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「ローション」と「潤滑ゼリー」は別物ですよ

始めに

ローションと潤滑ゼリーの違いを知っていますか?
その違いを知らずになんとなく使っている人が多いのではないですか?
実は、その2つの用途は明確に分かれています。
この記事での目標は、「ローションと潤滑ゼリーを正しく使い分けることができるようになること」とします。

ローション

主成分は「ポリアクリル酸ナトリウム」です。ヌルヌルねばねば感がより強く、糸を引くような性状をしており、洗い流すのもやや大変な印象です。テレビでよく見るネバネバ系企画で用いられているのはこちらですね。
ローションは、体の内側に入らないスキンシップに使用する目的で存在します。具体的には、マッサージや"女性器への挿入を伴わない"マスターベーションなどに使うのが一般的かと思います。潤滑ゼリーと比較してみれば、触り心地はこちらの方が気持ちいいと感じる人は多いと思います。
しかし、この「ローション」は使い方に注意が必要です!最大の注意点は性器の挿入を伴うようなスキンシップには使えないということです。主成分である「ポリアクリル酸ナトリウム」一度体の中に入ってしまうと排出することができず、婦人科での膣内洗浄が必要になってしまいます。それを行わず体の中に残ってしまうと、ばいきんが繁殖する原因になります。また、膣内洗浄を前提としていれば性器の挿入を伴う性行為に使用することができると思われるかもしれませんが、あまりおすすめはできません。ポリアクリル酸ナトリウムは水分を奪う性質があるため、潤いを足すために使うなら逆効果です。そのため、挿入を伴う性行為に使用する場合には避けください。
(見かけは潤ってそうなのに実は水分なくなるの、詐欺感ありますよね…)
見分ける際には「女性器への使用不可」の記載があったり、成分表に「ポリアクリル酸ナトリウム」の記載があったりするので、目印にして探してみてください。

潤滑ゼリー

主成分は「グリセリン」や「水」です。先ほどのローションと比べるとサラサラした性状で、洗い流す際も簡単に落ちます。こちらは性交痛(挿入時の痛み等)の改善を目的として作られているため、自浄作用のみで十分排出可能であり、膣内に残っても問題ありません。当然、性器の挿入を伴う性行為にも使用できます。さらに言えば、飲み込んでしまっても問題がない成分でできています。(添付文書には食べないようにとの記載があるので積極的に食べるのはおすすめしめせん。私は食べましたが美味しくなかったので本当におすすめしません)
パッケージに「女性器への使用可」の記載があったりすることが多いためわかりやすいと思います。ドラッグストア等で見かけることが多い「リューブゼリー(ジェクス)」などが潤滑ゼリーです。


まとめ

・ローションと潤滑ゼリーは別物
・挿入を伴う性行為の時には「潤滑ゼリー」を使う
・添付文書をしっかり確認して使ってほしい

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