ハープをはじめたのは3(さらに34弦ハープを迎える!)

レッスンに通うようになってから、先生のところで使わせていただく34弦以上のハープと、家で練習する自分の弦幅の狭い小型ハープ(22弦)では色々勝手が違い、それがちょっとストレスになっていきました。

34弦以上のハープで弾けるようにした上で、しかも曲のアレンジもできるようになったら、小型ハープはシチュエーションに応じて使うという位置づけの方がいいのでは、という先生からのお話を聞きながら、ずっとジレンマのまま昨年過ごしていました。

やっとハープを再開できたと言っても、昨年中はまだ自分が色々と落ち着いてなくて、あまり練習の時間をとれていなかったり、家で練習していっても、レッスンで使うハープとは、弦の張りも弦幅も違い、未熟なわたしでは勝手が違ってありうまく弾けない、22弦までしかないハープだと低音部の響きが味わえないし、弾ける範囲が限られる…などがとても悲しかったのです。

レッスンで先生が奏でるお手本の演奏を聞くと、ほんとうにほれぼれするし、しかも低音部が豊かに響いていて、体ごと喜びが湧くのです。いけない、、これではまたハープを弾きたくなくなってしまう。。

しかもこんなにまだうまく弾けないのに、場所もとるしお値段もするだろう大きいハープ買うなんて絶対考えられない。!それでまた弾かなくなっちゃったら、どうするんだ。置いたままになっていたイヴを生かしてあげるために、そもそもハープ習おうと思ったんだし…!と強く抵抗していました。今でさえ使いこなせていないのに、2台もあったら絶対両方よく弾いてあげられないに違いない。しかも大きなハープは気軽に運べないしと。(別に演奏家になってあちこち弾いて回ろうと思っているわけじゃないのですが)

わたしにはなぜか(実際にそうするかは別として)遊牧民願望があって、いざとなったら最低限の家財一式だけ持って、別の場所へ移動できる暮らしへのあこがれがあって、楽器も背負って町から町へ・・・みたいな、弾きたいときにどこへでも運べて奏でられる、みたいなイメージにあこがれがあるのです。実際には普通に東京の片隅のマンションに定住しているだけなのですが。(実はこの頃は一旦長野方面に移住してみようかと思って場所を探していたこともあり、引越のときどうするんだとかも気にかかっていたのかも。いまは「移住しよう」は中止して、「(場所の移動よりまず)自分のやることを定めたい」に転換しているのですが、つくづくあれもこれもやろうとする落ち着きのない人生!…)

だから自分で運べないような大きなものを買うのが苦手。先生いわく「ピアノとおんなじです。」たしかに・・・!いま自分はピアノを持っていませんが、電子ピアノは別として、ピアノを持とうとしている人は持ち運べるかなんて考えないでしょう。大型楽器は家財道具なのかな。(グランドハープに比べたら、34弦のアイリッシュハープは大きいうちに入らないですけどね。)

結果的にはわたしは12月の発表会直前の11月の中頃に思い立ったようにハープ屋さんめぐりを何軒か短期間にした挙句、えいやっと34弦のハープを買ってしまうのですが、そのときでさえも、最後までなるべく軽めで小さめで音量の大きすぎないハープ(見たときには、これにしようと決めていた青山ハープさんのの120S復刻版)と迷っていました。最後は(現品で値下げがあったこともあって)より響きの深い、大き目のハープ(青山34S )に決めてしまいました。わたしはハープの響きがそもそも好きなんだもんな。お店の方も、「まあ楽器ですので、(重さもあるけど)やっぱり音や響きがお好きな方が…」「今後何度も買い替えるようなものではないのですよね(一生ものということ)…でしたら、やはり気に入った音の方でよいのでは…」と控えめにおっしゃってくれていました。

悩んでたのに結局大き目のハープを買うことにしたのは、やはり色々な曲を自由に弾きたい(音階が必要十分ある)というのと、あの豊かな、体がほだされる低音の響きもほしい…というのが理由でした。自分で作曲した短い曲を発表会で弾くことになっていたのですが、先生が弾いてくださった伴奏部分の響きがどうしても心に残っていて(先生が弾かれると、自分の曲がまるですごくうっとりするいい曲に聞こえる…)、あの音で弾きたいと思ってしまったのもあります。

こうして、持っている小型ハープを生かそうと練習を再開した半年後くらいに、34弦のアイリッシュハープもお迎えし、結果とても楽しくハープを弾ける生活ができています。わたしの場合、実は弾かないときはいちいち床に寝かせておいてあるので、毎回上げ下ろしに力がいりますが、いまはそれにも慣れ、いい鍛錬になっています。いつかこれを外に運んで別の場所でも弾けるくらいにうまくなるぞ!(マンションの3階(エレベーターなし)から階段でおりる難関も)と思っています。





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