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「達人のご機嫌ソウルジャズ」Pat Martinio . EL Hombre (1967)

本作はギタリストのパットマルティーノの1stアルバムで録音時からはわずか23歳という若さです。この歳で完成されたパットのギターはもちろんですがプレステッジらしくソウルフルでいなたいバッキングもかっこいいです。

メンバー
パットマルティーノ:ギター
トゥルディーピッツ:オルガン
ダニーターナー:フルート
ミッチフィン:ドラム
ヴァンスアンダーソン:ボンゴ
アブドゥジョンソン:コンガ

Waltz For Geri
コンガとオルガンのコンビがかっこいいラテンタッチのソウルジャズナンバー。初期のウェスモンゴメリーやケニーバレルをどことなく思わせるプレイです。

Once I Loved
ジョビンのカバーでボサノヴァのリズムで演奏しています。オルガンやギターもかっこいいですがドラム、コンガ、ボンゴによるご機嫌なグルーヴな本当にかっこいいです。

EL Homble
アップテンポの曲でギターとフルートのユニゾンでテーマを演奏しています。オルガンの音がウーリッツァーのエレピみたいです。

Cisco
ゆったりとしたブルースナンバー。グラントグリーン並みにしつこいオルガンのリフが印象的です。

One For Rose
この曲もフルートとギターのユニゾンで始まります。その後そのままフルートソロになりギターソロへと続きます。パーカッション2人がいないのでご機嫌度を低めですがかっこいいソウルジャズナンバーです。

A Blues For Mickey - O
レイドバックしたブルースナンバー。ソロにバッキングと活躍するオルガンとグラントグリーン風のギターソロが印象的です。

Just Frend
スウィンギーなテーマから始まりギター、オルガンとソロを繋いでいきます。オルガンのベースラインが他の曲以上にゴリゴリと鳴っていてとてもかっこいいです。

Song For My Mother
ボーナストラックの未発表曲。ブルージーなバラードナンバーですが他の曲と比べると少し地味なので収録されなかったのも納得できます。