見出し画像

ビリー・ジョエル個人的アルバムランキング

ポピュラーミュージックの中で一番成功を収めた中の一人。ピアノマンの称号が最も似合う男です。名曲多数ですが30年近く前からほぼ引退状態なので話題になる事もありません。ベスト盤で代表曲をさらえば事足りてしまうと思われている節があり、色々なベスト盤が出ています。サブスクの今だからこそ珠玉の作品に触れてみるのもいいのではないでしょうか。
という訳で、極個人的なアルバムランキングです。

1 『コールド・スプリング・ハーバー〜ピアノの詩人』 - Cold Spring Harbor(1971年)
デビュー作でありながら速度を間違えてプレスされてしまい、早回しの甲高い声で発売されてしまったという悲劇の作品。後年再発されて陽の目を見ました。珠玉の名曲ラッシュにめまいがするほどの名作です。サウンドプロダクションがシンプルなのでさらに曲の良さが際立ちます。この作品がオミットされなくて本当に良かった。「She's Got a Way」「You Can Make Me Free」「Tomorrow Is Today」「Got to Begin Again」


2 『ストレンジャー』 - The Stranger(1977年)
これが一位になるランキングが多いと思います。僕もファーストへの思い入れがなければこれが一位になります。テクニックと歌唱と曲すべてが充実しています。名曲と隠れた名曲のオンパレード。「Movin' Out」「The Stranger」「素顔のままで 」「イタリアン・レストランで」「若死にするのは善人だけ」「She's Always a Woman」

3 『イノセント・マン』 - An Innocent Man(1983年)
80年代以降の作品では圧倒的な名作です。前作のナイロンカーテンで社会問題について歌い、その揺り返しでポップで楽しい作品になっています。古き良きアメリカンポップスのテイストをふんだんに盛り込んで、「ロンゲストタイム」というドゥーアップの名曲迄作ってしまうというノリノリっぷりです。「イノセントマン」「ロンゲストタイム」「あの娘にアタック」「アップタウンガール」

4 『ニューヨーク52番街』 - 52nd Street(1978年)
"日本人が好きな洋楽ピアノバラードでトップなんじゃないかと思う「オネスティー」が入っているのですが、そもそも最初の3曲が強力でどのベスト盤にも漏れなく入る3曲。これがビリーのアルバム1位でも異論はないくらいいいアルバム。
「ビッグショット」「オネスティー」「マイライフ」「ザンジバル」「夜のとばり」"

5 『ニューヨーク物語』 - Turnstiles(1976年)
"セールス的には振るわなかったようですが、内容的には充実しています。大人で都会的な「ニューヨークの想い」ニューヨークが破壊されたあとの近未来SF「マイアミ2017」など幅が広がったアルバムという印象です。
「さよならハリウッド」「 夏、ハイランドフォールズにて」「ニューヨークの想い」「 マイアミ2017」

6 『ピアノ・マン』 - Piano Man(1973年)
" 実質これがデビューアルバムみたいなものだと思います。彼のパブリックイメージとなる表題曲は、永遠に語り継がれるであろう普遍的な曲です。ブレイクする切っ掛けになった「キャプテンジャック」も収録。
「流れ者の祈り」「ピアノマン」「悪くはないさ」「キャプテンジャック」

7 『ナイロン・カーテン』 - The Nylon Curtain(1982年)
"ビリーの一番の力作。彼にとっての「サージェントペパーズ」と言われているというか自分で言っています。どちらかというとあまり人気のないアルバムと言えるかもしれませんが、内容の充実度で言えばトップクラスです。社会問題に言及した曲もあって重さはありますが言うほど陰鬱というわけではありません。
「アレンタウン」「ローラ」「プレッシャー」「グッドナイトサイゴン」「スカンジナヴィアン・スカイ」"


8 『グラス・ハウス』 - Glass Houses(1980年)
"ガラスに向かって石を振り上げるジャケットが印象的なアルバム。ロックンロールをやりたいというビリーの希望が出ていると思われ、ロック調の曲が何曲かあり。でも個人的にはその辺のビリーにはあまり興味が無かったりするのでこの順位ですが、ライブで化けそうな曲が多い。普通にいいアルバム。
「ガラスのニューヨーク」「ドント・アスク・ミー・ホワイ」「ロックンロールが最高さ」「レイナ」"

9 『ソングズ・イン・ジ・アティック』-Songs in the Attic(1981年)
順位は下にしていますが、これはビリー好きならば是非聴いて欲しい佳作です。B面ライブ集とも言える内容ですがいい曲が沢山入っているので、ベスト盤を聞いた後これを勧めるのもありかもしれません。よく聴いたアルバムです「夏、ハイランドフォールズにて」「シーズ・ガット・ア・ウェイ」「さよならハリウッド」

10 『ストーム・フロント』 - Storm Front(1989年)
"下位に置くのが申し訳無いようないいアルバム。フォリナーのミックジョーンズがプロデューサーになり、音がかなり時代のロックの音になっています。ビリーファンがそれを望むかは別としてとてもかっこいいです。曲的にも充実していてヒット曲も出ています。「ザ・ダウンイースター""アレクサ""」が異国情緒があってとても好きな曲の一つ。代表曲「ハートにファイア」はアメリカの一部の小学校では授業に使われたらしい。
「ハートにファイア 」「ザ・ダウンイースター""アレクサ""」「愛はイクストリーム」「レニングラード」「そして今は・・・」
"

11 『ザ・ブリッジ』 - The Bridge(1986年)
"沢山のゲストを招いてアルバムを作るのは大御所になった証拠とも言え、シンディー・ローパー、スティーヴ・ウインウッド、極つけはレイ・チャールズというビッグネームが参加しています。しかし彼のディスコグラフィーの中でも影が薄いアルバムになっています。しかし個人的には「ディス・イズ・ザ・タイム 」彼のベスト曲の一角です。聴きどころも沢山あるいいアルバム。
「ランニング・オン・アイス」「ディス・イズ・ザ・タイム 」「コード・オブ・サイレンス」

12 『リヴァー・オブ・ドリームス』 - River of Dreams(1993年)
"これで引退状態になってしまった現在の最新作。きっとこれが最終作なんだろうと思うと悲しい。どちらかというとポップス、ロックでは無くハイカルチャーで評価されたくなってしまったのが引退の理由なんですが(特にクラシック分野)、結局スタジアムライブとかやっているんだから音源作ってくれればいいのにと言うのは恨み言。最終作と思えない位力の入ったアルバム。
「ノー・マンズ・ランド 」「君が教えてくれるすべてのこと」「ザ・リヴァー・オブ・ドリームス」「2千年もの果てに」


13 『ストリートライフ・セレナーデ』 - Streetlife Serenade(1974年)
"シンガーソングライター然としたアルバム。最下位に置いたもののビリージョエルに駄作は存在しないのでこのアルバムもとてもいい。地味ではありますが素朴で良いメロディー。インストが2曲入っているのは珍しい。
「エンターテイナー」「ストリートライフ・セレナーデ」"


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?