見出し画像

【 伊賀川 岡崎市 】 岡崎城の堀のなごりが、緑あふれる川になる(#水辺ウォーク)

 今回「BOOKMARK」するのは、愛知県岡崎市を流れている「伊賀川」です。

 伊賀川は、愛知県岡崎市の岡崎城の西側を流れる、全長約5kmの矢作川水系乙川の支川です。

 伊賀川と乙川が合流する地点から岡崎城を経由して、街中を抜け乙川の桜城橋までを歩いていきました。

※ぜひ、クリックして動画でご覧ください

水辺の概要

 今回の水辺ウォークは、乙川の名鉄の鉄橋近くにある伊賀川の合流地点からです。

 合流地点から上流へ向かうと竹千代通りの竹千代橋があります。その橋からすぐの場所に岡崎城があるので、少し立ち寄ります。

 伊賀川に戻ると、この伊賀川が岡崎城の内堀としての役割を担っていたことがわかる石垣があります。川幅は狭いのですが、川沿いの遊歩道はきれいでとても歩きやすい場所です。

 三清橋から先は川の雰囲気が少し変わります。多自然川づくりによる河川整備が行われた区間になります。
 この伊賀川の周辺地域は、平成20年に豪雨災害を契機として、河川改修に取り掛かった場所です。その改修の際に単に治水だけでなく、岡崎城など文化的な香りもする河川なので、自然環境に配慮した河川整備に取り組みました。
 その結果、川が自らの流れで形成した瀬と淵や寄り洲、澪筋の自然な蛇行が見られ、良好な水際植生も復元再生されています。また、地域の小学校の生徒などが清掃活動をするなど、地域に親しめる川となっています。
 土木学会デザイン賞の優秀賞も受賞しています。
 
 岡崎市は乙川を中心とするQURUWA戦略というものを行っています。乙川と伊賀川から、籠田公園、中央緑道をつないだルートを「Q」の字に見立てて、観光ルートとするものです。

 そこで、伊賀川から離れますが、りぶら国際交流センターを経由して籠田公園へ向かいます。籠田公園は大きな芝生広場と大きなデッキスペースが特徴的な公園です。

 中央緑道は、縦横の変化をつけることで、単調になりやすい通行路を変化が面白い散歩道にしています。

 そして、その先に乙川の桜城橋があります。
桜城橋は、川とまちの接続点として、乙川の風景を楽しみながらレジャーや交流の時間が過ごせる全長121.5m、有効幅員16m、広さ約2,000㎡の広大な橋上公園です。
 表面には岡崎市のヒノキを使い、橋の上に屋根のある休憩施設があるという、とてもユニークな橋です。

 想像していたよりもコンパクトにまとめられた「QURUWA戦略」のルートでしたが、コンパクトだからこそ岡崎の魅力が集約された空間となり、岡崎市の水辺空間を活かした取り組みが効果を上げていることがわかりました。

■撮影日
2023.04.01

■参考資料

□YouTube  水辺ナビ
https://www.youtube.com/@MizubeNavi

□Facebook  水辺ナビ
https://www.facebook.com/MizubeNavi

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?