生活のあれこれ2 無ければ無いでなんとかなるという話

私の家には電化製品が少ししかありません。

テレビや掃除機、炊飯器や電子レンジ、電気ポットは元々無く、洗濯機と冷蔵庫は最近諸事情で手放しました。

壊れたり使えなくなったときに手放して、買わないまま、あるいは買えないまま過ごして今に至る、という状況が多いです。

テレビはもうしばらくありません。古くなって画面に線が入るようになり手放したのですが、その後微妙に忙しかった私は買いに行く機会を逃して今に至ります。もう5年以上は経つのではないかと思います。学生時代も無かった(この頃はお金がなくて買えなかった)ので、買わないハードルもそれほど高くありませんでした。当時はラジオで情報を得たら良かったですし、今はネットとラジオで不便なく生活できています。

掃除機は大きな掃除機を手放してもう10年くらい経つかもしれません。その後ホコリを取り除く用途の箒的な働きをするもののと、細かい部分を吸い取る小型掃除機的なもので過ごしていましたが、数年前にホコリを取り除いたら雑巾、という感じでもいいかなという軽い乗りで始めたら、掃除機的なものを取り出す機会が激減し、手放して今に至ります。

炊飯器も壊れた後に購入しなかったものです。内蓋の接続部が劣化してポロッと取れてしまったのです。もう7、8年前になるでしょうか。購入するまでと思って鍋でお米を炊いていたらそれが定着して、結局購入しないまま時間が過ぎ去りました。

電子レンジは1年くらい前。かなり長期間にわたり使っていたのですが、使用時にだんだん異様な熱さと音がするようになり、危険を感じて手放すことにしました。爆発したり、火が出たらけっこう大変です。それを機にどうしてもあたためたいときは蒸すことにしたら困ることなく過ごせてしまい、今に至ります。しかし、蒸すといっても立派な蒸し器があるわけではありません。使っていた鍋に使っていたザルがたまたまフィットしたので、鍋底に水を、ザルの上にあたためたいものを入れてあたためています。蒸気でしっとり仕上がり、これはこれでよいように思います。

学生時代に下宿生活をしていた時は、先輩からのいただきものの電気ポットで湯をわかしたり、ゆで卵を作ったり、レトルトのアルミパウチをあたためたりして、かなり便利に使わせていただきました。ありがたかったです。湯をわかす以外は本来の用途ではありませんので、自己責任で使用していましたが、事故は起こらずに経過しました。一人暮らしになり鍋で湯をわかすようになってからは手放して、買う予定も今のところありませんが、もし手元にあったらやはり便利に使うのでは、と思います。

かなり壊れぎみの11年くらい使った洗濯機は、3年くらい前から買い換えを考えていて、買い換えが近いのなら運送料がかかるのは経済的ではないなぁと思い、引っ越しを機に手放すことに決めました(それで、歩いて引っ越しできました)。冷蔵庫もかなり使用しており、同じ理由です。元々、冷やさなければならないものがほとんど無かったことと(乾物や缶詰め、未開封の災害備蓄用の水なども入る場所になっていました)、季節がら窓際でよい具合に冷えることも後押ししました。おそらくそのうち購入すると思いますが、せっかくなので今は無い生活を楽しんでいます。無ければ無いで、手洗い、冷やさなくてもよい食材の利用、こまめな買い物くらいでなんとかなるようで、今のところそれほど困らずに生活をしています。困っていないので、ゆっくり考えて身の丈に合ったものを購入しようと思います。

身体をおおう衣服、水や食材と煮炊きの道具、雨風しのげる空間、暖房(寒冷地なので無いと命に関わる)などがあればとりあえずは生きていけるのですよね。そして不思議なことに持ち物が少ないと気持ちも軽やかな気がします(気がするだけかもしれませんが)。道具が少ない分、家事に身体を使うのでよい気分転換になります。

部屋をぼんやりとながめ、無ければ無いでそれなりに幸福な生活を送ることができると感じ、なんとなくよい気分で過ごしている今日この頃です。




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