「LA特急発車」Tom Scott &The LA Express. S,T (1974)
LAフュージョン1のサックス奏者トムスコットが初めてLAエクスプレス名義でリリースしたアルバムです。74年ということでまだ彼のトレードマークのリリコンは登場していませんが荒々しいグルーヴはとんでもなくかっこいいです。またストーンズのスティッキーフィンガーズに似たジャケットも印象的です。
メンバー
トムスコット:サックス、フルート
マックスベネット:ベース
ラリーカールトン:ギター
ジョーサンプル:キーボード
ジョングェリン:ドラム、パーカッション
Bless My Soul
うねるギターとベースがかっこいいジャズとロックとファンクをミックスしたワイルドな曲。
Snekin’ In The Back
ミステリアスなメロディのミディアムナンバー。ジャジーなソロ回しも印象的です。なぜかこの曲だけSpotifyでは聴けません。
King Cobra
エスニックなサウンドのジャズロックナンバー。エフェクターを使った東洋風のサックスやサイケロックばりに歪んだギターが印象的です。
Dahomey Dance
ジョンコルトレーンのカバー。荒々しいグルーヴが印象的です。
Nunya
アップテンポのグルーヴィなジャズファンクナンバー。岩を砕くかのようなベースがかっこいいです。
Easy Life
メロウなバラードナンバー。トムの柔らかいサックスとラリーの柔らかいギターが印象的です。ラリーカールトンというとギターをバリバリ弾き倒すギターヒーロー的なイメージも多いですがスタジオミュージシャンをしているだけあってこういうバッキングでのソフトな演奏も上手いです。
Spindrift
都会風の洗練されつつもスピリチュアルさを併せ持ったアレンジのフュージョンナンバー。ジョーのエレピのタッチはストリートライフの頃のクルセイダーズを思わせます。
Strut Your Stuff
クルセイダーズ風のアーシーでグルーヴィな曲。後にクルセイダーズと比べられるStuffの名前が入っているのが面白いです。(もちろんたまたまですが)
L.A Expression
アップテンポのジャズロックナンバー。グルーヴィなベースがかっこいいです。
Vertego
クルセイダーズの曲と言われたら信じてしまいそうなくらいクルセイダーズらしいグルーヴィな曲。