Detroit: Become Human(デトロイト ビカムヒューマン)

2020/06/06現在あまりにも価格破壊なセールが行われているため書く、ありえん安さ、1,000円やって、PS4持ってたら絶対買った方がいい。

しかも過去にはPS plusユーザー(月額課金するとPS Network上で様々なサービスを受けられる)向けに、フリープレイ(無料で製品版をダウンロードできること、プレイにはPS plusに登録している必要がある)に出てたこともある。凄すぎる。

みゆたはディスクで買ったのにフリープレイ版も落とした。自分ではダウンロード版買えないのでドリーにカンパした、それくらいこのゲームに対して1,000円は安すぎる!

デトロイトは、過去に、HEAVY RAIN -心の軋むとき-や、BEYOND: TWO SOULS(ビヨンド ツーソウルズ)に続き、フランスのゲーム会社が作ったゲームである。

ちなみにみゆたはヘビーレインとビヨンドもプレイした。操作性や感覚としてはヘビーレインに寄りだと思う、ビヨンドはかなりクセが強く、一人でクリアするのは大変だと思った記憶(ツーソウルズなだけあって2人プレイができる)

デトロイトはどこから語るか悩むが……、やっぱり圧倒的なのは分岐の量だと思う。チャプター1でさえ結末が8つくらい?ある、それに至る過程も選り取り見取りである。その後の物語は、複数あるどの結末を選んでも、問題なく続いていく。

簡単に言えば、バタフライエフェクト系なのかな、何をしたか、しなかったか、の選択を連続して(場合によってはそうとは知らずに)迫られている。その選択が後の物語に影響していく、という感じかな。

テーマやストーリーはSFで、3人の主人公がチャプターごとに切り替わりながら進んでいく。3人は全員アンドロイドである。

デトロイトは、アンドロイドが果たして感情を抱くか?そしてそれを社会が許容あるいは受容できるか?というテーマのゲームであり、そしてアンドロイドが果たして感情を抱けるのか、そしてそれを社会が許容あるいは受容できるのかは、プレイヤーの手に委ねられている。

基礎情報として、デトロイトのゲーム内では、アンドロイドはかなり一般的に普及しており、一家に一台という感じ。文句も言わずに働くし、バイタルチェックなんかもしてくれる高性能さ、力もあって介護も楽々やってくれる。見た目は人間とほぼ変わりなく擬態でき、唯一こめかみに丸い機器が取り付けられていて、そこが普段は青く光っている。

舞台はアメリカ、そのままデトロイトシティ。アンドロイドは人間より格下に見られており、人間対アンドロイドだと何に対してもアンドロイドの方が分が悪い。人間に逆らったアンドロイドは不良品として処理される。またアンドロイドが普及し、職を追われたり等した人たちは、アンドロイド自体を快く思っておらず、反アンドロイド運動なんかもやっている。

主人公の1人はマーカス、五分刈りの高身長イケメン。持ち主だったじーちゃんがハチャメチャ可愛がっていたのだが、それを見ていた息子は俺より機械ごときを可愛がりやがって!とマーカスを気に入らず、じーちゃんの死後難癖をつけてマーカスを家から追い出してしまう。マーカスはそんな自身の境遇を受け入れられず、似たように住処を追われた仲間たちと合流し、アンドロイドにも感情や人権がある!と社会に訴える活動を始めるに至る。

これは人間に対する明確な対抗であり、ロボット三原則(人に危害を加えない、人の命令に絶対服従、前2項に反さない限り自己を守る)に反している。そのような、アンドロイドを『変異体』と呼ぶ。マーカスの社会運動に賛同しているアンドロイドたちは全員変異体、つまり不良品として、処理対象。捕まるとやばい。

もう1人はカーラ、最初は髪が長いが途中で切るため、こちらも短髪の美女。ちなみにカーラの髪の色は自分好みに変えることができる。父子家庭の世話係としてその父親が購入したが、何かの理由で故障したため修理に出されていた。そこから引き取られる場面からスタート。家の中で父親はだらしなく、酒や薬浸り、仕事もしてない様子で、幼い娘のアリスも懐かない。そんな娘に父親はたびたび当たり散らす。カーラが守るんだけど、ロボット風情が!とヘイトを増すばかり。

ある日父親が、アリスに対してめちゃくちゃ怒鳴っている、さもすれば殴られそうになっている場面に遭遇する。カーラが故障した原因も、父親による暴力のせいだったのだ。カーラは、アリスを守りたいという気持ちと、人間(父親)からの命令で手を出せないという葛藤に苛まれるが、遂にアリスを守りたいという気持ちが勝ち、父親の命令に反抗してアリスと2人で家を逃げ出てしまう。先述のとおり人間の命令に反したアンドロイドは変異体としてこちらも処理対象。幼いアリスを連れて、逃げ惑うことになる。

最後はコナーという、ショートヘアの塩顔の男性。上記の2人とは異なり、昨今増えてきた変異体のアンドロイドを調査し、その原因を追求する、警察側のアンドロイド。なので、アンドロイドらしさ、機械らしさを随所で求められることが多い。ハンクという、アンドロイド嫌いの警察とバディを組まされ、変異体が起こした事件を追うことになる(もちろんマーカスやカーラの件も含まれる)。

ハンクはアンドロイドが嫌いであり、アンドロイドらしさを求められるコナーに対して、アンドロイドらしい行動を行うとかなり嫌われる。逆に人間らしい行動を取るとハンクには好かれるが、コナーを管理している組織からは異常な行動として記録、報告される。

二次創作も彼が一番多いのではないかな、ちなみにアンドロイドの血(燃料)は青いのでそのままブルーブラッドと呼ばれているが、製造番号等のデータが含まれているため有益な証拠にもなる。コナーはそれをぺろりと舐めて検知するのでかなりえっちなんだが、ハンクにはアンドロイドらしい行動に見えるのでうえーという顔をされる。(なんか知らないけどプレステ公式が2周年記念にブルーブラッドぺろり3連発作ってくれたから置いとく)

https://twitter.com/playstation_jp/status/1264768152816230405?s=21

さらにちなみに、コナーは警察で使っているアンドロイドで量産型のため替えが効く存在なので、コナーが死ねるポイントで全部死ぬともらえるトロフィーがある、鬼だ。

序盤のストーリーをざーっと解説したけど、じゃあこっからどーなんねんっていうのは、もちろん用意されたストーリーに添うことになるものの、ほぼ全部プレイヤーに委ねられる。大味なこと言ったけどほんとにほんとに。

マーカスが人間に対して友好的にアプローチするのか、それとも反抗的にアプローチするのか。

カーラがアリスをどういったところに連れて行き、また最後まで逃げ切ることができるのか。

コナーがアンドロイド的でいられるのか、人間的な部分も発露させていくのか。

時にはかなり非常な判断を迫られるし、判断に迷うことも、間違うこともあると思う。死は身近にあるので、3人のうち誰かが志半ばで死んでしまうかもしれない。でもそれもひとつの結末であると思うので、臆せず自分が良いと思った方向に進んで欲しい。

この手のゲームあるあるなのだが、自分が辿ったフローチャートを確認することができる。この中で面白いのが、自分のとった選択肢を、全プレイヤーの何%が選択したかを見ることができる(要ネットワーク環境、ちなみにプレイしてるフレンドがいたら、%の表示をフレンドだけに絞ることもできる)なので、自分が選んだ選択肢からの結末はAだったが、ほかのプレイヤーはどんな結末を選ぶことが多かったのだろうかと見ることができて、なるほどねーとなって楽しい。

ストーリーの目標は明確で、またわかりやすい。またこの会社のゲームの特徴なのだが、インタラクト(物や人に対してアクションを起こすこと)する際のコントローラー操作がかなり独特で、○ボタンを押したから物を取れる、という操作性ではない。スティックを表示された方向に傾けたり回転させたりすることが求められる。

難しそうに見えるけど、ガイドマークは常に表示されているし、コップひとつ取るにしても、腕を伸ばす、コップを掴む、というアクションを現実世界の自分たちも行っているから、そういった操作に違和感がないというか、よりアバターを動かしている感が強まって、みゆたはかなり好きな操作である。

10人やって10人とも全く同じルートを辿ることはないだろうと思う、ひょっとしたらあるかもだけど(笑)でもその可能性はかなり低いと思う。数多ある選択から自分が思う選択を選び続けると、自分だけのデトロイトビカムヒューマンが完成するので、どういったルートを辿り、どういったエンディングを迎えたか、プレイ後にみゆたに教えほしい。語り合いたい。(マーカスは友好的だったは?仲間は?恋人はできた?カーラはアリスを守れた?途中の苦難はどう乗り越えた?コナーはハンクと仲良くなれた?コナーから見たカーラとマーカスをどう思った?などなど。)

何回も言うが、今このゲームが1,000円で買えるのである。このnoteにまとめてるゲームは全部今すぐ買え!って思ってるけど、デトロイトはほんとにほんとに今すぐに買え!!!!

公式サイト

https://www.jp.playstation.com/games/detroit-become-human/

セールページ

https://store.playstation.com/ja-jp/product/JP9000-CUSA08374_00-DETROIT000000001




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