「バーチャフリーク」レポというか感想


2018年12月21日、秋葉原ウラエンタスにて行われた、
VTuberフリークによるDJイベント「バーチャフリーク」の感想です。
レポというより個人的に感じたことをめちゃめちゃ私情織り交ぜて書くので、どんなだったか雰囲気を知りたいみたいな人にはあんまりおすすめできません。
愛の重さがまんま文章量に現れてしまうので人によってかなり差がありますが許してください…


出演順に書いていきます。

・nyankobrq
開始3秒で号泣してたんですけど、これは単に私がいい音を大音量で浴びると反射で泣いてしまうというバカすぎる涙腺だからなので…あれ…
今回初めて知った方だったんですけど2曲目MZMの「Live your Life!!」リミックスでさらにベチャベチャに泣いてしまった、大好きな曲なので…
以降全体的になんですけど、にじさんじトリガーの曲、おめシスはいいぞの曲、加えてもうVTuberですらない「もし僕が水瀬伊織のプロデューサーだったら」、ミスティアローレライに捧げるラブソング(セトリ出されてなかったので間違ってたらマジですいません)とか、
こうめちゃくちゃ個人的な愛をそのまんま曲にして持ってきたという感じがすごく良かったです。
愛というか恋では…恋じゃん…恋だった…1人の男が恋をしていた…(?)
待って本当にミスティアだっけ、不安になってきた…間違ってたら誰か言ってください…

・ワニとコウモリ(ワニのヤカwith高坂はしやん)
私は今回の出演者で誰の一番ファンかってワニのヤカ君なので、YACAINDAHOUSEの曲が爆音で聴ける機会をもらえたというだけで本当にもう…言葉にならない…
いきなりRACOSTEだし…ARAだし…
Jacked Fruity Luvが聴けたのが本当に嬉しくて、「(君と僕とこの世界が)大好き」の時「大好き!!!!」って叫んでしまったの思い返すとめっちゃ恥ずかしい、心がギャルになった…
でも大好きな曲に「大好き」って叫べるの最高ですね。最高でした。
WilkinsonとかCUL*Rとか、たぶんヤカ君のチャンネルがっつり見てる人じゃないとわかんない感じの曲を、そうとは言わずにはしやんさんのMCからの流れでさらっと出してくるのが、なんかめっちゃヤカ君らしいな…と思ってニヤニヤでした。
ちらほら見かけたヤカTヤカパーカーの人みんなニヤニヤしてたか泣いてたと思う。私は泣いてました。何がニヤニヤでしただよ…
あとそのCUL*Rと、はしやんさんの愛故にブチ切れたパッションとの相性がすごく良かったですね。うまくやってくれよ頼むからよ。
あとこれ曲の話じゃないんですけどちょうどそのキレたMCをしてるタイミングあたりから、はしやんさんの赤い髪色が汗で溶け出してちょうどこめかみから血が流れてるみたいになってたのが偶然ながらすごかった。めちゃくちゃカッコよかった…からのLoveletter…

・じーえふ
今日はバーチャルYoutuberの曲しか流しませ〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!
つって本当に時間いっぱいVTuberの曲をぶっ続けでバキバキの音で鳴らし、VTuberの映像を映写し続け、本人は躍り狂うという、こんなイベントでしかできないみたいな、あの、最高のDJでした……
私自身は流れた曲自体は8割知らないっていうかミディちゃんとはちゆきくらいしかわかんないって勢いだったんだけど完全に体力の限界を超えて踊りまくった…
イベント前日に、「”わかる奴にだけわかるもの”を”わかる”連中が集まるイベントなんだ」という旨のツイートをされていて、まさにそれの極致みたいなパフォーマンスだったわけなんですけど、
それがわかんない自分みたいな人間もちゃんと楽しませていたのは強い、愛の力だと思うんですよね。(VTuberを知ってる時点で”わかる”域ではあったんだとは思うけど)
お前は全員の項目で愛って単語使うつもりなのか…?愛に満ちたイベントだったと思うんですよ…
映写した映像の前に座り込んで酒飲んでた場面とか、映像の後ろでシルエットだけで踊り狂ってた場面とかがすごく良かったです。

・バーチャルねこ
機材ブチ壊すほどの上げまくりなじーえふさんのターンからの、チルアウトねこ活動のターン、この……この………イカす………
MCもなし(最初にひとこと「こんにちはー」のみ)、特別なパフォーマンス一切なし、曲と曲の区切りもよくわかんないくらいひたすら延々と気持ちの良い音が流れ続ける、カッコよすぎないか…?
いったん体力尽きてたのもあるけど、どんどん脱力していって最終的に床に座り込んで絵描きながら聴いてました。
他の皆さんも思い思いに揺れたり踊ったり動画撮ったりしながら聴いてて、全員踊れ〜〜〜!!みたいなステージとは別の良さがありましたね。
めっちゃどうでもいいんだけど最初の方映像のバーチャルねこさんが現れたり消えたりしてて写真に撮りたい人が撮れない…なかなか撮れない…!ってなってて面白かった…
あとUndertaleのオタクなのでRuinsとSnowdin townは嬉しかったですね。

・yunomi
大変お恥ずかしながら今回の予習のために初めてまともに聴いたみたいなレベルだったんですけど、
本当にもう死ぬのかというくらいブチ上げられて本当に死ぬかと思った…
音楽を知らなすぎてちょっと、なんか正式な呼び方があるのかもしれないんですけどあの
「ドン、ドン、ドン、ドン、ドン、ドン、ドン、ドン、ドンドンドンドンドンドンドンドンドドドドドドドドドドrrrrrrッッ」みたいなやつ、
あれをやられるとどんなに膝が限界でも何度やられても強制的に飛び跳ねてしまうということがわかった。奴隷だもう俺たちは…yunomiさんの奴隷でありVTuberの奴隷でありオタクカルチャーの奴隷…適度にフリーな奴隷が俺だよお前だってそう…(?)
あときあとさんによるキズナアイちゃんのライブペイント、絵描きのはしくれとして俺にはできんわこんなの…と感服するばかりだった…デジタル・iPadのフットワークの軽さとかもそうだけど単純に描き始めのスピード感がもう違うんだよ…ズーム機能でノリノリになってたところ好き…


直接の感想は以上です。以下ついでに考えていた余談なのでお前の話は知らねーよという方は飛ばしてくださいね…

・余談、バーチャルコンテンツのリアルイベント
「現実世界の事情にとらわれずに済む」ことがバーチャルの大きな利点のひとつとして外せないわけですが、
そのバーチャル関連でリアルイベントやるとなると、遠方とか都合がつかないなどで現場に行けないとか、肉の器(ものすごい憎しみを込めた表現ですよねこれ)で赴かないといけないとか、現実での面倒な事情が如実に出てきて何がバーチャルやねんみたいな話になっちゃう面はどうしてもあると思うんですよね。
あと演者についても、モニターとかの設備でバーチャルの姿で完結させるライブも実現してるけど、今回のバーチャフリークは言ってしまえば魂の人が出てこないといけない形になっていて(もちろん諸々理解して了承して出演されてるんだろうからとやかく言うことでは一切ないが)、
次回のこととか考えるとこの形では出てこれないってVの者もいるだろうなぁ…というのは考えざるを得ませんでした。
Vの者が出演するイベントというより”VTuberフリーク”のためのイベントなんでそんなに懸念することではないとも思うけど、
今から写真NGだからな!とか、限定的な人数のハコで、観客の良心に任せて成立しているところはあるし、どんどん規模が大きくなったらだんだん通用しなくなるよなぁという…

じゃあ例えばこのイベントを完全にVR化、電脳化することは可能かって考えると、
視覚の臨場感とか、爆音出せる音響とか、仮に完全再現できる環境を自宅に整えられたとしてだよ、
飛び跳ねたり大声出したりって自宅でできないじゃんって、これが結構大事ではと思ったんですよね…。
(推しVに会えるとかファン同士で一体感を味わいたいとかはつよいPCとHMD買えばできると思ってる)
それこそ今回のじーえふさんのDJとかリアルイベントでしかできないことなわけですよ。
出演者と別に推しVのPも何人か来られてたっぽいというのを知ってただならぬ感情になったりとかもしましたけど(でもこういう現場にただの客としてPが気兼ねなく来られるってのがバーチャルの利点でなくてなんなんだって話)(ていうか繰り返すがいちファンがとやかく言うことじゃない)、
自分なんかは元々ロックバンドの追っかけだからこんなイベント大好きに決まってるし、こういうの待ち望んでたって人は絶対いたと思うので…

結論としては、完全VR化したイベントがあってもいいし、こういうリアルならではのイベントがあってもいいし、いろんなお祭りの形が増えていけばいいんじゃないかってことですね。演者に適したイベントの形があるし、ファンは自分の需要に合ったイベントに行けばよい。
こういう形があってもいいんじゃないかってひとつの提示が今回のバーチャフリークだったんじゃないかっていう…
高坂はしやんさんの言っていた「リアルとかバーチャルとかどんどん曖昧にしていこう」って話も、コーサカではなく高坂はしやんとして今回出演されてたこともそういうことかなぁとなんとなく思います。勝手な憶測ですが…

・余談、バーチャルと音楽
音楽とバーチャル(具体的には「生身でない”お面”を被る行為」)はたぶんかなり親和性が高くて、
素顔を明かさず活動するって形態はずっと前からたくさんある。実質バーチャルってやつ…
(50過ぎた母親に「すごい良い音楽を作るワニがいてね…」って話をしようとして「マンウィズみたいなやつだよ」つったら「マンウィズの時点でついていけてない…」って返されてすごい面白かったというどうでもいい話)
ただやってることは一緒なんだけど、バーチャルって形の良さというか一歩進んでるのは
「その”お面”が素顔である(やる側として、素顔ってことにしていい/見る側として、素顔だと信じ込んで見てもいい、見させてくれる)」ってことだと思っています。
(音楽の人に限らずVTuber全員に言えることだけど、個人的に本当にありがたいと思っている)(技術的にどうこうというより私たちの感覚のアップデートみたいな話だと思うのでわかんない人にはわかんないかもしんない)
イケボ実況者の美化された似顔絵と何が違うんだよみたいな話たまに聞くんだけど違うんだよ…違うんですよ…音楽ってかただのバーチャル愛の話になってしまう…
そういうわけでVTuber音楽勢もっと盛り上がってどんどんデカくなってほしいなぁと思います。

あと音楽、特にhiphopとかって音楽家本人の好きな物だったり、身の回りのことを題材にした作品が多くて、同時代とか同じ文化圏の人間にだけわかる(そうじゃない人は勉強する必要がある)、みたいなものも結構あると思うんですね。
それを勉強していって楽しむのもアリだし、わかんないなりに楽しむのもアリなんだけど、
同世代、同じ文化が好きな人の作った音楽が聴けるっていうのが本当に幸せだなぁというのも今回改めて実感しました。Jacked Fruity Luvが大好きって話なんですけど…
それこそ「わかるやつにだけわかるものを共有して盛り上がる楽しさ」って意味で音楽ってめっちゃ強いんだなと。

バーチャルで音楽やっている人がいるのも嬉しいし、バーチャルが好きな人が音楽をやっているのも嬉しいという話でした。

あっなんか締めっぽいんじゃないですか今の…終わります。ありがとうございました。


ていうかお前誰だよってあれですがVTuberへの重すぎる愛を時々ファンアートにしている絵描きです。中性ダウナーかわいい創作イラストが本業です。バーチャル絡みでお仕事もらうのが夢です。よろしくお願いします。
twitter→https://twitter.com/mizuinokima


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