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「たとえば貴方が忘れたとしても」を手にして思う、2枚目の版画を買うに至らない正体は何なのか

こんにちは、えれっと&なつめえりのニキネキのコラボカフェ、いちごうららかカフェに行ってパンケーキに絵を描こうとしたら美的センスの無さに一人絶望してた深雪えるです。


ソイラテのがそりんめちゃくちゃ可愛いし飲んでるうちにむにゃーってなってくのもまた味があった
お揃い仲良しコンビのニキネキ、可愛いかよ

日曜日までやってるらしいのでまだ行ってなくて悩んでる人は急げーっ日曜日は東京マラソンで営業時間ちょっと変わるらしいぞー。ちなみに後述するけど近くのアールジュネス秋葉原でなつめえり先生とえれっと先生の版画がコラボカフェに乗じて特別展示されてるぞー。


さて、ここのところ自律神経がハチャメチャになったりいいお値段したスマホが急に文鎮になったりと書き残したい事は多々あれどバタバタしてなかなかnoteを書く機会がなく…とはいえ書かずにいるとどんどん先延ばしになって永久に書かなくなりそう。書くと決めたその時書かないと。
某地下班長も「今日を頑張り抜いたものにだけ明日が来る」って言ってたですしね。この言葉はかなり好きです。実行できてるかは置いといて。
あと頻繁に書かないから毎回記事が長くなるんだ。

そう思って数週間ぶりにnoteをひっぱりだしました。

とりあえず書きたいことを書くに当たってまずは御報告がてらですが


なつめえり先生「たとえば貴方が忘れたとしても」

待ち焦がれた版画が部屋に届きました。

ライトについては担当のMさんに聞いておすすめされたライトを購入。


手元のリモコン操作で色を変えたりグラデーション発光でたりできます。毎日日が暮れ暗くなるのが楽しみに


版画の魅力はライトを当てて際立つといつぞや書き残してたように思いますが、ライトのあて方、見る角度など、ちょっとした変化でまた違った表情を魅せてくれるこの絵に心を支えられてます。家宝。


少し角度を変えた構図。写真だといまいち凄さを伝えられない

うーん。私が好きなことを語ろうとするとなんかセールストークじみちゃうというか宗教的になっちゃうの何なんですかねほんと。

んで絵が届いたーってウキウキでtwitterにupしたらいくつかのいいねが届いてびっくりしました。
いやまぁもれなくエゴサいいねなのはわかってるんです。ただファンの人に気持ちわかるよって言ってもらえたような気がしてとても嬉しかった。
心残りは書いたときテンションがブチ上がってて肝心のタイトルを間違えてしまったこと。
書いた時は「たとえばあなたが忘れたとしても」でしたが正しくは
「たとえば貴方が忘れたとしても」

です。声に出すと同じで些細な違いにも見えますが、こうした点はニュアンスに影響を与えるし…ととても後悔してます。それこそなつめえり先生にもいいねをいただけてファンサでもバタバタするほど大変嬉しかったので尚更失礼な事をしてしまったな...と。この場を借りて改めて謝罪をば…。

上記いいねですが、いただけて衝撃を受けた人がもう一人います。
それがうおとホタルさんという方です。

この方も同じく「たとえば貴方が忘れたとしても」を購入なさった方で、恐らくはそういう接点からいいねが来たんだろうなと思っています。

ただ、私が驚いた理由は少し別の所にあります。

それは、私がこの人を知っていて、その理由がこの人のブログの言葉が絵を買うちょっとした後押しになったからでした。


という記事です。
私も版画展でこの絵に衝撃を受けてた時に買った人がこんなブログを書いてて...とスタッフに紹介され拝見しました。

この方は絵に関わる事もなさってるようで、出合いの形は多少違えど思うところに共通点が多く、読んでて大変驚いたことは今も覚えています。


さて、話を戻して版画との出合い、特に「たとえば貴方が忘れたとしても」は私にカルチャーショックを与えました。それまでイラスト集やタペストリー程度だった私が本気で2枚目の版画をいずれ買おうか検討する程です。

できれば推しであるなつめえり先生の版画がいいのですが、魅力的な版画を仕上げてくるイラストレーターさんが本当に多く、目移りします。
どの先生の絵も素晴らしいのですが、個人的にはnecömi先生やピロ水先生は版画になることで一つの絵を別のものに昇華させてしまう何かを感じています。絵に命が吹き込まれているというか、そこに存在するという何かを感じるというか。

ただ、私の中では未だに「たとえば貴方が忘れたとしても」はそうした素晴らしい版画と比べてもなお、NO1の版画です。

仮になんでもないイベントで更にこれが複製原画であったならきっとこの絵はとても素敵だ!で終わっていたであろう事は想像にかたくありません。5万かぁ、まぁいいかなぁ…ぐらい。
この絵が版画であったから、光を当てたときに吸い込まれるようなその絵の表情(女の子の表情というより花束や背景など、本当に絵全体が訴えてくる表情)に心を撃ち抜かれたのだ。傍におくと決めたのだと。

これは一つの一目惚れ、その絵に対する恋なのかもしれません。
仮にその絵が推しのなつめえり先生の絵でなかったとしても、大御所のてぃんくる先生の版画のように倍の80万円以上だったとしても私はこの絵を買うと決めていたことでしょう。倍額だったとしても絶対後悔はしない。ハッキリ断言できます。

もちろん私の好みに刺さるものを提供してくれるのがなつめえり先生で、ある意味先生の存在が自分の絵の価値観形成の一つになっていたというのも理由であるとは思いますが、それでもそう言い切れるものがこの絵にはありました。

もっと突き詰めて魅力を語るには私の語彙力表現力が圧倒的にたりません。
うおとホタルさんの下記記事ををご覧になったほうがより伝わるかと思います。他力本願寺で申し訳ない。

この方は件の版画を美の師匠と書いてましたがもう私にとっての文の師匠となりつつ…


もしかしたらこの語彙力、表現力のなさがタイトルの悩みなのかも。

毎回版画展に行っても心惹かれる絵は沢山あるのに買うとならない。ちょっと悩むことはあれど買うかどうかと言われたらうーん…て感じ。
先日行ったときもえれっと先生の「紐を解く」に足が止まってイーゼルに出してもらって持ち込んだ多色ライトも使ってじっくり見たんですが、自分の中で買わなきゃと駆り立てられる何かがない。好みの構図で素晴らしい作品なのに。

版画展に行って初めてイーゼルに出してもらった「例えば貴方が忘れたとしても」の出合いが版画としてのファーストコンタクトだったからこその衝撃があったからかもしれない。一番好きなイラストレーターだったからかもしれない。
ただ、それを差し引いてもどの絵を見ても買うまでにならないのです。それがなつめえり先生のほかの作品であってもなんです。
あの時の光を当てた瞬間の頭からつま先まで電流が疾走ったような強く惹かれる感覚がこない。

値段で気後れしているという点は否定できません。事実コラボカフェではこのイラストがキャンパスに収まってたらなぁという絵がいくつもあって買っていました。(あれはずるいと思った)
まぁ1枚1万だったから買ってたからきっと5万とかだったら二の足踏んでたでしょう。
とはいえです。

何というのでしょうか。何度も言いますがどの絵も本当に素敵なんです。悪い点はどこもない。でも良くも悪くもありそうな所に装飾がされているというか、ここにこういうのあったらいいなぁって期待を少し超えることはあれど何処かそこまでなんですよね。
あるいは強いファンだったらきっとたまらない買う1択な1枚。その枠を超えてこないというか。

例えば先日necömi先生の冬モチーフの絵が気になってたけど売り切れたという話を担当から聞いたとき、だいぶがっかりはしましたが割とすぐ切り替えられました。

何ならあの絵に心打たれた人の手元にあの絵が届いて良かったなぁとさえ思いました。

でも、じゃあこれが「たとえば貴方が忘れたとしても」を買ってなかった場合でその絵が売り切れただったらきっとこうはならない。
版画のタイトルの様にも忘れることができず、延々と後悔し続けたに違いない。
これは絵をちゃんと見てから勘定系のセールストークに入る前に既に買いますと言っていた程なので間違いない。彼の人も5分で買う決意をしたと仰ってましたし。

例えて言うなら初恋の一目惚れの感覚というのか、それを逃したら一生後悔する、そう訴えかける何かがどうしても来ない。今目の前で見れたことに満足できる。あるいはこれの複製原画があったらそれは買いたい、つまり版画でなくても満足行きそう。そんな感じ。
あとは値段の高さもあるけど数量限定故に自分が買ったら他の誰かは買えなくなるかも。故に軽率に決めたくない。それもあるのかも。

買わない買えない悩みの正体に近い何かはポツポツ思い浮かんでもこれだ!という明確な回答が出てこない。

自分自身が版画に求めてるものの正体はなんなのか?
光を当てたときの変化?
絵から空想をかきたてられるストーリー性?
あるいはまだ気づいてない要素があるのか?
自分が「たとえば貴方が忘れたとしても」一筋で他が霞んで見えてるだけなのか。

私が「たとえば貴方が忘れたとしても」の魅力を十二分に語れないこと、
他の絵も素敵だけど小並感になりそうで感想を書けないこと、仕事で作成した私の基本設計・詳細設計がレビューでボロカスなこと、
自分の思い浮かべるものの答えが形にならないのがもどかしいなぁと。

私が恋い焦がれてる、求めているものは何なのか…もしかしたらいつか次に私が買うと決めた心打たれた版画にその答えがあるかもしれない。そう思ってきっとまた私は版画展へ足を運ぶんだろうなぁ。
そう思う今日この頃でした。

最後に余談
3月に近くで神絵祭あるんですが何が何でも行く予定。版画は本当に凄いのでここまで読んでくれた物好きな面識ある人誰か私の答え探しも兼ねて一緒に行こうズェ…

3/2追記 一部誤字修正、および本文で紹介していたうおとホタル氏の記事について文中にリンクを掲載しました。

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