記事一覧
【声劇台本】まるくてあかい君が好き
【登場人物】
千歳―ちとせ
高校 2 年生 東陽神社の娘。使い狐の丸狐を
自分の兄弟と思っている
丸狐―まるこ
東陽神社の使い狐。尻尾は 5 本。
きつねうどんが大好き。ちょろい
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
夕方、田舎の川べりの道。
千歳、下校中。
千歳「あー、もういったい何なのよ!体育の
時間には吉田先生に“お前はたるんどる!”
っていいがかりつけられてグラ
短編小説「七夕の夜君に会いたい」
私と彼が遠距離恋愛になってから三度目の七夕を迎えた。
先週末に連絡した時には『帰るよ』と優しく言ってくれていたのに、昨日大ゲンカを
してしまった。
急に帰れなくなった言い訳をする彼に
しびれを切らし言ってはいけないコトを、
口に出してしまった。
都会での暮らしが楽しくて、帰って来る気
なんてないコト…
怒りながら電話を切った彼
くやしくて、切なくて、思いっきり泣いた
泣きながら眠った夜、夢を見
短編小説「PENGUIN-sideW-」
「忘れなきゃいけない」そう思えば思うほど思い出してしまう。決して結ばれてはいけない恋。なんで出会ってしまったんだろう彼と…
大学のキャンパスでその人を見かけたのは単なる偶然だった。何かを探すようにキョロキョロしては、しばらく歩き肩を落とす。その様子が面白くて暫く人間観察してしまった。
…何だか面白い。笑いそうになるのを抑えながら、道案内を申し出た。
私の声に吃驚した彼を見て私はこらえ切れず笑って
短編小説「PENGUIN-sideM-」
いつものように高速を飛ばして、ここに来た。赤と白、お目出度い市松模様のコンビナートが見える。変わらないこの景色。前と違うのは、"1人で来た"ということだけ。
たったそれだけだ...
僕の父親は大学教授。外づらがよく女子大生に人気だといつも家で自慢する。
母親は自分で起業し、家に帰ることはほとんどない。
そんな2人は僕が8歳の時に離婚した。
ある時、お金だけは持っている父親から
「養育費を受けと