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「伝える」ということ🌼

こんにちは。やました みずき です。

今、IRENKA KOTAN で creator’s Advent Calendarという企画をやっています。今回のテーマはYour favorite creator ということなので私の推しクリエイターについてお話ししようと思います。

と言っても私、推しクリエイターが多すぎてまとまりそうにもないので、今日はタイトルにもあるように伝えるということに着目してお話ししていこうと思います。

大切にしていること

私が創作活動(いや、それだけに留まらず人生において)1番大切にしていることがあります。それは『伝える』ということです。伝えるためのツールとしてクリエイティブの力を活用してきましたし、これからもその力を磨いていきたいと考えています。そんな『伝える』ということの第一人者であり、私が尊敬してやまない2人のクリエイターを紹介します。

1人目は 亀倉雄策 

2人目は ディック・ブルーナ

どこが凄いのか、またどこが美しいのか、順番に語っていきたいと思います。

亀倉雄策

日本のデザイン界の先駆者である、亀倉雄策

IMG_7134のコピー

亀倉雄策の代表作である1964年東京オリンピックのポスターを目にしたことがある人は多いのではないでしょうか?日本という国を世界に向けて前向きに発信することができた素晴らしい作品です。ひとつひとつの線に無駄がなく、とてもスタイリッシュなデザインなので、言語の壁がある日本以外の国でも高く評価されました。

そんな亀倉雄策の作品の中で特に好きな作品があります。それは私が彼のことを知るきっかけになった作品で、「ヒロシマ・アピールズ」の第1号ポスターである「燃え落ちる蝶」。中学生のとき美術の教科書に載っていて美しすぎて目を奪われました。平和への思いを込めた作品であり、全体を見た時のインパクトといい、蝶から間接的に伝わってくる人々の想いといい、伝えるという面では、本当に最高傑作なのではないかと思います。色味もとても繊細で、このポスターを見ただけで人々は、様々な感情に襲われ、何かを考えると思います。こんなにも人の心を動かせるポスターは他にはないでしょう。

その時代の背景と文化と人々の思いを、これほどまで美しく、繊細に、正確に伝えることができた亀倉雄策は、今もこれからも私の尊敬するクリエイターであり、目標にしていきたい人です。

ディック・ブルーナ

「ミッフィー」の産みの親である、ディック・ブルーナ

オランダのユトレヒトで生まれた世界中で活躍するクリエイターです。ミッフィーは、日本ではうさこちゃんとして長年愛され続けてきました。絵本作家として名を残したディック・ブルーナも元々は、グラフィックデザイナーとして活躍していました。グラフィックデザイナーとしてブルーナが世に出したキャラクターに「ブラック・ベア」というものがあります。ミッフィーと同様はっきりとした描写で描かれ、色もこだわり尽くされています。

ブルーナが作り出した作品は、本当にシンプルを追求した物ばかりでとても美しいです。私は伝えるという場面において絵本は、世界中の老若男女誰にでも通用する素晴らしいツールになると考えています。

そんな世界中で愛されるブルーナの絵本の魅力をいくつか紹介したいと思います。1番最初に紹介するのは「ブルーナ・カラー」です。これは、知っている人も多いのではないでしょうか?ブルーナはミッフィーの絵本の中でブルーナ・カラーと呼ばれる6色と輪郭の黒だけで絵本を作成しています。使用する色数を制限することで、より多くの人に深く、また親しみと安心感を持ってストーリーや想いを伝えることができていると思います。そしてもうひとつ、私が魅力を感じているのは、動きのある画面です。ミッフィーの絵本は、止まっている絵にも関わらず動きの前後だったり、周りの人の考えていることまでをとても鮮明に伝えてくれます。近年、動画や音声などを活用して相手にたくさんの情報を簡単にわかりやすく伝えるのはとても良い方法です。しかし、静止画であるポスターやフライヤーなどの場合はブルーナのようにシンプルで誰にでもわかりやすく、動きのある画面で鮮明に情報を伝えることができればいいなと思っています。

止まっている画面にストーリーと動きをつけられる。そして、本当の意味で世界中の人に情報を伝えられる。ひとりのクリエイターとして、またひとりの人間として、デザイン、世界観、人間性、全てが素晴らしいディック・ブルーナ。推さずにはいられないステキな人です。

どうだったでしょうか?今回は伝えるということに着目して私の憧れである2人のクリエイターについてお話しさせていただきました。また今度、別の視点からみた推しクリエイターについても書いていこうと思います。creator’s Advent Calendar、ステキな企画ですね。次回のテーマも楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました。


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