時間の読み方
先日、新聞にこんな投書があった。
中学校の先生が、ある生徒に時間を尋ねた。
すると生徒は「4時10分前です」と答えた。4時にはもう少し時間があると思い他の場所に移動してふと時計を見ると、すでに4時は過ぎている。
どういうことかと思ったら、その生徒の言う4時10分前は、4時9分頃を指していた。
試しに他の生徒にも尋ねると、ほとんどの生徒が同じように答えたという。
職員室で他の先生に聞くと、若い先生の中には生徒と同じ答えの人もいたそうだ。
ほぇ〜!と思った。
私はこの先生と同じ認識だったので、4時10分「の前」という読み方が新鮮というか目から鱗というか。
英語なら、
3時50分は 10 to 4(4時まで10分)
4時10分は 10 past 4(4時を10分過ぎた)
日本語って、難しい。
もしかしたら、3時50分ちょうどだったら誤解は生まれなかったのかな?
3時49分だったら3時50分前と答える?
じゃあ、4時10分過ぎは?
4時09分頃というのも正確なようでいて曖昧だな。笑
頭の中???だらけ。笑
そんな認識に違和感を感じないのは、デジタル表示に慣れてるからなのかな?
アナログの時計ならば10分の感覚は目で見て分かるけど、デジタルだと頭の中での計算がいったん必要になる。
曖昧な表現や、だいたいこのぐらい、という感覚は日常でとても大事だと思うのだけれど、このケースのようなズレが生じる背景には、やはり目で見て数や量を推し量るという経験が減っているからかも?なんて思ったり。
皆さんはどうでしょう?
4時10分前は、何時ですか?
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