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地域再生を考え中。

下北沢B&Bさん、インストアイベントに参加。
木下斉×市来広一郎×日野昌暢「凡人だからこそできる、地域再生のリアル」

木下さんの「凡人のための地域再生入門」を読んで、とても気になる話がたくさん出てました。旦那さんからオススメされて、Amazonの評判も面白かった、との感想がたくさん。

この本は、地元を出て東京で働く瀬戸くんが主人公。地方都市にある実家が商売を畳む…ということをきっかけに、地域に関わり、まちを作っていくお話し。お金のトラブル、人のトラブル、ご本人の経験からの実話を、うまいこと小説形式でフィクションにしてあって、読んでてこんなこと起きるの??とハラハラしながら読みました。

この著者さん会いたいなー、どんな人なのかなー、って調べると丁度いいタイミングでインストアイベントが。

3人がパネルディスカッションの形式でそれぞれの経験を語るので、木下さんに会いに行ったけど、さらにそこから面白い人に出会うことが出来ました。

3人のざっくり説明。こんな人たち。
木下さん:地域づくりに高校生から関わる、補助金嫌い、狂犬。
市来さん:熱海再生。熱海に関わりたくて退職して熱海帰ってきちゃった❤️
日野さん:群馬県高崎市絶メシリスト、博報堂ケトルプロデューサー、ダンディー。

ビールと本を楽しむお店ということで、登壇者も客席もお酒を楽しみながらのイベント。
気になったワードワードを、覚書。

・明るい、楽しいまちは強い。
➡︎暗い何もないアピールをされても、そりゃダメだな、と思われるだけ。暗くなったときでも、それでも良いところがある、と信じて続ける強さ。

・あらゆる人は平凡であって、平凡だからこそ、変わることが可能。
➡︎尖ってる人、個性がある人が目立つけど、それらは変わりづらい。変わりようがないものより平凡だからこそ変われるチャンスがあることに目を向ける。大多数の人は平凡だしね。

・関係人口を増やす。
➡︎住んでなくても関わる人。そのまちを知っている人。副業として地域に関わるのもあり。関わりたい、を大切にする。

・自分のお金と労力を、地域に使う。
➡︎無報酬でやっていても、何かが見つかる。自分のお金と労力をかけていれば、人は見てる。

・新しいものを作らずとも、編集し直すことで魅力をつくる技法もある。
➡︎群馬県高崎市の絶メシリスト。日野さんのクリティカルな仕事。雑誌も取材しない、食べログにも載ってない魅力を伝えることで話題を呼んだもの。

・政治に関わると怪文書が撒かれる(笑)
➡︎権力者に関わると、いろいろ起きる。気にするかしないかは色々ありますが、気にしなくてよい。気になるけど。

・補助金の使い方!
➡︎そもそも、補助することで飛躍するための補助金なのでは?病人や子どもに使うのはハンデやタイムラグがあるから。
赤字になるから補助金無しではできないとか、そもそもおかしい。赤字になるのがわかってるものは、考え直そうよ。予算ありきのものもおかしいし、儲けたらダメなのもおかしいのではないか。

・行政ばかりに時間を取られない
➡︎本来の顧客は誰なのか、本質を見極めること。行政の仕事ばかりに追われると、現場のことができなくなる。一時的にどさっと入る補助金に惑わされてはいけない。使い分けをしっかり。

・お客は地元民だけではない
➡︎1時間かけて来る魅力があれば、人は時間をかけて来る。その魅力を磨くこと。周囲に何千人、何万人いるのか、そちらも見当に入れる。

・地域おこし協力隊は活かし方、持続的に生活できるのか。
➡︎出口はあるか。税収を納めるだけの人になれるかどうか。移住させることが目的ではない。納税して、まちを支える人に育てること。

・ふるさと納税とか、補助金は積み上げがリセットされるので、なんとも言えない。
➡︎そのお金の仕組みが頓挫すると、それをアテにして考えていた仕組みが出来なくなる。行政はお金の仕組みをコロコロ変えてはいけないし、それに踊らされないようにしないと危険。

・やるって言ったらやる。
➡︎やりたいと思ってる、はやらないと信用されない。やっちゃえ!やりはじめたら、なにかが起きる。

イベント終了後、帰ろうかと思ったけど、勇気を出してサインをもらいに。そして直接お話をしに伺いました。
怖いはGO。

市来さんは最初から商売をしよう、儲けようとは考えてらっしゃらなかったとのこと。ただ、地元である熱海に関わりたかった、と。

私にはちょっと意外で、ちょっと嬉しくて、急に人間味を感じる瞬間でした。
書籍を出す人、講演をする人、どうしてもすごく特別なひとな気がしてしまうけど、続けていたらこうなった、というの見えているだけで、最初の一歩がみんなにあるんだ、と改めて感じたのです。

木下さんは、すごーく怖いひとだと思っていたら、なんとも穏やかな笑顔を向けてくれました。ちょっと意外(失礼だけど)で、とても嬉しい。だって狂犬という異名があるって聞いたら、怖い(笑)

木下さんの本の帯にある「補助金が地方のがんなんだ」ということば。本を読んで、そのことばに不安になったことを伝えたら、木下さんは爽やかに笑ってくれました。来てよかった、会えてよかった、と思わせる魅力的なひとに、また会えたなぁと思いました。

みんな、いい事だと信じてやっていて、悪いことじゃない。ただ、ちょっとずれてしまう事がある。善意なのに。善意の部分があることを、忘れてはいけない。

地域との関わり方は色々。
旅先に選ぶ、お金を使う、そのまちのものを買う、そのまちのものをお土産にもらって知る。インスタで見かける、いつか行ってみたいなと思う。

どんな方法でも繋がり始められる。
まずは通うのもあり、いけそうなら移住もあり。勢いよく飛び込むのもあり!
始められることから、始めてみる。

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