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北極星(妙見)の位置にある池と巨石

昔、理科の時間に、北極星の位置を探すのに2通り教わった。北斗七星からとカシオペア座からだ。
北斗七星の場合、ひしゃくを構成する最後の2つの星の距離の5倍のところに北極星があるというもの。
霧島の北斗七星でそれを探ってみた。

若干の誤差はあるけれど

地名から妙見(=北極星を神格化したもの)温泉のあたりも考えたが、角度も距離も違う。
地図を眺めていると、黒い丸が見つかり、よく見ると池だった。藺牟田池という火山湖。
そこに巨石なり磐座はないかと検索していると、竜石(たついし)というのが外輪山と思われる山の上にある。一度行ってみたが、登山の用意がいるような感じだったので、登らなかった。
しかもその入口近くには、環状列石がある。

フリー素材に写真があった
遠くに霧島連山らしきものが見える

この竜石には伝説がある。
 藺牟田池は鹿児島県薩摩川内市にある火山湖で、昔、男女の竜が仲良く暮らしていた。 男竜はある日、霧島山の大浪池の女神に惹かれて、こっそりと藺牟田池を去った。 女竜は男竜の帰りを待ち続けましたが、彼が戻らないことを知って、悲しみに暮れ、男竜を探しに行こうと、池の西側の山に登った際に地元の人に見られて岩になったという。
その岩が竜石と呼ばれる巨岩で、標高462mの場所にある。竜石は恋愛成就のパワースポットとしても人気とのこと。
男竜は後になって自分の過ちに気づき、藺牟田池に戻ったが、女竜は石となっていて、 村人たちはこの悲しい話を聞いて、夫婦の竜を再会させるために祭りを行い、それが現在も続く竜神祭の始まりとのこと。

調べると、登山口が二つあり、途中まで車で上がれるようだ。近々、登ってみたいと思う。

妙見信仰には北極星を玉、北斗七星を龍の形になぞらえているとのこと。
東京でも神社をつないで北斗七星の形になるところがあり、またさいたま古墳群も北斗七星の形状に配置されているという。

距離が近いのであれば、地上で配置を考えて実施できるだろうが、霧島の北斗七星はGoogle Earthでは70mから100mくらいにならないと全体を見れない。航空機の高度は10,000mとしても10㎞なので、全体を見ることはできないのだ。

北斗七星は4番目(どちらから数えても)の星は他の星に比べて暗い。霧島の北斗七星ではこの星は山田町の丸山であり、神社ではないこと、しかもこの山が伐採中であることを考えるとなんとなく合点がいく。

また、高之峯神社の近くに金の峰神社があるが、これも北斗七星ではミザールとアルコルの二重星になっているのも偶然とは思えない。

偶然かもしれないし、地球外生命の仕業かもしれない。信仰とも絡んでいるので、神秘的でロマンを感じる。

みなさんも機会があれば周ってみることをお勧めする。

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