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ヤマノススメオータムフェス2021の「こぼれ話」

「ヤマノススメオータムフェス2021」に行ってきました!

ヤマノススメといえば、登山をテーマにした日常系作品として知られています。引っ込み思案で人と関わるのが苦手な女の子・雪村あおいちゃんが、登山好きの幼なじみ・倉上ひなたちゃんと再会したのをきっかけに、少しずつ山の楽しさに目覚めていくお話。

この二人の百合とも友情ともつかない絶妙な関係性がまずGOOD。本人たちからすれば友情なんだろうけど、端から見る分にはもう百合カップルがいちゃついているようにしか見えません。

全国の百合好きに衝撃が走りそうなストーリーもさることながら、ヤマノススメは登山の解説が詳しいことでも有名です。原作者のしろ氏が実際に登山を趣味にしていることもあり、作中には山にまつわる様々な知恵や知識が登場します。

そういうわけで僕もすっかりヤマノススメの魅力に目覚めてしまい、今日までイベントに行ける日を心待ちにしていたのですが、そんな折に、アニメ4期、さらには4期の決定を祝して、「ヤマノススメオータムフェス2021」が開催されるというではありませんか。

これは行くしかない!と思い、チケットを確保して行ってきた結果、当初の期待を遥かに上回るたくさんの興味深い話が聞けました。

今回は、そんな「ヤマノススメオータムフェスこぼれ話」の中から、僕が個人的に面白いと思ったものを厳選してご紹介します。

こぼれ話なので、イベントの内容とは直接関係ないかもしれません。ですが、ヤマノススメを知らない方でも興味を持ってもらえるような内容にしたつもりです。

記憶を辿りながら書いていくので、ひょっとしたら間違いや解釈の違いがあるかもしれませんが、よろしければ最後までお付き合いください。

■ どこでやったの?

今回のイベントは、「ところざわサクラタウン」という場所で行われました。

JR東所沢駅から徒歩10分程度。灰色の大きな建造物がトレードマークの商業施設で、周りには他にもおしゃれな建物が目につきます。「KADOKAWAによる日本最大級のポップカルチャー発信拠点」。アニメや漫画などの情報発信に特化したショッピングモール、といったところでしょうか。

中には書店だけでなく、ホテルやレストランも併設されており、聞く話によれば美術館や博物館まであるそうです。こんな大きな施設があったことを知れたのがまず一つの収穫ですね。

「角川食堂」でカレーを食べてきました。こんな感じ。

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ちなみに夜はライトアップもしてました。こんな感じ。

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ヤマノススメのイベントで来たけれど、なんだかここだけでも一日中過ごせそう!

機会があったら、今度はゆっくり回ってみたいものです。オープンしたのはつい最近らしく、今後はここでイベントをやる作品も増えてくるかもしれません。

■ エアーズロックを軽装で登る謎の外国人

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さて公演に関してですが、ヤマノススメというだけあって、やはり山にまつわるトークが多かったです。ヤマノススメの本編振り返りにはじまり、オススメの聖地巡礼スポットに、山にちなんだミニゲーム。トークの中では声優さんの登山事情に触れた場面がありました。

かえで先輩役を演じる声優の日笠陽子氏は、以前ロケで「エアーズロックに登ったことがある」とのこと。

エアーズロックはオーストラリア大陸にある一枚の巨大な岩で、先住民アボリジニの言葉で「ウルル」と名付けられています。

世界で二番目に大きい岩。一番大きいのは同じくオーストラリア大陸に横たわるマウント・オーガスタス。

山にしろ岩にしろ、登るのに危険が伴う場所なのは間違いなく、現在は登山が禁止されているようです。

日笠氏も、ロケの前にはスタッフから重々念を押されたそうです。当日の装備にも細かいチェックが入り、何リットルもの水がバックパックに詰め込まれた状態で登山に臨むことになったとか。

ところが、その脇を軽装でさらりと追い越していく外国人の姿。イエーイ!とかなんとか言いながら走り去っていく陽キャ。

外国人って、たまにいきなり突拍子もないことしますよね。ロックだけにロック…という冗談は置いておくとして、めちゃめちゃ登山経験が豊富な外国人だったのでしょうか。

経験豊富な人はちゃんと準備を整えて登山するでしょうから、やっぱり普通にただヤバいだけの人だったのではないかと思います。

あるいは、めちゃめちゃ肺活量を鍛えている人、とか。いずれにせよ、登山をするときはしっかりした装備で向かいましょう。山の恐さをなめちゃいけません。

■ 伝説のキャンプイベント

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驚いたエピソードはもう一つあります。ヤマノススメは過去にキャンプイベントというものをやったらしく、これが以前から「伝説」として語り継がれているようです。

調べてみると、確かにそれらしいイベントの情報が出てきます。「ヤマノススメキャンプフェスタ2017」。4年前に名栗げんきプラザという場所で行われたイベントみたいですね。

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マシュマロ焼いたりキャンプファイヤーしたりしてて楽しそう!

普段のイベントと同じように物販や声優さんのトークショーもあったようで、これは当時もしヤマノススメファンだったら絶対に参加してましたね。

ただ何が伝説かって、ここ電波が全く入らないほどの山奥だったらしいんですよ(笑)

4年前と今ではまた電波事情も異なりますが、今どき電波が入らないほどの環境って珍しい気がします。加えて、当日は寒かったらしく、ここなちゃん役の声優・小倉氏が「命の危機を感じた」とか話してて笑った。

一体どんな環境だったんだ。とはいえ、ヤマノススメファンの中には登山を趣味にしてる方が多いですし、ひょっとしたら案外みんなへっちゃらだったのかもしれません。

アウトドアを題材にした作品はこういうイベントができていいですよね。他の作品で大勢のキャンプをやろうと思っても、こうはいかないですよ。昨今は情勢が向かい風なのもあって、キャンプどころかそもそも大勢で集まること自体がますます難しい状況になりつつあります。

でもいつか、ヤマノススメのキャンプに参加してみたいですね。

■ ヤマノススメファンの約1/3は富士山に登っている

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最後に印象的だったのが、やはりファンの登山率の高さ。ヤマノススメの聖地巡礼にオススメのスポットをランキング形式で紹介していくコーナーがあったんですが、そこであの富士山が4位にランクインしたんですよ。

その際のトークで、声優の日笠氏(だった気がする)が目の前のファンに向けて問いかけたわけです。「富士山登ったことがある人ー!?」と。

ざっくり勘定なので正確ではありませんが、80人くらい挙手してた気がする。テキトーに手を挙げた人もいるでしょうが、それにしても会場のキャパを考えれば、結構な数字です。会場は一列12人、それがアルファベット順に並んでいたので、高く見積もっても最大収容人数はおよそ300人くらい。

ヤマノススメファンの約3人に1人が富士山に登っている計算です。すごい!

この中にはもちろん、元から登山が好きだったファンもいるでしょう。ですが、ヤマノススメがきっかけで登山を始めた方も多いと思います。

そういえば、ファンから寄せられたコメントを声優さんが読み上げているときに、「ヤマノススメで人生が変わった」というフレーズがあったのを思い出しました。

自分の好きな作品で自分の人生が変わるって、なんて幸せだろう。これが一昔前だったら、オタクが作品と出会うことの意味って、推しのキャラクターを増やすこと以外になかったと思うんです。

でも今は、作品を通して、趣味の幅を広げることができる。本当に、本当に、オタクの人生は何が起こるかわからなくなってきました。ヤマノススメに出会うまでは登山に興味なんてなかった僕も、気付けば雑誌のアウトドアコーナーに手を伸ばすようになっています。

「人生には無限の可能性がある」なんて、そんな台詞を真面目に信じられる年齢は過ぎてしまいましたが、我々は今、ひょっとしたらその「無限の可能性」の上に立っているのかもしれません。

なんだかいろんなことをしみじみと考える機会になりました。オータムフェスのチケットが当たってくれて本当に良かったです。

■ まとめ

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いかがでしたか?

ヤマノススメは可愛いだけじゃなく登山のノウハウもしっかり学べる素晴らしい作品なので見てない人はぜひ見てください…!

またね!

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