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Booker T & Priscilla. Home grown (1972)

スタックスをやめてLAに拠点を移したブッカーTは同時期?に歌手リタクーリッジの姉で歌手のプリシラクーリッジと結婚します。2人はデュエットアルバムを本作を含め3枚残した他、プリシラのソロアルバムをブッカーがプロデュースしたりしています。本作はデュエットアルバムの二枚目でかなりディープでゴスペル色の強いスワンプロック、サザンソウルです。ブッカーTとプリシラのデュエットアルバムはかなりレアらしいですが僕はこれを図書館で見つけました。意外と図書館はレア盤の穴場スポットだったりします。

このアルバムは参加メンバーが不明です。discogsにもプロデューサーでブッカーとプリシラ、エンジニアでブッカーのみが記載されておりユニバーサルの商品紹介ページでも1stと3rdは参加メンバーの豪華さを売りにしていたのに本作だけは一切記載が無いので記録が残っていないのでしょう。僕の予想ではブッカーがキーボードは間違いないです。他の楽器はドラムがジムケルトナーかジムゴードン、ギターはレオンラッセル人脈の誰か(スライドギターがないのでジェシエドデイヴィスではない)またはブッカー(evergreenではブッカーがギターも弾いていたので)、ベースはスワンプ系の人かチャックレイニー(違う気がする)と予想してします。

Save us from ourselves
ゆったりとしたサザンソウルナンバー。ブッカーTのオルガンがかっこいいです。

Born under a bad sign
アルバートキングのカバーでブッカーTがソングライトとオリジナルのレコーディングにも参加しています。ゴスペルのようなボーカル、ジャジーなオルガンロック風のギターが混ざったディープな仕上がりの一曲です。

Maggie’s farm
ボブディランのカバー。軽快にベースラインとジャジーなピアノにあわせて喋ったり歌ったりするゴスペルっぽいスタイルの曲です。

Muddy road
深みのあるスワンプロック風のバラード。

Don’t think twice, It’s all right
ボブディランのカバー。重厚な曲が多い中この曲だけは軽快なロカビリーナンバーです。この曲は多くのミュージシャンがカバーしていますがその中でもかなりいいアレンジだと思います。

Color your mama
ビリープレストンのYou’re so beutifulをサザンソウルっぽくしたような曲。ソウル好きにはこの曲が一番いいと思います。

The sequence
アコギが印象的なソウルナンバー。

Who killed Cook Robin?
ゴスペル風の壮大な曲。プリシラの歌と喋りを行ったり来たり、力強いと思ったらソフトに歌うボーカルが印象的です。