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眠りにつく前に。

眠りにつく前に。

去年だったか、忘れましたが。

風の強い日でした。
大型ショッピングモールの駐車場で 
ころころころころ𓂅 𓈒𓏸と
 ゴミ箱から溢れ出したペットボトルや 空き缶が 転がっていました。

遠目から見ても 
もう ぐちゃぐちゃ。

誰も 見向きもせず 通り過ぎていきます。


気になりました。
風があるし、
ご高齢の方も通るし、
子供も通ります。
踏んづけて転ぶかもしれないし、
ぶつけて 怪我するかもしれないし、

その時は ただ わたしが、
その光景がいやだったので

 ペットボトルを
ひとつひとつ拾いました。

なかなか 拾い終わらないのですが。

ひとつひとつ。

そしたら。

 ひとり、若い女の子が(10代後半かな、と思います)
かけ寄ってきて 黙って
いっしょに 拾うのを手伝ってくれました。

え!と思ったけど
わたしも 言葉なく、ただ ふたり無言の笑顔で 挨拶して 黙々と ふたりで 拾い集めました。

ゴミ箱に入り切らないので 
風の吹かない場所 探して
横に まとめて 置くことにしました。

拾い終わって
「ありがとう」
と お礼を言いました。

その子は 恥ずかしそうに
ぺこっとして 去っていきました。



ときに、今も
そこへ行くと
カートが 駐車場の端っこで 置いてけぼりになってたりします。

急いでいる時は
見なかったことにしようとするのですが、
そう思うと

きっと 後悔する、
自分のこと嫌いになっちゃう、
と思うので

立ち止まって
くるっと 引き返して カート取りに行きます。

何してるんだろう、と笑けてしまうこともありますが、
そんな自分が好きだったりします。

いつもいつも できるわけではないのですが。


自分にとって 必要なことをしていると、手伝ってくれた女の子のような人に出会えることがあります。

そんなとき、たまらなく 幸せ感じます。

うれしい、うれしい時間が紡がれます。

そういうことが
常にできる、心に余裕ある者でいたいです。




    寝ようっと。
おやすみなさい




ヘッダー画像は 『上の森 シハ』さんから お借りしました。





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