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「ジャケで判断しないこと」Grant Green Live At The Lighthouse (1972)

あけましておめでとうございます。新年一発目ということで長尺アルバムの紹介です。それにしても悪趣味なジャケットです。おそらくブルーノートで1番ひどいジャケットを選ぶ企画があれば一位は間違いなくこれでしょう。(これをジャケ買いした人0人説はありえると思います。)でも中身はブルーノートでも最高のライブ音源の一つと言っていいと思います。

メンバー
グラントグリーン:ギター
ゲイリーコールマン:ヴァイブ
クラウドバーティ:ソプラノサックス、テナーサックス
シェルトンラスター:オルガン
ウィルトンフェルダー:ベース
グレッグウィリアムス:ドラム
ボビーポーターホール:パーカッション

Introduction- Hank Stewert / Windjammer
強力なリズムをバックにギター、オルガン、ホーンが一つになって突っ走るテーマがかっこいいです。最初にソロを取るのはグラントでいつも通り同じフレーズを何度も弾いています。その次がクラウドによるサックスソロですがグラントのリズムギターのフレーズがソロの時とほとんど変わりません。時々鳴らされるホイッスルが印象的です。

Batcha By Golly Wow
スタイリスティックスのカバーでサックスソロによるテーマ演奏からギターにバトンタッチします。サックスもギターも歌うような演奏で原曲が好きな僕はこのアルバムの中でこれが1番好きです。そのあとはサックスのテーマをバックにギターのアドリブが続きます。

Introduction- Hank Stewert / Fancy Free
ドナルドバードが書いた曲。グイグイと全体を引っ張るようなベースとオルガンによるリフがめちゃくちゃファンキーでかっこいいです。ホーンとオルガンの豪快なアドリブが印象的です。

Introduction- Hank Stewert / Flood In Franlin Park
軽快なタッチがかっこいい一曲。しかしソロが始まるとダーティなトーンサックスがぶりぶり鳴って印象がガラッと変わります。このアルバムの全曲そうですがウィルトンフェルダーのベースがめちゃくちゃかっこいいです。彼がベーシストとして参加したアルバムはたくさんありますがこのアルバムが1番すごいと思います。

Introduction- Ed Hamilton/  Jan Jan
アップテンポのファンクナンバー。グラントのギターがこれまでになくキレキレでそれだけで十分かっこいいのにウィルトンもキレキレ、グレッグもバーナードパーディとアイドリスムハンマドを足して2で割ったようなドラミングを披露していてファンク度が1番高いと思います。

Introduction- Hank Stewert / Walk In The Night
タイトなリズムがかっこいいファンクナンバー。10分前後の曲が多いアルバムですがこの曲は6分。これくらいがちょうどいい気がします。最後の最後でようやくヴァイブのゲイリーの演奏が聴けます。