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好き、たくさんあってもいいじゃん

オタク、と呼ばれる人達は大きく分けて2つに分類されると思う。好きなものが一つあり、それだけを愛すオタクと、好きや推しがたくさんいるオタクだ。     

私は後者の好きがたくさん居るタイプのドルオタだが、たまに「推しが何人もいるの?どういうこと?」と言われることがある。実際私も昔そう思っていたところはあった。

何故かはわからないが私の推しは比較的活動している間に何かしらの問題にぶつかりがちだ。(これは推しが何人かいる今も変わらずにそう、なんで?)体調不良により活動できなかったり、本グルでの活動を休止したり、事務所が問題を起こして事実上の活動休止になってしまったり……………

私自身昔はひとつの好きだけを頼りに生きていた。しかし、その推しの事務所が問題を起こして推しが活動できなくなってしまったのだ。困った。本当に困った。

これは私の問題なのだが、私には自分を主体とした趣味がない。絵を書いたり、写真を撮ったり、サイクリングをしたりといった、自分が何かをすることで成立する趣味がない。私の好きなことはアイドル、そして友達と話すこと、そして猫と一緒に眠ること。誰かがいないと成立しないことしかない。というかアイドルを見ることが趣味というようなところがある。

そのため、当時事務所の問題が発覚し、推しがしばらく活動できなくなってしまうかもしれないという話を聞いて、私はどうしようもない喪失感に襲われた。次のカムバまで頑張ろう、次コンサートをやってくれるまで頑張ろうなどと目的をアイドルにあわせてしまっていた私は、自分の次の楽しみを失ってしまったのである。

好きが一人しかいなかったとき、私は推しの投稿一つに一喜一憂していた。そんな推しが活動できなくなった今、どうしたらいい?

結果として私は推しがデビューした年に同じくデビューしていたグループを好きになり、推しを複数作ることで乗り切った。

よかった、当時韓国語は全くわからなかったが顔と声、表情が好きという理由だけでデビュープロジェクトを見ていたかいがあり、さほどの目新しさなく新しい好きにのめり込むことができたから。

好きが何人かいることで憂の気持ちに支配される割合が減った。(最も活動休止などのことが起きるとダメージが起こるのは好きが一つだろうと何個かあろうと変わることではないけれど、それでも気分がどん底に落ちる回数はかなり減った)

おそらく私の推しが満足の行く活動をできていない原因の1つに中華メンを好きになりがちというのはあると思うのだが、そうじゃなくても韓国人の推しも何らかの形で活動できない期間があった人しかいない、なんでだろう

私は推しグルの新曲だけを聞くのではなく、色々なアイドルの曲を聞くようになった。

好きが多いの、楽しい。

そして常に何かしらの供給がある。嬉しい。

今私は好きがたくさんあったほうが幸せがたくさんで楽しいと思っている。

推し!!とはならなくても、いい曲はこの世界にたくさんあるし、好きが多くて悲しくなることはない。(お金は大変になるかもしれないけど)

好きが一人しかいなかった頃、一番が何人もいるという考え方がわからなかったけど、今ならわかる。誰が1番とかではなくてみんな最高の幸せをくれて、みんな幸せでいてほしくて、みんな大好きだ。順番なんてない。

一人の推しだけを好きだったときの幸せももちろん覚えているし、その一人の推しの言動全てだけが命だったのも幸せだった。けど今の推しが何人もいる私も同じくらい幸せだと言い切れると思う。 

好きが多くてもいいじゃん。その分幸せがたくさんあるだけだよ

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