サイコブレイク

調子乗ってホラー2本目を書く。サイコブレイクは、みかおとぎゃーぎゃー言いながらクリアしたゲームの内の1本である。

俺たちのカステラこと、セバスチャン・カステヤノスが主人公。35歳のやや外見はくたびれ系のナイスミドルな刑事。過去ハチャメチャ優秀な刑事だったにも関わらず、娘を火事で亡くし、その事件を追っていた嫁は消え、事件を嫁から引き継いで(ついでに嫁も)追う中で強引な捜査をしてしまうあまり、後輩に内部告発されてしまうという、スタートから踏んだり蹴ったりな主人公である。だがセバスチャンの踏んだり蹴ったりはここから。

みゆたとみかおは、最初セバスチャン・カステヤノスを覚えられなくて、あーあの、カステラみたいな名前の!と言ったところから、俺たちのカステラというあだ名(あだ名?)が定着した。ハチャメチャバリ硬のカステラである、大好きです。

海外刑事ものにはだいたいバディがいるのだが、セバスチャンにも相棒がいる。その名もジョセフ・オダ。

眼鏡オールバックに黒革手袋、肘までまくり上げた白シャツに紺のベスト、赤いネクタイをカチッと着ている。セバスチャンとは真反対のビジュアルと性格。ちなみにセバスチャンを内部告発した人。でもセバスチャンを想いセバスチャンの強引な捜査を止めたいと思ったが故の行動だった。セバスチャンのことをセブと呼ぶ、めっちゃ可愛い。デスクには十手と提灯が置いてある、よくわからん。バグをすると(語弊がある!)体力が回復する。

斧でクリーチャーを殲滅するわ電子ロックのかかってる扉は解除してくれるわでハチャメチャ優秀なのだが、ボスクリーチャーのいる場所にメガネを落としちゃうドジっ子さん。そしてそのメガネをカステラに取って来て欲しいとおねだりしてくる、可愛い、可愛いがなんちゅーところに落とすねや(もちろんカステラは優しいので取ってきてあげる)

そしてもう1人巻き込まれた紅一点ジュリ・キッドマン。ジーパンとヒールで走り回るタフウーマン。見るからにできる女!といったふう、実際ツヨツヨである。(ジョセフ・オダに対して情報量が少ないのはごめん)

ある日精神病院で大量虐殺が起きているとの通報があり、上記の3人もその病院に乗り込むが、病院内を調べている途中何者かに襲われて意識を失ってしまう。

目覚めるとどう見ても人間の死体みたいなのと一緒に逆さ吊りにされているところからスタート。もうヤバい。ちなみに目の前にはでぶっちょの男?が鼻歌まじりに肉塊を解体している。誰もが思う、あこれ順番回ってくるやつちゃうかと。

隣のぶら下がった肉塊に、運良くナイフが突き刺さっており、それをなんとか入手して、吊られているロープを切ってその状況から脱却するが、逃げた事を途中で気付かれ、そのでぶっちょの男から逃亡するのがチュートリアルである。見つかったらぼちぼち死ぬ、一番緊張したシーンであった(対抗手段がないので)

そのエリアから脱出するのも、血と肉塊とよくわからない物が流れている水路を滑って行くことになるのだが、みゆたならもうここで心が折れていると思ったほどその水路がキモいことキモいこと。だが俺たちのカステラ(セバスチャン)はガンガン進んでいく、すごいぞカステラ!

ストーリーを進めていくうちに、ここはどこで、敵は誰か、などが紐解かれていく。のだが、最初はわけもわからずクリーチャーから襲われ、撃退し、道なき道を行き、橋から落ち、クランクを回し、謎を解き、毒霧が立ち込める通路を抜け……ここまでされてなお進んでいけるカステラすごいよまじで……あまりにもタフガイ。

ジョセフ・オダやキッドマン以外にも登場人物がいるのだが、みんなキャラが立っていてとてもいい。個人的な好みとしてもう1人、タティアナさんを紹介しておきたい。

タティアナさんは安全地帯(ホラゲーには往々にして、ここには絶対クリーチャーは来ませんよという場所があることが多い)にある鏡を通じて行くことができる病院にいる、白衣の天使である。

セーブと強化、収集要素の確認とその特典の授受をここで行える。ちなみにセバスチャンの能力を強化できるのだが、強化の元はクリーチャーを倒したら出てくる緑色のネバネバの何かである(グリームジェムという)。しかも強化するために座らなければならないのは電気ショック用の椅子という、当たり前だがとことんホラゲーである。

タティアナさんはミステリアス美女で、カステラとだんだん仲良くなっていくのがハチャメチャ可愛い。たまに冗談も言ったりするし、ミステリアス美女らしく意味深なアドバイスをくれたりする。あと安全地帯からはオルゴールの音が聞こえ、これが聞こえると心が休まる場所!タティアナさんがいる!セーブができる!となると為ハチャメチャ愛着がわくのである。

サイコブレイクを気に入っている点は、他にも、クリーチャーデザインと、難易度がある。

クリーチャーデザインは言わずもがな、敵のデザインなのだが、サイコブレイクのクリーチャーは全体的にアーティスティックだと思う。特にキーパーさんとライトウーマンさんがいい!この2人はそんなに見た目は怖くないが、やはりホラゲーのクリーチャーなのでググるときは気をつけてください。

キーパーさんは頭が金庫なのだが、その金庫が落ちている場所からスポーン(出現)することができる。倒しても金庫があればスポーンするのでめっちゃ怖いし、フツーに強い。にも関わらず終盤には2体一緒に出てきたりする、絶望感ハンパない。氷結効果のあるボウガンで足止めをし、ゼロ距離でショットガンを叩き込みまくったいい思い出である。

ライトウーマンさんも頭にライトが付いている、そこからポンチョのように布をまとい、ほっそりとした足が伸びていて、ヒールを履いている。コツコツと足音を立てて近づいてくるし、ライトウーマンさんのライトに照らされてしまうと行動が鈍くなり、そうこうしてる間に食われる、恐ろしいけどビジュアルはかなりイカしてるクリーチャーである。ライトウーマンさんはかなり苦戦させられ、幾度めかのリトライ時に、なぜか全く動かなくなるというぶっちゃけバグ(?)が発生し、その時は制限時間いっぱい逃げ切ればクリアだったので、時間が来るまでソッとしておいた思い出がある。

その他のクリーチャーも、特にボス級のクリーチャーはかなりデザインが気に入っている。ホラゲーにとって、クリーチャーデザインはかなり重要だと思う。

もうひとつは難易度である。1周目つまり初見はどんなゲームでも、特別な理由がない限りノーマルで行くのだが、まーーーーーーーーー大変だったこと!!笑笑

何がって弾が全然落ちてない!ノーマルなのに!ハードじゃないのに!バンバカ打ってるとすぐ死ぬ!新しいゲームの優しさに慣らされた我々に突きつけられた挑戦状であった……、だけどそのギリギリ感がとても良かった、と私は思っている。ヌルゲーばっかやっとったらいかん。

新しいチャプターに進むととりあえずギミックと敵の偵察のために死にに行っていた、進んで死んで覚えて進んで進んで死んで覚えての繰り返しである、だがそれが不快ではなかった。この辺りは評価がかなり分かれるところだが、みゆたは絶妙な難易度調整はむしろ好感が持てた。

収集要素のためにイージーで回ったらそこまでではなかったので、アクションが苦手でもトライしてみてほしい。ちなみにサイコブレイクは2もある、全部の謎が解けるのは2でになるので、ワンセットでどうぞ。




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