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奈良に行くなら

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奈良のお気に入りスポットと、ぶらぶら歩きコースについてまとめています。
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#奈良

奈良に行くなら【目次】

こうして目次にしてみると、メインどころもまだ全然書けてないなぁ…と思ってみたり。ぼちぼち貯めていきます。 ◆奈良公園周辺 [1]〜[5]はほぼ毎回同じルートで歩いているお決まりコースです。

奈良に行くなら[38]〜金峯山寺編

蔵王堂、秋の特別ご開帳が始まっています。 大河ドラマ『光る君へ』藤原道長の金峯山詣・きんぷせんもうで(=御嶽詣・みたけもうで)のシーンでも話題になった金峯山寺。 千年前に道長が経筒を埋めたのは山上ヶ岳(さんじょうがたけ)にある山上蔵王堂ですが。その山上蔵王堂と不可分のものとされ、かつては山下(さんげ)の蔵王堂と呼ばれていたのが、現在の金峯山寺蔵王堂です。 金峯山寺といえば、あのド迫力の青き蔵王権現立像。吉野を訪れるきっかけは、このご本尊、金剛蔵王大権現にありました。も…び

奈良に行くなら[37]〜中井春風堂編

食における関東と関西の違い。お雑煮に入れるお餅が四角いとか丸いとか。うなぎを蒸すの蒸さないの。いろいろあると思うのですが。さて「くずもち」と聞いて思い浮かぶのは乳白色のそれですか?透明なそれですか? 関東で「くず餅」といえば乳白色のもっちりとした和菓子。対して関西の「葛もち」は透明でつるりんとしています。どちらも黒みつときな粉をかけて食べることから混同されやすいのですが、原材料も作り方も異なる別モノなんですよね。小麦澱粉で作られる関東のくず餅も大好きな私ですが。奈良に行った

奈良に行くなら[36]〜久米寺編

橿原神宮といつもセットで訪れるのが久米寺。すぐ隣にあるからというのが一番の理由ですが。もうひとつ、気になって仕方ないものがあり。これを確認するために何度も行ってしまう… 橿原神宮会館の前を抜けると線路の向こうに見えるのが久米寺の裏門。というわけで、毎度裏門から失礼します。実は正面の仁王門から入ったことが一度もなかったりする不届者ですがお許しください。 すぐ左手におられる三寶荒神さまにご挨拶して進むと、その先に燦然と輝く大日如来さま〜。はい、真言宗のお寺ですから。青空に金色

奈良に行くなら[35]〜橿原神宮編

紀元二千六百余年…どどん!と掲げられているのを見て、一瞬え?と足が止まり。あ「紀元」ですか。御祭神であられる神武天皇が、第一代天皇として即位された年(西暦紀元前660年)を紀元元年として…ということですね。なるほろ。 創建は明治23年(1890年)と実は近代。明治時代といえば、神仏分離令(明治元年1868年)がひかれ、神道保護と廃仏毀釈が各地で起きた時代。明治期に創建されたと聞くと、なにやら策略めいたものを密かに感じてしまいますが。フフフ。幕末に神武天皇陵が現在の地に定めら

春を呼ぶ修二会2024

修二会のお作法のひとつ「生飯(さば)投げ」 上の画像は、生飯投げ目線はこんな感じなのかな?と撮ってきたものです。二月堂の風景としては割とマニアックなアングルではないでしょうか(笑) お昼の食事を終えて食堂(じきどう)から出てきた練行衆が、閼伽井屋(あかいや)の屋根に向けて紙に包んだご飯をえいっ!と投げる「生飯投げ」鳥獣たちへ食物を施す作法です。鹿ちゃんが食べにやってきたり、咥えて飛び去るカラスさんも。 修二会といっても…お水取りの名前とお松明くらいしか知らなかった私がそん

奈良に行くなら[34]〜くもり時々アバロッツ編

奈良県庁横のバスターミナルの裏から横断歩道を渡って東大寺方面へ。あ、ここキレイに整備されたね〜なんて眺めたのは数年前のことでした。工事の幕で覆われている様子を目にしていたので、再び現れた白塀と何やらスタイリッシュな建物に興味津々歩み寄り。何のお店?…あレストランか…日本料理と、興味を惹いたこの建物はスペイン料理ですか〜。お、どちらもなかなかの高級店。 奈良旅ひとり歩きが多い私にとってはちょっと敷居が高いかな。こういういいレストランは気心知れた友人か…どなたかとご一緒できる機

奈良に行くなら[33]〜奈良国立博物館・なら仏像館編

うわっ!でか… 広々とした展示室で見るド迫力の仁王さま。わかってはいても思わず声が出てしまいました。 奈良国立博物館・なら仏像館の第6展示室。順路からすると6番目でありながらも、ここが入り口の正面に位置しているため、第1展示室に入るより先に見えてしまうんですね。気が急く! 動画で何となく様子は知ったつもりでいましたが、なんだあれは…なんだなんだあのサイズ感は。重厚感ハンパないな…はやる気持ちを抑えこみながら先へ先へと進みました。 いや、もう。圧巻!でした。 本来は吉野

奈良に行くなら[32]〜たまうさぎ編

近鉄奈良駅を通りがかる際に必ずチェックするのが駅構内にあるこちらのお店。扱うお品はただ一つ、きなこだんごのみ!なんという潔さ! 米粉のおだんごはもちもちしているのに歯ぎれが良く。しっとり馴染んだきなこの味わいとともに、初めて食べたときから「あ〜なんかこの感じ懐かしい〜」となったおだんごです。 そもそも興味を持ったきっかけは、お店が閉まっていたから。通りがかるとね…閉まってるんですよ。周りのお店が営業している時間帯にここだけ。昼間に「あ、開いてる!」と思ったら売り切れの札が

奈良に行くなら[31]〜檜原神社編

さて。綱越神社を起点に、大神神社の一の鳥居をくぐり三輪明神への謎を深め(詳しくは以下に) 久すり道を経て鎮池に座す市杵島姫命にごあいさつ、狭井神社を抜けて、これまた謎の龗神神社でさらに「???」を散らかしながらも足取りを軽くして(こちらも詳しくは以下に) その後も山の辺の道をてくてく…てくてく……歩き続け。大神神社からは1.5kmほどなんですかね、やっと檜原神社に到着です。ひとまず社務所前のベンチでひと休み。 ここへ来ると時代感がバグる気がするのは私だけでしょうか。

奈良に行くなら[30]〜八大龍王辨財天大神 龗神神社編

なんだ?この怪しげな看板は? 大神神社から狭井神社(←2023年4月、三輪山登拝はまだまだ叶いません)を抜けて、山の辺の道で檜原神社へ向かう途中。気になる立て看板を目にしました。 桧原神社への道のりを半分近く来たようです。 えっと…だいぶ傾いてますケド…八大龍王辨財天大神 龗神(おかみのかみ)…ですか。龗といえば雨かんむりに龍と書くように龍神さまですよね。高龗神(たかおかみのかみ)・闇龗神(くらおかみのかみ)の総称。高龗大神をご祭神として祀る丹生川上神社上社によると、

春を呼ぶ修二会2023

今年で1272回目を迎える東大寺修二会が始まっています。修二会については去年↓も書いていますが。 今年もニコ美さんが生中継してくれているので、お昼の12時半過ぎには生飯投げ→19時からのお松明→24〜25時の下堂「ちょーず、ちょーず」と、できる限り追いかけてます。 音量調整もカメラアングルもどんどん進化させてくるニコ美さんがすごい!いやもう本当にありがたいです。コメントで解説してくださる方もいらっしゃるし。 (↑番組概要の下にあるライブ配信ページのリンクからも、毎日 ”現

奈良に行くなら[29]〜大神神社編

2023年、卯年。うさぎさんと言えばココじゃないですか?と久しぶりに訪れた大神神社です。前々から、次に行くときは一の鳥居をくぐりたい!と思っていたので、今回は三輪駅からまず綱越神社を目指し、ここからスタートしました。綱腰神社は大神神社の摂社のひとつで、祓戸大神(はらえどのおおかみ)を祀っています。ニの鳥居の奥にも祓戸神社がありますが、昔はこのおんぱらさん(御祓からきた通称)で穢れを落としてから参拝するのが通例であった、という話と、今も「卯の日神事」など大神神社の大きな神事の際

奈良に行くなら[28]〜若草山編

奈良の超絶♪見晴らしスポット、若草山。毎年1月第4土曜日に行われる山焼きの行事でも有名な若草山です。 山焼きは、冬の澄んだ夜空に広がる打ち上げ花火が美しくもありますが、もともとは若草山の草地を焼く行事。草や空気の乾燥具合で焼け方が変わってくるため、この時期の天候を気にされている方も多いですよね。 今年の山焼きは本日開催! 昨日からの降雪の影響が心配されていますが。お天気は回復してきているようなので、うまい具合に焼けるといいですね。 当日はお昼頃から飛火野にて大とんどが行