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さわやか

初めてさわやかに行った。

さわやかに行ったことある人は右手を、行ったことないけど知っている人は左手を、さわやか知らないなにそれって人は両手を挙げて心を撃ち抜かれる準備をしてください。

さわやかとは静岡のハンバーグチェーン店です。大変美味しいと有名です。いやいやハンバーグでしょう。そりゃあ美味しいじゃん。ハンバーグを不味く作る人がいるなら出てこいよ、と思ったあなた。私と同じ考えです。どう作っても美味しいものを作って美味しいでしょとしたり顔をするさわやかに、静岡から出てこないチキンめ!牛のくせに!と言ってやりたい気持ちすらありました。

サイトを見るとお昼どきは150分待ちとかなんとか書いてありました。さわやかは静岡のUSJ。静岡のディズニーランド。富士急は山梨です。私たちがたどり着いたのはお昼のピークもだいぶん過ぎた頃。そこまで待たずに入れました。静岡出身のさわやかマスターに鉄板メニューを聞き、言われたとおりに注文をしました。私はガストのハンバーグも好きなのですが、値段はガストくらいだったので思っていたより安いじゃん、やるなぁと思いました。

200gのおにぎりハンバーグと250gのげんこつハンバーグが選べました。違いは大きさのみだそうです。おにぎりとげんこつの大きさの違いは握る人それぞれだと思いましたが、とりあえずお腹がすいていたので大きいほうを頼みました。

いよいよ運ばれてきたハンバーグはまん丸でした。平べったいイメージだったので驚きました。店員さんが目の前で半分に切って、鉄板に焼き付けます。すごくいい音、いい香り、飛び散る肉汁。ひとくち食べて驚きました。知ってるハンバーグじゃない!ハンバーグ…というよりは、牛。目を閉じると牛が前でタップダンスをしている気さえした。牛を感じる。ハンバーグ、いや牛が生きている。私は生きた牛を食べた。タップダンス牛の踊り食いである。

ハンバーグといえば合い挽き肉ではないかと思いました。目の前で牛を踊らさせておきながら豚も入っていたら申し訳ないなぁと思って調べてみると、

さわやかのハンバーグに使用する原料肉は、牛肉100%で、世界で最も安全と言われているオーストラリアの南東部で育てた牛のみを使用しています。また、使用する牛はアンガス・ヘレフォードという食肉専用の牛種のみです。

という意識高い系の文章を確認しました。タップダンスを踊る牛はニンマリと笑ってこちらを見ました。怖くなって目を開けると、目を瞑らなくてもそこに牛がいました。写真のように皿が牛の形をしているのです。牛のお腹の部分が料理を載せるところになっています。なんとサイコパスなお皿だろうと思いました。

そもそもハンバーグ店にさわやかなんていうハンバーグの対義語としても良いような名前を付けるところからサイコパス感が出ている気もします。

また行きます。

炭焼きレストランさわやか(https://www.genkotsu-hb.com)

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