スクラムフェスニセコに参加してきた話
開催から1か月が経過したスクラムフェスニセコ
1か月後にどれだけ私の中に刻まれているかを確認するために、今年はあえてレポートをまとめるまでに1か月間をあけてみるチャレンジ。
良し悪しはわからないし、細かいことは忘れちゃっていることもあるけど、
少量のメモと記憶から印象に残っていることはとても大事と感じたことだという思いで書き残します。
参加を決めるまで
噂には聞いていたニセコ開催。ニセコに宿泊、温泉付き。とても魅力的!
だ・け・ど・・・
私の住む町からは≒100km。
車で2時間半。
峠を越える。
バスとか電車で行く?いや乗り継ぎとか超不安。
Day1は平日、会社あるし、子供たち学校だし、etc・・・
ネガティブ要素たっぷりな状況だから正直迷った。
チケット残り僅かの通知が来ても迷っていたときに、たまたまJ.Kさんのお誕生日通知がきてメッセージをやり取りしたなかで、
迷ってる→迷った時はきつい方を選ぼうって決めたことを思い出し、流れでぽちっとチケット購入。
J.Kさんに(間接的に)背中を押してもらって参加できたわけでありがとうしかありません。
そして「かあちゃん1泊でニセコ行く」に対して即行「OK」って言ってくれた家族には本当に感謝。ありがとうしかない。
参加を決めてから
どうやって行く?
レンタカー?うーん。
バス、電車?乗り換え?うーん。自信ない・・・
自信なくて、「Discordで公共機関で行くとしたらこんな感じですかね?」
と投稿してみたら
な、なんとjhonnyさんから「レンタカー1席空いてますよ」と神対応!
道民なのに乗せてもらうはいかがなものか、とか、
初めましてだし緊張する、とか
ネガティブ要素が頭を駆け巡り
迷った。
迷ったけれど、迷ったときはきつい方を選んでみるって決めてたことを思い出したてだったので、すぐにお願いしました。
Day1に向けての移動
レンタカー店の前で待ち合わせ。
トランクを手元に持つ男性をお店の前に二人発見。
店舗を覗いてみても、それらしき人はいない。
うーん。あの二人か。うーん。
勇気を振り絞って「スクフェスの方ですか?」と聞こうとしたのに早速噛む・・・私らしさ全開。まあいいか。
ここでえつおさんとたいとに無事合流。
車の引き取りに行ってくれていたJhonnyさんのも合流。
初めましてとご挨拶して早速出発。
車中で自己紹介からスタート。
「あげ芋になれますよ。」に答えてくれて、中山峠の顔抜きパネルで写真を撮れてよかった、よかった。北海道の思い出になったに違いない。
お昼はニセコでということで、道中検索。
Googleで高評価のお蕎麦屋さんをなかなか見つけれらず、プチ迷子(笑)
そして結果やってなかった(笑)
でも、次に目指したichiichicafeで素敵ランチに出会えてあたりはやっぱりついてる!おいしいパスタに出会えてラッキー♪
はじめましてなのにいろんなお話ができて、不思議な尊い時間を経ていよいよ会場へ。
Day1
いづさんのオープニングトーク、Akiさんの基調講演ではアジャイル札幌という組織の素晴らしさを改めて痛感。
年々規模拡大の一途をたどっていたスクフェス札幌について、とある事象をきっかけに運営メンバーが「自分たちの思い」という原点に返り、さらに新たなスタイルでのスクフェスにチャレンジするという素晴らしさに感銘を受けた。
辞める勇気、そして新たなチャレンジ
これは日本中の大人が参考になる事例だと強く感じました。
「運営も参加し楽しむ、参加者からも企画を出す、運営も参加者もともにイベントを作り上げる」
すごく共感するし、日々の仕事でもこれが実現できたら素晴らしいプロジェクトだし、よいチームになれるような気がしました。
▼OST①
コミュ障だからとか人前で話すの苦手だしとかやらない理由が頭をよぎった私。でも「みんなで作る2日間」という言葉が響いた事実から目を背けないために、OSTの案を出してみることにチャレンジできた自分をまずは称えよう(笑)
提示したテーマは、アジャイル宣言の背後にある12の原則のうち、
「意欲に満ちた人々を集めてプロジェクトを構成します」
が現場では一番難しい課題なんじゃないかと捉えている身として
「意欲に満ちていない人へのアプロ―チ」
様々な意見を交わせてたくさんの気づきが得られた貴重な時間でした。
特に同じプロジェクト内に「イケイケドンドン昇進しちゃうぞチーム」と「スローペースで働きたいチーム」(こういう名称ではなかったけどこんな感じ)の2チームを用意していて、自分自身や家庭状況で所属チームを選べるようにしているという事例は素晴らしいと感じました。互いを尊重し合うベースのように感じ、実現できたらいいなと強く思いました。
▼OST②
次に参加したテーマは「コミュ障のコミュニティ生き残り戦略」
TAKAKINGさんがこのテーブルに登場したことには本当に驚きしかなかったけれど、どんなに強い、太いように見える人でも、自分のキャラ立ちを考えてすごく頑張って発表などの行動をしている人が一定数いるということを学べた貴重な時間となりました。
表面上で見えること、聞こえることから勝手な色眼鏡で見ちゃいがちだけど、それは数ある視点の一部でしかなく、見えていない部分があることを想定し、多面的に物事を見ようとすることの大切さと、自己認知からの自己プロデュースの大切さを改めて感じた時間となりました。
▼OST③
次に参加したテーマは「RSGTのリモートを盛り上げたい」
参加理由はJoy.Inc、SCRUM MASTER THE BOOK、など数多くの書籍に関わっている川口さん=私にとってはアジャイル界の重鎮で雲の上の人。
チケットが即完売してしまうようなBigイベントを主催されている方が、どういった点で課題感を感じているのかが単純に興味があったから。
リアルに足を運んでくれる人が所属している会社やプロジェクトに持ち帰って取り組み、改善の足掛かりにしてほしいという軸の思いの部分に触れられて鳥肌が立ちまくりな時間でした。
一参加者の立ち位置なことばかりな私ですが、今後参加する各種イベントでは主催者の込められた思いの部分を妄想、探るようにしていきたいと思いました。
目の前にある事象を聞き流すか、チャンスととらえるかは自分次第。
同じ時間を過ごすなら、可能な限り後者の姿勢で何事も取り組んでいこうと改めて感じた時間となりました。
参加できなかったOSTにも興味深いテーマがたくさんありました。
今回はオンラインがなく録画がないので、その点は後から見ることができず残念ではありますが、自分の直感を信じて参加する場所を決めるというのもよいものだなと感じた点でもあります。
その後は夕食交流、フリータイム
参加者半分以上の人と話してみるチャレンジ決行のため、移動して話しかけてみるチャレンジしたけど緊張しすぎてあまり覚えていない・・・
覚えていることは、
生粋の道産子なのだけど、中国人だと思ったと言われたことと
スポンサートークされていたMarkさんとの対話の中で
「品質は突き詰めれば個人の状態に行き着く」
という仮説にYesをもらったこと。
これをきっかけに2日目は他者企画に参加するだけにしようと思っていたのに、「みんなで持ち寄るワークショップ」に企画を出してみようと思い立った私。夜な夜なスライド作り(手入れ)に励んだ夜となりました。
Day2
素晴らしいアジャイルコーチ陣によるコーチーズクリニックへの参加とみんなで持ち寄るワークショップ。
どちらも魅力的な企画ばかりで悩んだけれど、今回はみんなで持ち寄るワークショップに一択としました。
開始時刻前にステージ発表していたり、ステージ前で体を使って交流できるプチワークショップが自発的発生。自分で考え、行動できる人たちが集っている場なのだと再認識できたし、自分もそちら側の人になりたいと思った時間でした。
そして勇気を振り絞って、「自分の状態をチェックする6つの感」と付箋に書き出しホワイトボードに張ってエントリー。
複数の方が聞きに来てくれたことに感謝だし、何か1つでも聞いてよかったと思えるポイントがあったらいいなと願うばかりです。
▼参加したワークショップ①
午前中は30分×3枠ぶっ通しでMarkさんの「品質ナラティブで自分の品質文化を可視化しよう!」に参加。
現場で品質面に課題を多く抱えているから参加したのですが、プロダクトの状態とか品質特性とかばかりに目や意識が行きがちでしたが、品質の観点で自分自身、個人ベクトルで向き合い、他の参加者とシェアし合うという時間はとても有意義な時間でした。
▼参加したワークショップ②
アジャイル札幌運営Chimoさんの「紙粘土スクラム」に参加。
作るプロダクトは「親子で楽しめる動物園」
プロダクトオーナー×1、スクラムマスター×1、開発チーム×3
全体プランニング10分
2スプリント
・スプリントプランニング4分
・実装5分
・スプリントレビュー2分
・レトロスペクティブ4分
全体レトロスペクティブ5分
途中、ステークフォルダーとして大株主が登場し、開発側からするとそんなこと聞いてないよなリクエストがポンポン飛んでくるというリアルあるあるであろう事象も発生(笑)
30分×2枠で自発的かつ自走するチームへと変化している過程とスクラムをぎゅっと体感できるワークで、自分の職場でも企画できたらいいなと思ったワークショップでした。
終わりに
今年もとても有意義な時間となりました。週末の休日を投じてで得られるもの、価値がものすごくあることは間違いないと確信しています。
仲間で参加されている方々を見ると正直いいなと思う自分がいますし、
この価値を所属会社に持ち帰り伝搬していくことが私の課題です。
今の職場ではスクラムは実践していないですし、かなり疲弊レベルが高めなのでなかなか困難な旅ではありますが、コツコツと種まきしていきたいと改めて感じました。
企画してくださったアジャイル札幌の皆様、ともに参加し交流してくださった皆様に感謝です。ありがとうございました。
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