見出し画像

Bobby Hutcherson - Linger Lane(1975)

ハービーハンコック、チックコリア、フレディハバードを初め新主流派〜フリージャズからフュージョンに転向したミュージシャンは数多くいますがヴァイブ、マリンバ奏者のボビーハッチャーソンもその1人。元々はハービー、チック、フレディをはじめマッコイタイナーやジョーヘンダーソンといったミュージシャンと共演していましたがブルーノートのLAへの移転とほぼ同じタイミングでフュージョンに転向しています。本作はヴァイブではなくマリンバでBNLAらしいメロウなフュージョンとアフリカンなリズムを融合したDJから好まれそうな演奏をしています。

メンバー
ボビーハッチャーソン:マリンバ、アレンジ
アーニーワッツ:リード
ジェリーピーターズ:アレンジ、エレピ
ジョンロウィン:ギター
チャックレイニー:ベース
ハーヴィメイソン:ドラム
ボビーピーターホール:パーカッション
ウォーターズ:ボーカル

Peple Make The World The Go Round
メロウなマリンバとウォーターズのコーラスそしてアフリカンな謎の笛やパーカッションが不思議なサウンドを作っている曲。オリジナルはスタイリスティックスでボビーと同じくヴァイブ奏者のミルトジャクソンもカバーしています。

Theme From “M*A*S*H”
映画マッシュのテーマ曲のカバー。エスニックな雰囲気のマリンバとグルーヴィなベースライン、舞うようなフルートがかっこいい曲。どっちかというとCTIっぽいサウンドです。

NTU
ハーヴィメイソンのファットバックした乱れ打ちドラムが最高にファンキーな一曲。この曲に関してはハーヴィが主役と言っても過言ではありません!でも後半になると負けていられないと思ったのかボビーもマリンバ乱れ打ちです。そして地味ですがバックでなるミニマルなギターリフもクセになります。

Manzanita
キラキラしたエレピとマリンバが美しいメロウなナンバー。前の曲が激しかったので気だるいくらいメロウな曲は落ち着きます。

Mountain Caravan
グルーヴィなベースラインがかっこいいジャズファンクナンバー。ただウォーターズのメロウなコーラスやロックみたいなギターが入ったりと一筋縄じゃない感じがまたいいです。

Silver Rondo
グルーヴィなアコピがかっこいいアップテンポのナンバー。転がりまくるマリンバも印象的です。