文学のルーツを辿る「刀剣が語る幕末の歴史」
こんにちは。
地元で、企画展「刀剣が語る幕末の歴史」が見られるというので行ってきました。
刀剣には、さほど興味はないのですが、今回、なぜこの企画展を見に来たのか。
芹沢鴨と土方歳三の刀が展示されているからです!
私は、新撰組が好きで中学から高校くらいまでは関連の書籍を読み漁っておりました。
自分の地元で一度に見られる機会、というか、この2人の刀が一度に見られる機会が今後あるとは思えませんでした。
絶対に行かなければ!と思い、やっと来ることができました。
受付の方にお聞きすると、館内は個人の所蔵の物もあるため、撮影禁止でした。
企画展は2階で行われておりました。
芹沢鴨、土方歳三両名の刀がありました。
芹沢鴨の刀は凄みと、刀から滲み出してくるなにかがあり、鳥肌が立ちました。
土方歳三の刀は、清廉潔白さが感じられました。
見に行けたことは、大変良かったです。
他には、水戸天狗党首領・武田耕雲斎の刀、幹部・田中愿蔵の刀、京都見廻組に配属された飯田藩士の刀、飯田藩10代藩主・堀親しげの刀、赤穂浪士・原惣右衛門の刀などがありました。
地元は飯田市なのですが、飯田藩は水戸天狗党を通したために明治維新で廃藩になっています。
しかし、水戸天狗党からお礼としてもらった刀や弾丸などが残っていました。
日夏耿之介は、飯田市出身の詩人・文学者・翻訳家です。
記念館もあります。
ここへは、文章講座の館外講座で訪ねたことがあります。
意外なところで名前を見て驚きました。
1階には、国文学の展示がありました。
幕末の頃、飯田市周辺は国文学が盛んで、平田篤胤の学説に影響を受けて尊皇攘夷運動の担い手となった人々がいたそうです。
私が参加している文章講座の同期会などや、短歌や俳句、書など、飯田市には文学にかなり関心を持っている人が多いのは、もともと国文学の風土があったのかもしれません。
今回、芹沢鴨と土方歳三の刀に惹かれて行った高森町歴史民俗資料館でしたが、自分の文学のルーツを辿るような気持ちになりました。