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美しい女の子には

可愛い人は直接的に得をするなあと思います。

週末は東京でライブがあるのですが、ちょうど学祭期間なので少し長めに滞在してかるたをしたり地元のこちらに住んでいる友人と過ごしたりしています。

昨夜は泊めてもらう中学校の頃からの友人と約束をしていました。彼女は明日の一限の中国語の小テストの勉強を放棄して、彼女のバイト先のとても美味しい鹿児島料理の居酒屋ふるさと(https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/tokyo/A1309/A130902/13128085/top_amp/)で私と酒を飲む選択をしました。地鶏刺しやさつま揚げなど、鹿児島の美味しいものが東京で食べられます。ここで友人は地鶏刺しやゴボウ、山葵、レバーなど今までに苦手だった様々なものの本当の美味しさを知ったそうです。私も中学校の給食で出る郷土料理はそこまで得意ではなかったのですが、これは本当に美味しいと思いました。私達が大人になったのか、このお店が本当に美味しいからなのか。たぶん2:8の割合です。

彼女はバイト先でとても可愛がられている様子で、色々とサービスしてもらいました。美人で愛嬌がある彼女のことを気に入らない人はいません。特にこの「美人で」という点は重要です。彼女の隣にいるだけで周りが優しくなる気がします。

おなかがいっぱいになった後、明日の1限の休講の知らせをみた彼女はここまでかと言うほど歓喜して、私を夜の新宿に連れ出し、カラオケに行きました。大学受験合格並みに嬉しかったそうです。ひとつ授業を休講にするだけで人をここまで幸せにできるなら、教授も休みがいがあることでしょう。

さて、ほぼ終電となってしまった訳ですが、やはり帰りの電車ではサラリーマンに席を譲られました。社会は美人を電車で立たせる訳にはいかないからです。内面まで美人な彼女は「すぐそばなので。」と断って立っていましたが、その断り方も慣れているな〜と思って、私は疲れたので座って見ていました。

最寄りに着くと無尽蔵の胃を持つ彼女は何か買おうと言いました。新宿でもGODIVAのチョコラータを飲んだのに、罪です。同じく無尽蔵の胃になっていた私はもちろんだと答えましたが、同じ罪でももちろん訳が違います。彼女はいつも食べていますがいつも細いので、その罪は私ひとりで被ることになりそうでした。家にカシス酒があるそうなので、コンビニでオレンジジュースとポテチを買って、更にアイスでも買うか〜と罪を重ねようとしていました。

「which ice cream is the most delicious?」

突然わたしは話しかけられました。ヨーロッパ系の外国の方で、彼も夜のコンビニに罪を犯しに来たようでした。オーノー、クールなフォーリナーにお勧めのアイスを尋ねられてしまった。私は安直に、かつ瞬時に日本人に話しかける外国人=日本好き=日本っぽいものを勧めるべきであるという考えを巡らせ、目の前にあったお濃い抹茶アイスを指し、食べたこともないのに「This green tea ice cream is delicious」などとカタコト言いました。

「What do you think?」

そう聞かれた友人は雪見だいふくを勧めていました。恐らく彼女も私と同じような思考回路の末選んだのだろうなと思いました。

「I'll present for you! 

beautiful girl needs ice cream!」

オーノー。なんとスマートなプレゼントなんだろう。オッシャレェ。え〜嬉しい〜。ビューティフルガールって言われちゃった〜。あ、お隣か〜。でも私もってことでいいや〜。

フォーリナーは自分のストロングゼロのロング缶と一緒に会計をして、私たちにクールにアイスを渡してこう言って去って行きました。

「Ice cream is good for your skin.」

どうやら罪ではなかったようです。美しい女の子にはアイスクリームが必要で、それはお肌に良いのですから。

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