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「ジャズじゃないけどジャズ 」Sabu. Palo Congo(1957)

本作はブルーノートからのリリースですがジャズではなく本場のラテン音楽です。リーダーのサブーマルティネスは18歳でディジーガレスピーのバンドに加入。ブルーノートレーベルにはアートブレイキーとの共演がブルーノートに残されています。その後は北欧に移住しレアグルーヴとして人気のアルバムをいくつか録音しています。一般的なラテンジャズを期待して聴くとあまりの違いに驚きますがこういうスタイルもジャズになるあたりにジャズの奥深さ、懐の広さが感じられます。

メンバー
サブーマルティネス:コンガ、ボンゴ、ボーカル
アルセニオロドリゲス:コンガ、ギター、ボーカル
ラウルトラビィエソ:コンガ、ボーカル
イスラエルモイエストラビィエソ、レイロメオ:コンガ
エヴァリストバロ:ベース
ウィリーカポ、サラバロ:ボーカル

El Cumbanchero
いくつものパーカッションとゴスペルとは異なったスタイルのコール&レスポンスがかっこいいラテンナンバー

Billumba-Palo Congo
キューバのサンテリアという宗教歌のスタイルの曲。パーカッションだけの演奏に合わせてゴスペルのようなコール&レスポンスが繰り広げられています。

Choferito-Plena
この曲はギターがメロディを弾いているので比較的聞きやすいです。哀愁漂う音割れギターに合わせてコンガだけでなくマラカスやベースなどを使ったリズムがかっこいいです。

Asabache
パーカッションだけで演奏される曲。乾いたパーカッションのぽこぽこした音がクセになります。

Simba
ライオン狩りの様子を表現した曲でラテンの向こうにぼんやりと見えていたアフリカがこの曲でははっきりと見えます。

Rhapsodia Del Maravilloso
ラテンジャズの名曲「南京豆売り」他様々なラテン音楽のメロディが使われていて、ラテン音楽=陽気という一般的なイメージに1番近い曲です。ギターのほどよく音割れした音色やベースの「ジャカジャカバッブーン」というフレーズがクセになる曲です

Aggo Elegua
エレグアというキューバの神様に捧げた曲。マラカスとコンガをバックにコール&レスポンスが繰り広げられています。

Triblin Cantore
素朴なギターとボーカルが印象的なまったりした曲。