ケアのあれこれ1:呼吸

悩んだとき、困ったとき、落ち込んだとき、焦っているとき、追い詰められたとき・・・。呼吸をする、ということを思い出すようにしています。

呼吸をすることは、私にとって自分の心と身体を整えるための大切な手段です。

まずは、息をゆっくりはく。しっかりはききってから、吸う。それを繰り返します。ともかく、何か問題ごとがあったとしても、1分間だけでもいいからそれを横において呼吸をします。すると、なんとかなるような気になってくるから不思議です。なんとかなるような気になるところまでいけなくても、なんとかする方法を考えようと集中できるようにはなってきます。

呼吸を意識しなくても頭はフル稼働で考えてなんとかしようとすることもあるけれど、そうして考えた案はたいていいまいちなものが多いです(私の場合)。だから、とりあえず、呼吸をすることにしています。やはりきちんと酸素が供給された脳が思いついたものの方が質が良い気がします(あくまで、私の場合)。呼吸はプライスレスだし、これでよい対処ができるならお得です。

困ったら、まずはちゃんと呼吸をした自分に助けてもらいます。それでもダメなら、家族や友人や同僚に助けてもらうのもいいでしょう。このとき、ちゃんと呼吸をしている人が近くにいるなら、その人に助けてもらうのがいいかもしれません。どんな呼吸をしているかは、結構その人を表していることが多いように思います。

この間、ちょっと忙しくしていたときに頭痛に見舞われたことがありました。頭痛持ちではないのでなかなか珍しいことなのですが、ふと、自分の呼吸がものすごく浅くなっていることに気がつきました。とりあえず呼吸しようと思い、何度か深い呼吸をすると、頭痛がすーっと消えていきました。ちゃんと呼吸すると、いいことがあるんですね。知っていて、実践していたけど、やっぱりすごいなぁと思いました。

とりあえず、自分に対してまず初めにするケアは呼吸。そうすると身体も楽になるし、現状を良い方向に向けるまっとうな考えがうかんでくる気がします。

それから、だれかをケアするときには、その人が自分を助けるための呼吸ができるようにサポートします。結構効果があるし、副作用がないところがいいです。言葉で指示しなくても、相手を観察しながらそのときに適切と思われる呼吸をこちらがしていると、自然に呼吸のリズムや深さが合ってくることが多いのでサポートしやすいところもいいです。

緊急事態で他に優先することがない場合にする一番初めのケアは、呼吸ということになるのかもしれません。でも、緊急事態でも優先すべきは気道確保。やっぱり、呼吸は大切ですね。


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