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飲食店の店長に必要な計数

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7月から銀座で「飲食店の店長に必要な計数」の講義を再開いたします。 どんな内容の講義なのかがわからないと不安だ。 という方はこのマガジンをご覧ください。 飲食店だけでなく、小売店…
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#売価

粗利率の求め方③

お店にある商品は様々な種類があります。 そして粗利率も商品によって違います。 集客のために薄利な商品もあれば 利益が取れる利益率の高い商品もあります。 お店の粗利高はそれら商品の粗利の複合です。 お店全体の粗利率は複数の商品の平均粗利率になります。 売価1,000円、粗利率20%の商品Aと 売価500円、粗利率70%の商品Bを各1つ販売した場合、 合計の粗利率はいくらでしょうか。 合計の売上高は1,500円、合計の粗利高は550円で 粗利率は37%となりま

粗利率の求め方②

値入率と粗利率の違いは 値入率が予定した利益の割合に対して 粗利率は販売後の確定した利益の割合です。 割引をして売上が下がった場合は粗利率も変わります。 割引販売をすると、当然売上は下がります。 元々の売価750円、予定した利益=値入高は450円 値入率が60%であった商品は 10%割引販売したことで売上高675円に変わります。 原価は割引販売しても300円で変わりません。 利益の割合が下がります。 しかし10%販売したとしても10%粗利率が下がる訳ではあ

粗利率の求め方①

粗利率は売上高に占める利益=粗利高の割合です。 粗利率=粗利高÷売上高で求めます。 問題 売上高750円、原価300円、粗利率はいくらでしょうか。 粗利率は売上高に占める利益の割合です。 割合は「一部÷全体」で求めます。 粗利高を売上高で割ります。 問題文からは粗利高がわかりませんが、 粗利高は売上高から原価を引いた残りが粗利高です。 750円から原価の300円を引いた残り450円が粗利高です。 そして450円を750円で割った値の0.6を%表記にして 答

粗利高の求め方

粗利高は商品が売れた後の確定した利益です。 売上高に占める原価の割合を原価率 売上高に占める粗利高の割合を粗利率と言います。 粗利率と原価率は足して100%になります。 100%-粗利率=原価率 100%-原価率=粗利率になります。 売価に粗利率を掛けると粗利高がわかりますが、 問題では粗利率はわかりません。 100%から原価率30%を引くと粗利率は70%になります。 売上高700円×粗利率70%=490円です。

売価の求め方

何割の儲けを乗せるかを計算して売価を決める方法です。 問題 原価100円、値入率20%の時 売価はいくらでしょうか。 公式は 売価=原価÷原価率で求めます。 しかし、原価率は問題文には記載されていません。 ①原価は100円です。 ②値入率は20%です。 ③100%から値入率20%を引くと原価率は20%です。 原価100円÷原価率80%=125 答えは125円です。