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BreakingDown7を終えて。改めてこの興業に込めた想いを書きます。

2.19に開催されたBreakingDown7が無事に終わりました。今回も課題はたくさん出ましたが、お陰様で前回を上回る盛り上がり、数字を記録することができました。

大会を開催するたびにBreakingDown出場選手に対しての賛否が僕のところに寄せられますが、ご指摘の通り、出場者の中には過去に過ちや失敗を犯した選手が少なくありません。

ですが、僕たちは過去に大きな失敗した人でも再挑戦できるという希望を世の中に与えたい、また「持たざる者」として生まれ育った彼らが、今はまだ何者でもない彼らが、必死にもがきながら挑戦をする後ろ姿を通して、絶望感しかない人であっても、挑戦する勇気さえあれば、「自分次第で人生を大きく変えられるんだ」ということをこの興業を通じで伝えたいと思っています。

もちろん、そのような人たちが簡単に許される社会は正しくないという意見も理解しています。ですが、生まれながらの悪党なんて存在しないという前提に立てば、彼らが道を踏み外してしまった原因の一つは、今の社会にあるのではないかと僕は考えてしまっています。だからこそ、過ちや失敗を犯した人が、二度と立ち上がれない社会の方が僕は正しくないと思うのです。もしかしたら、朝倉未来も、僕自身や死んだ父親も似たような過去があるので、自分たちを肯定するために頑張ってるのかもしれません。

BreakingDownのすべての意思決定や演出の根底には、こういったビジョンや思想があります。

「このような思いがあるから批判をするな」と言いたいわけではなく、今回大会だけでも関連コンテンツだけで各プラットフォーム合計で約3億再生されていますが、むしろこれだけ影響力を持つコンテンツになったからこそ、今の批判の量は健全だと思ってもいます。

いつの時代も、新しい挑戦が注目を集める時というのは、前例や伝統を重んじる方は足りない点を見て批判をします。一方で革新的な人たちは可能性を夢見て未来を創ろうとします。このように書くと、前者がダメで、後者が正しいと僕が言いたいと捉えられるかもしれませんが、決してその意図はありません。正しい方向に成長していくためには、そのバランスが重要で間違いなくどちらも必要です。ですが、今の日本は僕はあきらかに保守側に寄りすぎてしまっていると感じています。

なので少なくとも僕たちは、これからも新しい挑戦を仕掛けていきます。朝倉未来を中心に進めていますが、彼の本業が格闘家ということもあり、隣にいる大人が絵を描いてると勘ぐられてこれからまた叩かれまくる気がしてますが(苦笑)、皆様に置かれまして引き続き温かい目で見守っていただけると嬉しいです。

尚、次回大会は5月を予定していますが、今回の課題を次に活かします。皆様、引き続きご指導並びにご支援をよろしくお願いします!

溝口勇児 拝

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