見出し画像

『ファンタジウムとディスレクシア』 トークイベント

2024年7月6日(土)14~16時
@マンガナイトBOOKS
¥1000

杉本亜未原画展 VOL.3が開催されるというので行ってきた。VOL.3ということだけど、前回、前々回も開催されたことを知らなかったので、アタシとしては「くっ、いつの間に・・・」という気持ち。まあ仕方ない、今回だけでも行くことができて良かった。
会期中のイベントで、作者である杉本亜未先生とディスレクシア研究の第一人者である宇野彰先生の対談があったので、参加することに。

杉本亜未先生の作品と最初に出会ったのは『アニマルX』。誰に借りたのかは忘れたけど、面白くてすぐ自分も買ったのよね。人気があったのか、最初の4巻の後はシリーズ2種で計12巻ほど出てたはず。語ると長いので、この作品についてはまた後日。
その後の連載が『ファンタジウム』なのかな。学習障害を持つ少年が、マジックで天才的な才能を魅せる・・・というお話で、この時初めてディスレクシアという障害について知ったのだ。
とにかく主人公の良くんという男の子が魅力的で。読み書きが困難なので生活する上での苦労があったり、なかなか理解されずいじめられたり、それでも強くしなやかに生きる良くん。マジックのシーンは幻想的でキラキラで、ドキドキしながら読んだものよ・・・。

今回のイベントに登壇された宇野先生というのは、『ファンタジウム』の監修をされた方なのだ。コミックスの奥付けに2007年初版とあるので17年も前の作品なんだけど、でもディスレクシアへの認知や理解はあまり進んでないように見える・・・。
宇野先生のお話によるといまだに誤った認識を持った人が多いらしく、ドラマなどでも間違った描かれ方をしているとの話。そのせいでさらに誤解が広まってしまうと憂えていらっしゃった。どのドラマか、というのは明言されなかったけど、調べればすぐ分かるかも(苦笑)

詳しい話は端折るけれど、興味深いお話たっぷりを聞けてとてもよかった。まんがの監修をお願いすることになった経緯や、実際に障害を持ちながら仕事に就ている方の話なども。
宇野先生は必ず「発達性ディスレクシア」と言っていたのが印象的だった。脳損傷によるものを除く障害ということで、日本語で言うと「発達性読み書き障害」となるそう。

トークイベントの後に原画展示をじっくり眺めて写真を撮って・・・としていたら、杉本先生がサインをしてくださるという話になり。急遽サイン会となったのだった。何と~! こんなことならコミックス持ってくれば良かった~。でも会場で販売されていた特典ブックとやらを買っていたんだった。これにサインしてもらおう!ということで、無事にサインゲット♪ サインの列の持ち時間がやけに長くて、皆何話してるんだ?アタシは話すことないから即行で帰るぞ!と思っていたのね。けど順番が来て部屋に入ったら、先生がサインだけでなくイラストを描いてくれて。そりゃ時間かかるわ。当然おとなしく待ちますわな。

てなわけでかわいい良くんを描いてもらい、ウキウキで外に出たら激しい雷雨・・・。いやサイン列待機中からもうヤバくて、サイン諦めて駅までダッシュすれば大丈夫なのはわかってたけど、やっぱりサインが欲しかった・・・。傘持っててもずぶ濡れの豪雨。幸い雷は落ちず、とりあえず生きて帰れたw
往路は死を感じるほどの酷暑、復路は豪雨。展示会の会場とその付近は漫画オタクには魅力的なスポットが多かったのに、どこにも寄れなかったのが残念。また何かの機会があればな~。

かなり消耗したけど、行って良かった。原画は美しかったし、特典ブック(こんな冊子があることさえ知らなかったアタシ。情弱すぎる)もゲットしたし。
そして杉本先生が、『ファンタジウム』の続編を描きたいと仰ってくれたのがとても嬉しかった。ファンはいつでも次回作が楽しみなものだけど、それが大好きな作品の続きだなんて最高すぎる。これは読むまで生きねばならぬ。

↑紙の本はもうないっぽいので電子版を貼っておきます~。
 『ファンタジウム』を知らなかったひと、全員読むといいよ!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?