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Quincy Jones. Walking in the space (1969)

わかりやすいフュージョンの走りのようなジャズを多くリリースしていたクインシージョーンズですがこのアルバムから完全にフュージョンに舵を切った印象があります。とは言えアコースティック楽器やビッグバンド風のホーンセクション、ストレートなジャズミュージシャンを多く起用していたりとまだ過渡期な感じもします。

メンバー
クインシージョーンズ:指揮、アレンジ
フレディハバード、マーヴィンスタン:トランペット
JJジョンソン:トロンボーン
ローランドカーク、ヒューバードロウズ:フルート
ポールグリフィン:アコースティックピアノ
ボブジェイムズ:エレピ
エリックゲイル:ギター
トゥーツシールマンス:ギター、ハーモニカ
グレディテイト、バーナードパーディ:ドラム
レイブラウン:ダブルベース
チャックレイニー:エレキベース
ヴァレリーシンプソン:ボーカル

Dead end
ミュージカル「ヘアー」で使われた曲のカバーGreen onionのようなリズムのジャズナンバー。少しだけエコーがかけてあって幻想的な雰囲気です。

Walking in the space
同じくヘアーの曲のカバーでリードボーカルはヴァレリーシンプソンです。Dead endのアウトロとこの曲のイントロをベースソロにすることでメドレー形式にしてあります。本編はホーンセクションが熱いパートとエレピやフルートがクールに舞うパートを交互に入れています。

Killar joe
ベニーゴルソンの曲。レイブラウンのベースがかっこいいまったりとしたジャズナンバーです。

Love and peace
クルセイダーズとの共演が有名なセッションギタリストのアーサーアダムズの曲でこの曲だけチャックレイニーのエレキベースで参加しています。エリックゲイルのブルージーなギターがリードをとるアーシーなフュージョンです。

I never told you
トゥーツシールマンスのハーモニカをフィーチャーした素朴かつ幻想的な曲。

Oh, Happy day
エドウィンホーキンスが書いたゴスペルのスタンダードナンバーです。コーラスやホーンセクションを効果的に使ってゴスペルとフュージョンを上手に融合しています。