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水彩画のすすめ

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水彩画を描いてみたいなと思われた方に参考にしていただけたらいいなと思うことを書きました。内容が一部重複しているところがあるかもしれません。
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#楽しく描こう

絵がうまく描けるようになりますか?と問われて

教室で水彩画を習い始められた方から「私は上手く描けるようになりますか?」という質問を時々いただきます。 「とにかく枚数を描いて下さい。描きながら技術はお教えしますので落書きでもするように気軽に、とにかくちょっとでもいいから手を動かしてください。描いた枚数に比例して腕は上がりますよ。」と申し上げるのですが、なにか不安そうです。 そういう方を見ていると自信がないためか、絵具をちょっとづつ不安げに塗っていかれます。 なんとか、大胆に描いていただけるように工夫をしないといけないの

竹ペンとインクで気楽に描いてみる

「里山」 竹ペンとインクで描くと絵がはっきりするので色鮮やかに塗っても様になります。 過去記事と重複するところもありますが、ご存じない方にお勧めしたいので改めて書いてみました。 なぜ竹ペンかというと描きなおしができないこと、線の太さがばらばらになる、細かく描けない、インクが途中でかすれたりするなど制約がありとにかく描いてみないと結果がわからないので面白いということでしょうか。 竹ペンといっても他の材料でもなんでもいいです。 私が作ったのは割りばしが最初で竹製の割りばし

なんでもいいから絵を描いてみませんか?

絵を描こうと思いついた時、さあ何から始めたらいいか、どんな道具を揃えたらいいか悩みますね。 こどもさんがいる家庭でしたら何かのお絵かき用の道具があるかと思います。 水彩絵具でなくてもあるものでまずは始められたらいいと思います。 クレヨン、色鉛筆、クーピーペンシル、マーカーなど周りを見渡したらなにかありませんか? 紙はコピー用紙でも画用紙でも100均で販売されているお絵かき帳でもこれも何でも構いません。 思いついたが吉日です。 まずは始めることですね。 じゃあー、何を描こ

はがきスケッチのすすめ

 「スケッチをしたいけど、ちょっと・・」と思っておられる方は、まずははがきサイズの用紙で小さなスケッチから始めてみませんか。はがきサイズの用紙とコンパクトな水彩道具ならポケットにも入るので荷物になりませんし、気軽に描くことができます。 上の写真は私が持ち歩いている道具達です。  「はがきスケッチ」に一言添えて親しい友人などに便りを出してみるのも面白いです。メールやSNSと違って暖かさが伝わりとても喜ばれるでしょう。  旅行に出かける時には切手も忘れずに持参してください。シー

「良い絵とは何か?」と聞かれたが

昔、「良い絵ってどんな絵のことですか?」という質問を同人の方からいただいたことがありました。その時は曖昧にしか答えられませんでした。 気持ちの良し悪しは別にして、心を揺さぶる絵がいい絵だとなにかで読んだ記憶があります。 確かに絵を見て懐かしく感じるとかさわやかな気持ちになる、逆に不安な気持ちになるなど鑑賞された方の心に響くものがあるのがいい絵だという意見には賛成します。 とすると、いい絵の基準は非常に主観的なもので明確な尺度があるわけではないですし、鑑賞者の哲学とか人生経験

水彩は難しいとよく言われますが?

 水彩はむずかしいとよく言われます。  逆に水彩絵具は小学生が使うので素人が使うものだと思われているようです。でも、使い慣れないとかなり手こずる画材でもありますが、軽量で持ち運びも楽ですし、においもなく水に溶いた絵具の発色はとても美しく、素晴らしい画材だと私は思っています。  水彩画が難しいと感じているのは、塗り重ねが出来ない、失敗したらやり直しできない、水でぐちゃぐちゃになった、紙がすぐボロボロになるなど水を扱うことに一番苦労されているようです。 塗り重ねに失敗する