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Perfumeの沼にはまって衣裳展とトークショーにいった話-Perfume COSTUME MUSEUM~Another COSTUME~-

兵庫県立美術館で開催されているパフューム コスチューム ミュージアム(2023.9.9-11.26)も後半に入った2023年10月29日 。
本人が登場するトークショー「Perfume COSTUME MUSEUM~Another COSTUME~」が開催されました。

数週間前に突然発表された驚きのイベント。というのも、Perfumeはファンクラブツアーの真っ最中で横浜・仙台・福岡・神戸と1週間のうちにライブが4回ある日程の最中、神戸ライブの前日だったからです。

(西に東に移動してライブの疲れはないのだろうか…休養しなくて大丈夫かな…)と思いながらもすぐ申し込みます。ファンクラブP.T.A.会員限定のトークショーとはいえ250席程度の大きくはない会場、激戦が予想されたイベントに幸運にも当選し参加することができました。

これは痺れるエモーションのまま書き連ねる記録と個人的な感想です。言葉が正確ではない部分があると思いますがお許しください。

9月の初日から既に何度か訪れている衣装展。大切な未来をつなぐひみつミュージアム⁈兵庫県立美術館へはもはや慣れた道のりです。愛着を感じる大きなPerfume看板とカエルの’美かえる’が鎮座しています。

夏の暑さがあった初日から、木の葉の色が変われるほどの永いときがたって紅葉もちらほら。風はすこし冷たくなってきていました。

12:30からのトークショー第一部、少し前に着くと既にファンの方がきています。知り合いに軽く挨拶、トークショーのチケットはないものの衣装展を訪問がてら雰囲気を味わいに来た方も沢山いて本人が登場するイベントの凄さを感じます。

会場に入ると待っている時間もPerfumeの曲が流れていました。ライブではないので5分前になってもいつもの手拍子もメンバーの名前を呼ぶこともなく皆おとなしく待っていて不思議な気分です。

ほどなくして3人がブラックのSpinning WorldのPerfume Closetを着て「こんにちは~!」と登場!


(わー、本物だー!黒似合うー!綺麗!今日は司会者いないのね!3人だけだ!)

と興奮を感じながら、私も拍手します。
「かしゆかです、のっちです、あ~ちゃんです3人あわせてPerfumeです」といつもの通りの挨拶でスタート。とはいえライブと違ってここは美術館のトークショー会場、観客も容易に声をかけられる雰囲気でもなく刹那に会場全体の緊張感を感じます。

それを和らげてくれたのは、感動している観客に向けてのかしゆかの「泣いてるの?」という声かけや、進行台本が保存されているiPadにあ~ちゃんが「これちょっと大きいねぇ、あとパスワードわからん、これ誰のん?」という可愛いやりとり、ニコニコしながら「あははは」と笑っているのっち。

会場との双方向のやりとりは一気に会場をリラックスさせていきます。

はじめに語られたのはこの衣裳展の成り立ちでした。「装苑」からPerfume Costume Bookが出版されたことが発端となり、企画から実際に美術館で鑑賞できる状態にするまでのスタッフの方々の努力、年単位に及ぶ準備の苦労など3人らしく支えてくれる方々への配慮や感謝の言葉がありました。

前週に開催されていた学芸員解説でも同様のことが語られていました。そこでは「企画段階でこの衣装展は多くの人に楽しんでもらえる価値がある、公立美術館で開催するに足るものである」との判断になったこと、開催前にプレスビューでPerfumeが訪問した際、「沢山の関係者の中心にはいつもPerfumeがいて周りにも配慮していた」など別の視点からのお話を聞くことができました。
公立美術館は高校生以下は観覧料も無料で学生や多くの方に、衣装を単なるファッションとしてだけでなく、完成するまでの過程、コンセプトや、デザイナー・職人の手仕事の素晴らしさを感じてもらえる機会になると評価されたのかな、と思いました。

学芸員トークショー

この衣装展は20年以上のキャリアがあるPerfumeの歴史を衣裳をもとに紐解き、点と点をつなげていく4章構成の見応えある展示になっています。4章は写真撮影もできて県立美術館の大規模展示でここまでしてくれるんだな…というサービス精神も感じ
られる展示です。

すみっコの影まで美しい

今回の本人のトークショーはーAnother COSTUMEーのサブタイトルで、衣装展の1章以前の広島インディーズ時代「第0章」 を3人から直接語られるものでした。

『母親期』と表現されていたこの広島アクターズスクール時代、3人が主に中学生ごろの時期は、発表会の衣装のチョイス’カッコいいより可愛い系がいい’など母親たちも考えてくれていたらしく、かしゆか曰く「お母さん達がPerfumeというものを作ってくれていた」と言っていました。

この「Perfumeというもの」という概念化された言葉はとても頭に残りました。この頃から3人にとって自分であって自分だけではないもの、ときに自分1人以上に大事な皆で作り上げていく価値のあるもの、それがPerfumeでまさしく「チームPerfume」のはじまりのエピソードなのかもしれないな…と感じました。

それを表すように奇跡的に現存する(笑)20年前の曲「OMAJINAI★ペロリ(おまじないペロリ)」のあ〜ちゃん衣裳実物が登場して会場にどよめきが起こりました。

制服風のその衣装はTime Warpしたのかな?と思うほどに綺麗で状態がよく当時のショップ袋のまま保管されていたそうです。

「当時母さんがアイロンでワッペンをつけてくれた」という話もあって

(お母様にとっても娘を思って選んだ大事な思い出の品なんだろうな…)

と感じられる話でした。

愛情あふれるエピソードと同時に当時は同じ衣装を何十回も着て毎回毎回が勝負だった、など厳しい下積みの経験も語られました。

そのあとは上京してスタイリストさんがつくことになり、既製品の時代を経て曲に合わせてデザイナーさんによる手の込んだ衣装になっていく変遷が語られていきました。

会場で3人はカウンターチェアに座っていたのですが後半になるとあ〜ちゃんは立って話をしていて何故かな?と不思議がいっぱいでした。
後にわかったことですが、尾てい骨が骨挫傷していたとのことで座っているのが痛かったのかもしれないな…と思いました。
ツアーが続き公演も移動も大変だっただろうに疲れも痛そうなそぶりもなくダンスはバッキバキで、楽しいトークショーもしてくれて本当にプロだなと感じました。

@perfumeofficial

ついにファイナル沖縄🌺レジェンドアーティストSPEEDさんは私たちの青春💃🪩甦るアクターズ魂🙄🔥Perfumeスニーカー履かせたら終わりだよ🤟🏻🤑 #鬼移動 #鬼のスタンス#スニーカー万歳 #bodyandsoul #SPEED #prfm

♬ Body & Soul - SPEED

後半にはメンバーが互いに着て欲しい衣装の話や参加者との質問コーナーがありました。時間延長して何人もの質問に答えてくれたのですがその度に「良い質問〜!」と言ってあげる3人の優しい人柄はいつも通りで、楽しく交流しながら1時間半ほどのトークショーはあっという間に終了しました。

もちろんライブが一番好きだけれど、衣装展をみて 、Perfume COSTUME BOOKを読んで、トークショーを聞いて、また衣装展をみて…を繰り返すこのポリリズムはなかなかできない貴重な体験で、知り合ったファンの方にも会えてとても楽しかったです。
神戸での衣装展は終了まであと少し、またみにいってしまいそうです。

プリマベーラ組と再会🇮🇹‼️
三宮センター街
大阪駅構内の広告



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