見出し画像

Labelle - Phoenix (1975)

ニューオリンズで録音したレディママレードがヒットしたラベル。本作もまたアラントゥーサンのプロデュース、ミーターズがバックという編成なもののゲストミュージシャンも多く参加しており特に興味深いのが奇才ジェイムズブッカー。レイチャールズとショパンが一緒になったようといわれるスタイル、明らかにただ者でなさそうなルックス、天才系のミュージシャンにありがちな破滅的な人生とクセの強さが3つ揃ったミュージシャンでNOのピアノ奏者の中では有名ではないですが個人的にとても気になっている人で彼に興味を持った時これを何度も聴いたけど印象が薄いなと感じたことを思い出します。

メンバー
アラントゥーサン、ジェイムスエリソン:各種キーボード
ジェイムスブッカー:オルガン
カーマインロハス(5,6,10)ジョージポーターjr(それ以外):ベース
エドワーズベッツ、レオノセンテリ(4,6,7,8,10)、スティーブホッジス(4,6,10)、テディロイヤル(2,5):ギター
ジェフリーロイヤル:パーカッション

Phonix(Amezing flight of a lone star)
力強いバラードナンバー。ソウルやファンクと言うよりはロックっぽい演奏とボーカルです。

Slow Burn
ロック色の強いファンクナンバー。

Black holes in the sky
この曲からファンク、ソウルのアルバムを聴いているんだなって実感が湧きます。跳ねるファンクビートやソウルシンガーらしい3人のボーカルがかっこいいです

Good intentions
アラントゥーサンらしいピアノが聴けるスローナンバー。メロディもほんのり東洋風でアランの曲と思われます。重たいゴリゴリ鳴らすタイプでスローテンポの曲にあっています。個人的にベストトラックです。

Far as we felt like goin’
Cissy strutっぽいベースラインがかっこいいニューオリンズ風のファンク。レディマーマレード第二弾って感じの曲調です。

Messin’ with my mind
跳ねるようなリズムに圧倒されるファンクナンバー。ファンクながらもブルースロックっぽいところもあります。

Chances go round
コロコロ転がるようなピアノとホーンがニューオリンズっぽい軽快なソウルナンバー。

Cosmic dancer
ニューオリンズファンクに少しスペイシーさを混ぜた曲。ここまで聴いてきてアラントゥーサンはニューオリンズ訛りが濃いといい曲になり訛りを減らすと悪くはないけどこれじゃない感がでるなと思いました。

Take the night off
初期ミーターズっぽいスカスカだけどヘヴィなファンクナンバー。主張の激しい音ももちろんですがさりげなく入るギターやオルガンが無駄にかっこいいです。

Action time
アコギが印象的なアップテンポのソウルナンバー。アランのソロアルバム「サザンナイト」に収録してあるLast Trainと似たメロディが聴こえます。