潜入・社員ミーティング
社員ミーティングがとてつもなく楽しかったからキロクしてみる。
月末なので、今日の勤務後に社員ミーティングが予定されていた。
うちの店舗の社員全4名で近所の王将に行くらしい。
そこで、たまたま遅番だった私もご一緒することになった。
とは言っても社員ミーティング。
アルバイトの立場である私なんかが立ちあっていいのだろうか?
そう思いつつとりあえず着替えてみんなと王将に向かった。
席に着いてメニューを開くと、既にテーブルのそばに店員さんが立っていた。
なんと、席に着くと同時に店長(MG)が呼び出しボタンを押していたらしい。勢いすげぇな!
MGは誰の意見も聞かず「餃子5人前」と呟いた。
それから他の社員にメニューを見せることもなくページをめくっては目に入ったメニューをひとつ、またひとつと注文していく。
MGは体が大きい方なので、全部自分で食べるのかな?と思っていた。
ひととおり、MGの気が済んだら社員と私の番。
メニューも見せてもらっていないが、そばで店員さんが待っているため急かされている気分だった。
私は手元にあった特別メニューからラーメンを選んだ。
社員さんたちも次々と注文する中、副店長だけはのんびり選んでいて平和だった。
店員さん、待たせてごめんね、と代わりに心の中で謝っておいた。
少し経つと商品が運ばれてくる。
餃子、鶏の唐揚げ、レバニラ、エビの唐揚げ、エビチリ、ホルモンetc…
どれを誰が注文したのかなんてわからない。
一瞬にして6人掛けテーブルがカラフルな料理で埋まっていく。
途中から誰かの誕生日パーティーか?とさえ思った。
「食べーや」のMGの一言でみんなお箸を手に取りつつき始める。
成人男性4人の勢いに押されながらもエビの唐揚げをつまんでみる、美味しい。
自分が注文したラーメンはなかなか来ず、MGが適当に注文した料理をひたすらつついていた。
やっとラーメンが来た。しかしわたしは既にかなり満腹。
ペースを完全に間違えてしまった、というより、メンズの流れに完全に乗せられていた。
MGは体型のわりには食べない。
隣に座っていた社員さんが、「MGは自分の金でみんなが幸せそうに食べてるのを見るのが好きなんじゃない。苦しそうに食べてるのを見るのが好きやねん」と冗談混じりに教えてくれた。
体育会系なバイト先(ガソリンスタンド)なのでこんなもんか、とも思う。
嫌いじゃない、この雰囲気。
うぅ、うぅ、と言いながらある程度食べ終わると、次は会話に花が咲く。
これが本当に楽しかった。
他店舗の店長の話や社長の息子のすごい話、会社の裏話など…
今月から新しい社員が加わったから、彼にとって興味深い話題をMGは用意していたのかもしれない(し、たまたま思いつきで話していただけかもしれない)。
この店舗では新しい社員さんより私のほうが歴が長いこともあり、アルバイトのわたしも会話についていけた。
私は満腹すぎて苦しかったのに、爆笑に爆笑を重ね、餃子のニンニク臭さなんて気にしていなかった。
面白かったのは、みんな少年なんだ、ということ。
25歳から45歳の小学4年生みたいな少年たちが、バカみたいな話でバカみたいに爆笑している。
笑いのツボが小学生から変わっていない。
それから、これって男の子特有だよなぁ、と感じることもあった。
たぶん女子会でこの会話があってもこんなに盛り上がらないだろうな、と。
男の子ってとにかくバカなんだな。
ちょうど1年前、前の店長が転勤し、今の店長に変わった。
最初はとてもやりづらく、前の店長に相談することもあった。
それからなんとか店長と仲良くなることができて、こうしてメシに行く機会も増えた(まだ2回目だけど)。
タダでごはんが食べれるから、ではなくて、今MGはこんなこと考えてるんだ、とか、あの人はこういうふうに思われているんだ、とか、普段仕事をしている中だけでは感じ取れない発見がたくさんある。
今日のは「社員ミーティング」だったけど、ただただメシを食っただけだった。
うちの店舗では、これが社員ミーティングらしい。
数少ない女性スタッフとして可愛がってもらっているという自覚もあるけど、これからもたくさんメシに行ったりBBQしたり、仕事でも成績を残して可愛がってもらえたらな、と思った。モチベ爆上がり。
明日は1限、おやすみ。
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