真夏の夜の夢〜Night of Rouge
真夏の夜の夢。もちろんシェイクスピア…ではなく。ユーミンでもメンデルスゾーンでもなくて。2016年にBillboard TOKYOで開催された高見沢さんのソロライブです。なぜ唐突に7年前のソロの話なのかというと、先日のロックばんで、高見沢さんがベンチャーズとゴジラの話から、このビルボードライブのことを語っており。今振り返ってもあれは極上のライブだったな、と改めて感じ入ったから。
この公演の模様、DVD/Blu-rayで発売されています。ライブのBlu-rayって、2〜3回見ただけでしまい込んでしまうものも多いのですが(だって次々出るんだもん)このビルボードライブはすごく好きで何度も見返しているタイトルでして。ロックばんで音源聞いて思い出し。また見ちゃいました。
2016年の8月17・18・19日(水・木・金)各日2回の計6回公演でした。観客全員着席してのレストランライブ。DVD/Blu-rayに収められたのは、それぞれの2nd Stageのようです。
憚りながらも言ってしまえば。狭いステージで。いつものような大掛かりなセットも華やかな照明もない。煌びやかな衣装でもなく…タイトなスーツに身を包み、象徴とも言えるエンジェルギターを封印。シンプルを極めた演出で、装飾を究極に削ぎ落としたようなステージでした。
ソロ恒例のメタルも封印。粋でシックでジェントルな高見沢俊彦。これがもうめちゃくちゃにカッコよくてですね。
これを名演と言わずして何と言う。
エンジェルは1本も登場しないけれど、ギターのラインナップはある意味とても豪華で。
まず。3日間通して登場したのは、公演のアイコンにもなっているGibsonのLes Paul Custom。1958年製のヴィンテージ。3ハムバッカーのブラックビューティです。
もう1本3日間共通だったのは、加山雄三さん50周年記念モデルのMOSRITE。これでベンチャーズを。
2日目だけ登場したFenderのStratocasterは1957年のヴィンテージ。
そしてその日のテーマカラーに合わせたレリッシュ。各色。
ESPでは、40周年&還暦アニバーサリーモデルの赤×黒のフライングA-V。ピンク×ホワイト、ゴールド×シルバーに次ぐモデル。これがNoir、Rougeに合わせて初日と2日目に登場します。
これに変わって3日目のBlancheだけに登場したのが、ESPのMetal White Cross-T。ブルー、レッドに次ぐクロスシリーズの3本目のモデルですが、ボディカラーが黒かったこれまでの2本から一転、エレガントな仕上がり。
MCでお話しされてますが、21フレットのストラトと22フレットのレスポール、24フレットあるフライングAと。あんなにくるくる持ち変えて、よくすぐ適応できるものだな…と。凄い!
それからマイクが、ヘッドセットのマイクだけだったのも印象的で。
それまでもヘッドセットマイクは使っていたけれど、スタンドマイクもハンドマイクもまったく登場しない光景はかなり新鮮でした。
また、当日はこんなスペシャルカクテルも用意されていてました。
グラスを傾けながら高見沢さんのライブを見るなんて。なんて贅沢な!なんて優雅な。まさに夢のようなライブ!
さて。レストランライブということで、公演時間は通常のライブよりも短く。Blu-rayが1本70分程度であることも繰り返し見てしまう一因です。ちょっとしたスキマで見られる♪ 全体の尺としては短めでありながら1曲1曲が極上の。惚れ惚れとさせてくれる至福の70分です。
そしてこのDVD/Blu-ray、まだ手に入るのです。真夏の…いや、これから真冬に向かうけどw ひとときの夢を。ご一緒にいかがでしょう?
最後にNight of Noir から、おめめキラキラなたかみーをご堪能あれ。
「この至近距離で歌うのは非常に気恥ずかしいですが…目を閉じて歌いたいと思いますw
心を込めて。みんなのために。愛の歌を。」
そんなMCからのこの曲でした。
この曲。『主義-Ism:』リリース当時よりも私自身が歳を重ねて、重ねるごとにどんどん好きになってく曲です。そして何度も見てしまう♡
◆ビルボードライブの模様、音源としては17年にリリースされた『美旋律 ~Best Tune Takamiy~』初回限定版にも収録されています。この公演のために用意された新曲「Night of Rouge」もこちらに収録。
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