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VR世界でかわいくなりたいんじゃ!!!! -VRoid&VRChatチャレンジの記録-


水井軒間です。
外出自粛で暇してる中、ちょっと新しいことに挑戦してみようと思って、
VRoidで3Dモデル制作VRChatへのログイン、そしてアバターアップロードに挑戦したので、記録として経過をまとめてみます。
VRoidもVRChatも覚えるとすごい楽しいので、この記事をきっかけに思い切って手を出してみる人なんかがいてくれたら嬉しいなと思います。


・始めに:アバター「かためしろめちゃん」の歩み

若干余談なんですが始めに、今回作るキャラクターについて少し。

私には看板娘兼自分のアバター(いわゆる代理キャラみたいなもの)として、
かためしろめちゃんという名前の手持ちキャラクターがいます。

5500修正

ずっとアイコンにしてるこの子です。

作品でも時々描いています。看板娘なので、フォロワー数のお礼なんかの時によく現れます。
白髪セミロングぱっつん、ジト目、右の瞳が真っ白なのが特徴です。


この子はもともと2018年に、カスタムキャストというアプリがリリースされた時に作った子でした。

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当時メキメキに作り込んで、こんな感じ。かなりかわいいと思う。

そもそもは「このアプリを使ってどこまで自分好みな子が作れるか」というだけの意味合いでできた子だったのですが、
この子を使ってカスタムキャストの配信機能を使って喋ってる動画を撮ってみたり、Twitterのサブアカウントのアイコンにしたりしていたので、
VTuber・バーチャルムーブメントの流れもあって、自然と自分のアバターとして馴染んでいきました。とっても気に入っています。

いつかVRChatに行くなら絶対この姿で行きたい…!と思いつつ、カスタムキャストにはアバターを他所に持ち込む機能というか許可がない(最近バーチャルキャストに持っていけるようにはなったとか)ので、特にきっかけもなく、ただTwitterアイコンとして愛でるまでに留まっていました。



・VRoidをとりあえず触ってみる

きっかけはスタッフとして参加したバーチャルクラブイベント、
VIRTUALIZE REALIZE vol.0

まずグッズとしてVRoid製オリジナルパーカーが出た(自分も絵柄描いた)のがひとつ。
そしてこのイベントがVRChatにワールドを展開しての開催だったこと。

私のメインパソコンはMacbookで(昔Windowsをこれに入れようとして中身をふっとばしたことがあるのでもうやりたくない)、サブ機としてWindowsのノートPCもあるものの、非常に低スペックなので当日はVRChatへのログインを断念。
でもせめてパーカーが着たいんじゃが…!!!という感情に支配され、当日イベントが始まるまでの暇な時間で試しにVRoidを起動してみることに。

上に貼ったカスタムキャスト製のかためしろめちゃんモデルと自分の絵を見ながら、色味と顔つきを再現することを目標にして制作を始めます。

とりあえずデフォルトの機能、
顔・体のパーツのパラメーターをいじって顔つきや体型を変える、
髪の毛の房を専用ブラシで描く、髪色を変える、
テクスチャをVRoid付属のブラシで描き込む、

を初めてやってみた結果がこれ。

スクリーンショット

これは・・・・・・・・・・むずい・・・・・・・・・・・

まず髪の毛を専用ブラシで描くようにして髪型を作っていくのが結構むずい。毛束の太さ厚さや毛先の形状、ブラシが沿う3Dガイドなどを調節しながら描いていくんですが、なかなか思うような髪型にならない。
あとこの質感を表す縞々というかギザギザというかこの黒っぽい影が描き込まれたテクスチャがどうも気に入らない
この機能が他のキャラメイクアプリとは一線を画して個性が出せる画期的な機能のひとつであることは確かなので、これはいじりながらコツを掴んでいくっきゃないなというところ。

そしてテクスチャに直接描き込める機能、これはほとんど使い物にならん。
上の画像の目はVRoid内で描いたんですが、お絵描き機能としてはペイントとか並だし、テクスチャが表示されるウィンドウもめちゃくちゃ不自由で全然拡大して描けないし、えっみんなこんなんでやってるのか!?マジ!?と目を疑ってしまった。
VRoidデフォルトの肌テクスチャがちょっとリアル寄りの質感なのが気になるので質感を潰したいのにうまくいかず。

といった具合でこりゃ全然かわいく作れないわとなってしまい匙を投げ、
いったん気が済んだ感じになっちゃったのがファーストコンタクトでした。


数日後、ま〜〜〜〜〜〜とりあえず的にこのかためしろめちゃんにVRizeパーカーを着せてみようかな、と思い、服テクスチャの貼り替え方を調べたところ、
えっ、テクスチャをpng形式でエクスポート/インポートができる!?
ということを知ります。そもそもVRoid向けグッズ制作したのになんで知らないんだよという。あ〜〜テクスチャ販売ってそういう仕組みで成り立ってたのか〜〜と納得。

え、じゃあデフォルトのテクスチャを書き出して、photoshopなりclip studioなりいつものお絵描き環境で好きに描き込んで取り込むことができるってことじゃん。
じゃあもっといろいろできるじゃん!となってまたいじり始めます。



・VRoidをちゃんと触ってみる

髪の毛の形状を描き直したり、肌のテクスチャに薄いグレーを被せたり、髪の毛のテクスチャを試しに自分で手描きしてみたり、目元のテクスチャをいじったり、影・ハイライトの設定をいじってみたりして、リベンジ結果がこちら。

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なんかちょっと自分の絵柄っぽくなってきたんじゃないか!?

テクスチャ編集はphotoshopでやっています。
髪色と髪の毛のテクスチャをさらに見直したり、ここでパーカーにお着替えしてみたりして、こんな感じ。

パーカー1

さらに髪色を見直しつつ、ここでモデルをVRoid Hubにアップロードすることを覚えます。

ここでぐりぐり回して見れるのでよかったら。さらっと髪の毛にボーンも入っていたりする。

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ちなみにこのパーカー、背中をよく見ると若干販売されたグッズと絵柄が違うのですが、VRizeスタッフ向けに制作された非売品テクスチャです。あげないぞ。

しかし髪の毛のテクスチャの扱い、どうもわからん…まだ納得がいかない…もう真っ白のほうがいいのか…?などと考えていて、ここで私の中では一番革命的だった発明をするんですが、

スクリーンショット 2020-05-10 20.37.24

こんな感じの灰色からピンクの薄いグラデーションをかけてみたら、髪の毛に透明感が出るのでは…?と思い試してみたところ大成功。

スクショ0503_1

見てこれ!!!!!!!めちゃくちゃかわいくなった!!!!!!!

このあたりで肌テクスチャに絆創膏と靴下を描き込んだりしていますが、顔と体の肌色が若干ずれていたりする。
あとVRoidデフォルトの口の中のテクスチャ、めちゃくちゃ赤くて口を開くと怖いのでサーモンピンクに塗りつぶしておいたり。


さてちょっと順番が前後しますが、お着替えを始めたあたりでboothに飛びます。「VRoid テクスチャ」などで商品を検索。

お洋服のウィンドウショッピングだ!!!!!!!!
パーカーに合わせる用のスニーカー、普段着用のパーカーと靴、ショートパンツ2種、そしてセーラー服を購入。

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やばいやばいかわいすぎてやばい

あとこの辺で髪の毛のガイドを増やして髪の毛を層にすることができるという知識も得て、耳にかかった髪の毛を追加したりしてます。
肌テクスチャに描き込んでピアスもしてますね。
あとVoid Hub上でアバターを更新できるということも覚えて、今VRoid Hubに上がっているモデルはこの後書く最新版になってます。

VRoid、かなりいろいろできてどんどん改善の余地があり、これは面白いじゃん、となる。



・VRChatに行ってみる

さてここまでモデルを作ってみると、絶対これで動いてみたいんだがVRChatほんとに無理なのか、という思いが湧いてきます。

私と似たようなスペックでVRoidモデルでVRChatを楽しんでいる友人もいるし、クソザコPCで試したところでPCをぶっ壊すことはないとの助言も得て(機械音痴なので本当に怖い)、ダメ元で入ってみるか、となります。

SteamでVRChatをダウンロード、SteamではなくVRChatの公式サイトからアカウントを作成(こうしないとのちにアバターアップロードができなくて困るらしい)、そしてログイン。

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成功!

メニュー右下に出る数字(フレームレートだっけ?)がHomeに1人でいて36とか、ワールド移動して人に会うと12とかまで下がる(ちゃんとしたPCなら90とか出るはずの数字)という、かなりギリッギリな環境ですが、遊べんことはないということがわかりました。やったぁ!


さて次はアバターアップロード権限の解放です。
全く知らない人向けに解説すると、VRChatにはユーザーランクが設定されており、一番始めのVisitorというランクのユーザーにはアバターアップロードの権限がありません。VRChatを遊んでいるうちにランクが上がるので、まずはいっぱい遊んでランクを次のNewUserに引き上げないといけません。

私の場合は確か3日とか4日ほどで解放できました。
既に遊んでいる友達がたくさんいたのでフレンド数は10ちょっと巡ったワールドは5つくらいプレイ時間は20時間いかないくらい
どういった基準でランクがあがるのか公開されてないそうですが、とにかくログインして数日は積極的にフレンドを増やして、ワールドをあちこち回ってれば一瞬で行けそうです。

とりあえず使っていたこのデフォルトアバター、かわいいんだけどめちゃくちゃ巨大で、小柄な美少女アバターの子達に「こわいよー泣」と泣かれたりして楽しかったです。あとでかすぎて狭い道だとつっかかる。



・アバターアップロードしてみる

さて権限が解放されたので早速VRoid製モデルをアップロードしてみよう。
参考にしたのはこちらの記事。

ViewPointについての知識がなかったのでさらにこの記事も参考に。

Unityなんもわからんのでこれらの記事にただただ従って、VRoid HubからダウンロードしたVRMファイルをアップロードすることに挑戦。

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成功!

わからないことがあったらTwitterで「助けて!!!!」と叫べば大体先駆者が教えてくれます。あとはUnityやVRChatについてはかなり基礎的なことからたくさん記事が書かれてるみたいなのでとりあえず検索しまくる。

早速友達に「見て見て見て見て!!!!!!!」と叫びながらJoinして一緒にワールドを巡ったり、あとは無限に鏡で自分を眺め回したり、かなり楽しい。



・モデルをブラッシュアップする

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そう、無限に鏡で自分を見ていたり、友達と並んでみたりすると、
VRoidの編集画面だけではわからなかったこだわりたいところ・改善点がどんどん出てきます。
もっと、もっとかわいくなりたい…………!!!
ここから怒涛のブラッシュアップが始まります。

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顔、もっとかわいくならないかなと思い大幅に修正。
アイラインを描き直し、目のサイズや輪郭線のパラメータを調整。

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口の中に舌のシルエットが出てくるのが気に入らなかったので影色で塗りつぶしたり。髪の毛のアウトラインの設定もいじってますね。

あとVRChatに行ってみて一番わかりやすくなったのは身長です。
このキャラクターは一応身長153cmという設定があるんですが、VRoidの女性アバターのデフォルト身長のままVRChatに入ったら165cmくらいの高身長アバターと並んでしまい、ちょっと待ってちっちゃくしてくるわ!とVRoidで設定をいじくり、最終的にパラメーターで「身長を低くする」を80くらいにしてやっと理想の小柄アバターになりました。実寸何cmになったのかはわからんけど。

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背の高いいい女アバターに囲まれてニヤつく私。

あとはセーラー服モデルでしゃがみモーションをするとパンツが容赦なく丸見えになることが判明して、急いで肌テクスチャにスパッツを描き込んだり、
VRCで(デスクトップモードでも)動いてみて始めてわかることがたくさんあり、その都度改良してアバターを更新していきました。

ちなみに上記の「VRoidをVRCに爆速で持っていく」記事の余談に書いてあったことなんですが、アバターアップロードのときにBluePrint IDというものをUnity上で引き継ぐと、新しくアバターをアップロードするのではなく、VRChat上のアバター情報を更新することができます。アバターをブラッシュアップする度にアバター枠を増やしていく必要はないわけですね。

そんなこんなで改良を加えたこんな感じのアバターで今VRChatを遊んでいます。よかったらぐりぐり回して見てみてね。



・まとめ:終わらない「かわいくなりたい」欲

クソザコノートPCのみという今の環境でもどかしいのは、
重いワールドや人の多いワールドには行けないので少人数の友達と遊ぶ用途でしか現状遊べないこと、
そしてデスクトップモードだと手足が動かせない!当たり前だけど!
せっかく作ったかわいいモデルが始終棒立ちなのも悔しいし、目の前のかわいいケモミミっ子アバターの耳をもふもふ!ほっぺをぷにぷに!することができない!アアアアアアア!!!これが一番つらい!

そんなわけで今の私の一番の物欲はゲーミングPCとVRヘッドセットです。
あと今モデリングにも興味が出ています。VRoidアバターに仕込んである表情モーフ、どうもあんまりかわいくない(特に笑顔)ので自分でかわいい表情作って仕込めるようになりたい。モデリングどころかUnityをしばかなければいけない技術なので道のりは遠いですが…
やっぱり行き着くところは完全自作アバター欲。あわよくば販売もしてみたいし、何より自分がもっともっとかわいくなりたい

欲望は終わらない。以上です。君もこの沼に沈んでみないか。

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普段は絵を描いて女の子を愛でているTwitter↓


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