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生きてみたからこそ。

開けることで分かることがある。
閉ざされることで分かることもある。
閉ざされた中で、ゆっくりと潜っているうちに、突然分かる事もある。
一周回ってやっと分かる事もある。

あの時の事がやっと外から落ち着いて見える様になった。
3年前の事が、やっと自分の中で区切りがついた。

あの時、貴女が私じゃなく、彼を選んだ事が、わたしはただ悲しくて。
でも、貴女を裏切った彼を、自分が裏切られても、最後まで見捨てず彼を選んだ貴女の愛は、最後まで信じ切ると決めた貴女の愛は、どこまでも強いと思った。
何があっても見離さない。その強さが、蟹座の愛なんだと知れた。そんな貴女の愛を、今、わたしはリスペクトできる。

あの時見えなかった事が、やっと見えて、本当に良かった。

そして同時に、夫の持つ優しさは、貴女からのものだと気づけたのも、今日だった。
そう突然、分かることってあるんだね。

それから、夫との絆にも。
本当に凄い事なんだって。
もちろん紆余曲折あるけれど、紆余曲折あっても、またやって行きたいと思える、そしてやっていこうとする。
これはお互いが引き合ってるからなんだって。

裏切りと信じる事を、何百回、何千回と、
お互いに2人だけの中でやってきた絆だから、その度に結び目が、どんどん強くなって行ってる。

信じる事は難しい。
繰り返し繰り返し、怖い怖い怖い。
その度に思うよ。怖くてたまらない。
だけど、もう一度だけ信じてみようと思う。

これが最後ね。
そう言いながら自分の扉を開ける度に、いつも自分の過去や、頭の中にはない世界を見せてもらう。
その度に振り返って思う。
諦めないで良かった。
信じてみて良かった。
その先の道は、自分が扉を開けないと、ない。
誰だってきっと、そう。

だから、もう一度信じられると思うまで、悩んで悩んで泣いて怒って気が済むまでやったら、1日、一瞬でいいから、一歩進んでみる。
また次も、そう思える自分でいたい。
子供たちにも、そんな姿を見せていきたい。

あの頃の自分に、胸を張って言える。
いま、わたしは幸せだよって。
ここまで生きてみて、やっと分かる事があったよって。

(トランジットの月が蟹座にあるときに書いた文章)

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