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片付ける。何にカタをつける?

最近、ネット記事や雑誌など、いろいろなところで「片づけ」という言葉を見る。みんな片付けなくちゃ!と思っている。「あ〜、お部屋が片付けてないのよね〜」とため息をつく。その多さたるや、「片付けなくちゃ」症候群は国民病?と思えるほどだ。

改めて、片付けについて考えてみようと思う。

1. なんで片付けたいの?

片付いていない状態とは、人によってさまざまだが、簡単に言えば、その人にとって気持ちよく過ごせる状態ではないことだ。ある人にとっては、自分が好きなものに囲まれていて心地いいと感じる空間であっても、好みが違う人にとってはなんとも居心地が悪いだろう。

人間は五感を使って情報を受け取るが、中でも視界から受け取る情報は多く、影響を受けやすい。スッキリと自分好みに整えられた空間は、落ち着きや安らぎをあえてくれる。空間を整えることで自分が整う、もしくは自分が整うと、人は空間を整えようとする。

逆に、片付けられていない空間にいると不安感やストレスを感じ、心が荒れやすくなる。または、心が荒れてくると、片付けることを負担に感じて、ますます片付けを面倒に感じ、片付かない→落ち着かない→片付けられない→ストレス!とネガティブなループに陥ってしまう。そのうちに、片付いていない環境が日常の風景になって、人をお部屋に呼ぶことなんて考えられなくなってしまう。

とはいえ、それでいいとは思う人はいない。もしくは、ごく少数。ただ片付けの負担に押しつぶされて、身動きが取れなくなっているだけ。本当は片付けたい!という思いは、胸の奥底でうごめいているのだ。

2. 片付いた状態と乱雑さのはざまで

ChatGPTに片付けについていろいろと聞いてみたら、ちょっとおもしろい答えが返ってきた。ちょっと長いが、そのまま引用する。

適度な乱雑さとリラックスは密接な関係があります。以下にその関係性を説明します。

1. 創造性とアイデアの促進:適度な乱雑さは創造性とアイデアの促進に寄与することがあります。整然とした環境では予測可能なパターンや既存のアイデアに縛られる傾向がありますが、乱雑な環境では新しいアイデアや異なる結びつきを発見しやすくなります。思考の自由度が高まり、創造的なアウトプットが生まれやすくなるのです。
2. ストレスの緩和:適度な乱雑さはストレスの緩和にも役立ちます。完璧主義的な整理整頓や厳密な秩序に固執すると、常に物事が整っていることへのプレッシャーやストレスを感じることがあります。一方で、乱雑さがあると、柔軟な視点で物事を受け入れ、リラックスした状態を促すことができます。
3. 自己表現と快適さ:適度な乱雑さは個人の自己表現や快適さにも関連しています。人々は自分らしい環境を作り上げることで、居心地の良い場所にいると感じます。ある程度の乱雑さがあることで、個人の好みや個性が反映された空間を形成しやすくなります。

ただし、乱雑さが過度になると、逆にストレスの要因となる場合もあります。乱雑さが不必要な混乱や散漫さを引き起こし、物事の管理や集中力が困難になることがあります。そのため、適度な乱雑さを保ちつつ、必要に応じて整理整頓することが重要です。個人の好みや作業内容に合わせたバランスを見つけることが大切です。

ChatGPTより

なるほど、完璧に整った環境だと、「完璧」のルールにのっとった思考になりやすい。適度な乱雑さは、創造性に寄与することもあるそうだ。確かに、芸術家・アーティストのアトリエというと、モノが散乱しているイメージがあるかも。

いずれにしても、最後にクギが刺されているように、「適度」であることが大切。生活空間と創作空間は別ものと考えれば、生活空間はやはり片付いていた方が、居心地がいいと感じる人は多いだろう。

3. 片付けプレッシャーがうまれるところ

みんな片付けをしないといけないと思っている。その片付けなくちゃというプレッシャーはどこからやってくるのだろうか。

  1. 視界からくるストレス
    前述のとおり、人が受け取る情報量のうち視覚から得るものは多く、インパクトは大きい。整っていない空間は、人間に不安感を与える。これは私の勝手な推測だが、その不規則さが人間の内側にある何かのリズムを壊すことがあるような気がする。また、完璧に、隙がないほどに整っていると、人間は緊張感を覚えるだろう。自分の住環境のなかで、少しでもリラックスして、英気を養いたいと思えば、見た目を整えることは大切だ。

  2. 生産性の非効率 ー まず片付けてから次のアクションへ
    これは自戒を込めて・・・なのだが、特にキッチン。さあ、食事の支度を始めようと思った時に、洗い物がたまっていると、最初にやることは、洗い物を片付けること。お掃除はロボットがやってくれるとしても、ロボットが掃除できるように、床にモノが置かれていない状態になっていないといけない。このワンクッションが存在することで、次のアクションが億劫になってしまう。これ、まさに生産性の非効率。

  3. モノ探しに時間が奪われる
    さて、これをやろうっと。で、あれはどこだっけ・・・?? とか
    出かける間際に玄関で鍵がない〜!!と大騒ぎ とか
    イギリスの保険会社の調査によると、人は何かを探すことに1日に10分を費やしているそうだ。毎日10分を浪費しているなんて、もったいないことこの上ないし、だいたい、探し物をしている間の人ってイライラしているものだ。だって、本人は探し物で必死なのだから。これも立派な日常のストレスだ。

こうして見てみると、人は片付いていない状態にストレスを感じる。そして、片付けたい!という欲求は、片づけられない自分にカタをつけようという思いから湧き上がってきているのではないか?と思うのだ。どのように思われるだろうか。

4. 解決方法

片付けられない症候群を打開するには、方法はたった一つ。

やると決めること

これに尽きる。やると決めたら、本や記事を片手にやるもよし。片付けのプロのコンサルタントに依頼してみるもよし。

お掃除のプロを雇うのもいいが、お掃除のプロのお仕事はお掃除をすること。例えば洗い物を済ませてくれたり、部屋の床や浴室を掃除をしたり、はやってくれる。大事なことは、掃除の前に、本当に必要なものか?好きなものか?こんまり流®️では「ときめくか?」ということになるのだが、これが終わらないと、掃除にも限界があるという点は誤解のないようにしたい。そもそも不要もしくはときめかないモノがスペースを占有したままなら、ある程度汚れが落ちて、ゴミが捨てられても、快適な空間にはなり切れないのだから。

忙しい現代人には、毎日仕事があり、何かしらの家事があり、待ったなしで襲ってくる鬼門難問だってひとつじゃない。それでも、本来安らぐ場所であるはずの住環境を整えるためには、家族にもペットにも邪魔されない時間をなんとか確保して、動き出すほかない。

このハラを括ること、これが自分に対してカタをつけることなんじゃないかと思うのだ。

5. 片付けのギフト

心地いいと感じる空間はひとそれぞれ。片付けや収納のアイディアはいろいろあっても絶対の正解は存在しない。ときめくものたちが織りなす空間は居心地がよく、リラックスできて、気分も上がる、ということだ。ポイントは、何にときめくか、ということではない。自分がときめくものをしっかりと判断して手元に残すということだ。

高価なハイブランドだとか、人に褒められるとか、トレンドだとかは関係ない。自分の感覚を頼りに、ひとつひとつ手にとってみて、自分の身体感覚に問うてみる。初めは、ピンとこないかもしれない。でも、繰り返していくうちに、これは◎、これは残念ながらXX、とわかるようになってくる。

手元に残すものを選択し終えたら、ようやく次のステップの収納に移り、それぞれのものたちの定位置を決めていく。あとは、使ったら元の定位置に戻すだけ。使ったら戻す。忙しすぎて、ものを定位置に戻すことさえできない時もあるかもしれない。でも、定位置がわかっていれば、時間ができた時に元に戻すことができる。それでOK。

そして、それを繰り返しているうちに、自分に起こった変化にふと気づく。最近、物事に迷わなくなった、決められるようになった、と。ものの取捨選択を繰り返すことは、自分の判断基準を知って、それに従って決断することのトレーニングと同じこと。以前は洋服1枚決める時にも散々迷った挙句に買う勇気が出ない・・・だったのが、自分がときめくものをさっと選びとることができるようになっていく。

こんな素敵なギフトは、絶対にもらうべきだと思いませんか?

6. And finally  

ということで、長文になってしまったが、最近よく「片付け」に関する記事や「片付け」をテーマにしたトークイベントなどを見かけるので、私の考えをまとめてみました。

ただ今、こんまり流®️お片付けコンサルタント養成講座修了生としてのモニターレッスンを受け付けています。ご興味のある方は、ぜひコメントください!

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