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O’Jays - Back Stabbers(1972)

フィリーを代表する3人組ボーカルグループのオージェイズですが結成当時はオハイオ出身の5人組グループでした。ヒットを求めて西へ東へ。フィラデルフィアに辿り着いた時には4人になり人気者になった時は3人に。苦労人です。本作は彼らの代表作でありプロデュースはもちろんギャンブル=ハフでアレンジャーにはトムベル、ノーマンハリス、ロニーベイカーらがおり演奏はMFSB。バラエティ豊かながらもどれもフィリーらしいサウンドの曲です。

オージェイズ
エディリバート、ウォルターウィリアムス、ウィリアムカウエル

演奏メンバー
レオンハフ:ピアノ
レオナルドパクラ:オルガン
ロニーベイカー:ベース
アールヤング:ドラム
ノーマンハリス、ローランドチェンバース、ボビーイーライ:ギター


When The World’s At Peace
フィリーでは珍しい荒々しいファンクナンバー。

Back Stabbers
シンフォニックなサウンドと力強いボーカルがかっこいいソウルナンバー。この曲はトムベルがアレンジャーなのですがちょっと彼らしくないサウンドです。

Who Am I
ブルーマジック等を手がけたノーマンハリスのアレンジ。甘く切ない演奏が最高のメロウナンバーです。

(They Call Me ) Mr.Lucky
穏やかなグルーヴとメロディが印象的なミディアムナンバー。

Time To Get Down
フィリーらしいドラムとホーンアレンジが印象的な曲。

992 Arguments
992の口論という謎めいたタイトルの曲。Back Stabbersに続く2番目のシングルになった曲で似たような曲調でアレンジャーもトムベルですがこちらの方がトムベルらしいサウンドになっています。

Listen To The Cloke Of Wall
これもBack Stabbers風の曲ですがテンポを落としてよりスムースかつドラマティックなアレンジです。

Shiftless, Shady, Jealous Kind Of People
スリリングなキーボードとストリングスがかっこいいファンクナンバー。パーカッションに混じってリズムボックスの音もほんのり聞こえますがフィリーでリズムボックスは珍しい気がします。

Sunshine
スウィートかつドラマチックなミディアムナンバー。イントロのジャジーでほんのりエレキシタールのようなギターが印象的です。

Love Train
インプレッションズのPeple Get Readyのような歌詞のソウルナンバー。フィリーらしいファンクとはまた違ったリズミカルな演奏がかっこいいです。