで、基本的にバラードのイメージで作曲するそうです。クローディアのテーマも代表的なバラードのイメージだそうです。
なんとバトル曲もバラードのようなイメージから始まるそうです。
なので、基本的にどの曲もピアノで弾ける想定の曲なんだとか!
ドラクエの交響組曲のCDに楽譜が付いていて、それがすごく参考になったというお話もありました!
ゲーム年表で語りまSHOW
イトケンさん、古代さん、関さんが携わられたゲームタイトルが発売年ごとにスクロールしてゆき、気になったところでMCニポ山さんがストップをかけて、エピソードを伺うコーナー。また、お3方自身でぜひ話したいタイトルがあればその時もストップをかけます。
『アクトレイザー』ショックの話は有名ですが、その後から植松さんは髭を蓄え始めたんだとか🤭
古代さんも、スーパーファミコンの作品がいくつか発表されて、音楽を聴いたけれど、スーパーファミコンの音楽はもっといろいろできるはずと思って制作され、アクトレイザーのあの名曲の数々ができたんですね。
イトケンさんは、『ロマサガ1』はスーパーファミコンでの制作となり、それまでゲームボーイで3和音。FF4チームが先にスーパーファミコンの制作に入っており、ロマサガ1の担当になった時、いろいろやれるようになって嬉しかったとか!
古代さんが『シェンムー』制作時は出向の立場で、今まで自宅で曲作りをしていたのが、複数の人数が同じ部屋にいる環境で制作するという環境になり、苦労されたそうです。
スピーカーから聴く音とヘッドホンから聴く音では低音の響きが違うようで、相当大変だったようです。
終盤は毎日ホテルに泊まって宿泊費もだしてもらったという、“セガが1番バブっていた”エピソードを聴けました。
『湾岸ミッドナイト』のときは、古代さんが自身のモチベーションが下がっていた時期とお話されていて、高校時代の友人が湾岸ミッドナイトの制作プロデューサーをしており、その友人といろいろあったようですが仲直りのきっかけになって、友人ということもあり安心して仕事ができ、さらにその後の自分に繋がったという素敵なお話が聴けました。
関さんは『ティアリングサーガ』『ベルウィックサーガ』を担当されていたんですね!
当時いろいろあったのは知っています😅プレイしようと思っていたまま結局未プレイでした💦
関さんは前回のピコ生1でこの作品のことを話せなかったことが気がかりだったとか。
昨年亡くなられた音楽プロデューサーの方が当時素晴らしいシンガーを紹介してくださったお話をされていて、関さんもやっと話せたと満足しているご様子でした。
そうこうしているうちに時間が押してきて、いろいろ聞きたい話もありましたが、ロマサガ2リベンジオブザセブンのタイトルでストップをかけた時、イトケンさんが「予約してね!」で終了!😂
みんなの質問答えまSHOW②
最後のコーナーの準備中に古代さんの質問に答える時間となりました。
「古代さんの来年のカレンダーは発売されますか?」
カレンダー!!さすが古代さんですね✨
来年分は未定だそうです😵
古代さんはジムに行って体つきも良くなっているそうなので、期待できそうですね🤭
準備時間中の間だけということもあり質問時間がなくなり、古代さんの質問についてはイトケンさんほど答えられませんでした💦
生演奏お願いしまSHOW(伊藤賢治さん)
準備が整い、イトケンさんと、バイオリニストの水谷美月さんも登壇!
1.Departure(Puzzle & Dragons)
2.夕時雨(おおかみかくし)
3.七英雄バトル(ロマンシングサ・ガ2)
パズドラは時々イトケンさんのライブでも演奏される、イトケンさんの代表曲の一つになった曲ですね🎵優しく、かつ元気をもらえる曲です。
「夕時雨」は、水谷さんがバイオリンと歌唱を担当。歌うバイオリニスト!バイオリンの演奏と歌唱の切り替え、難しそうなのにサラッとこなす姿がすてきでした。
七英雄バトルはおなじみ!小編成でのアレンジで何度も聴いてはいますが、今回はピアノとバイオリンのみというレア中のレアな構成!
先ほどイトケンさんが、バトル曲もバラードになるというのがこのアレンジでよくわかりました👏👏
エンディング
早いものであっという間にエンディングです。
最後に出演者全員再登場。
ここで、次回開催決定の発表がありました!
S席チケットの特典として、終了後に出演者の皆様と記念撮影をしてイベントは全て終了!
大変楽しいイベントを企画してくださり、ありがとうございました✨
こういうお話を伺った上で、また音楽を聴くと違った一面が見られるので、また貴重なお話を聴きたいと思いました。
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