またPCR検査だと…

北京のとある大学で講師をしている。4月末から北京もコロナ規制が厳しくなっていると報道があるが、まあその通りなんだろう。規制をこれ幸いにと家にこもり続けていて、それが苦痛にならない私。中国生活が長いと、ある程度中国のやり方に合わせる、何かあっても、ある程度妥協することにしているので、あまり気にしないようにしている。ちょうど今月5月は7日に学会(オンラインで参加)があったり、博論の最終弁論があるので、家にこもって資料とかデータの作成や論文の修正に集中できて、いい。
通常なら、大学の授業以外にも、茶道の稽古にも参加しないといけない。茶道のお稽古も大好きで週に一二回は着物を着てお稽古に行くことがリフレッシュにもなるのでやりたいのだが、博論の修正が…かなり時間がない。でも、大学の授業もオンライン、茶道の稽古も茶室のある建物に行くことすら許されなくなり、博論をやらないといけない身としては…ラッキーかな~と思っている。
でも…PCR検査、多すぎん?毎日やってどーすんの?4月は大学で毎週一回やるように強制されていた。まー、毎週一回なら仕方ない。大学の授業は午前と午後にそれぞれ2時間担当しているので、午前の授業が終わったらそっこー小走りにPCR検査会場に行ってやってもらい、午後の授業の準備をする。大学は教職員と学生のPCR検査会場が分けられていてよかった。教職員は講堂の中なので日差しに当たることもなく快適。学生は運動場で。暑そう…と運動場を横目で見ながら講堂で検査ができた。4月末に私の住んでいる朝陽区で感染者が増えたこともあり、毎日やらされることに。ちょうど労働節のお休みに当たっていたので、自宅近くの検査会場でPCR検査。ここはだだっ広い駐車場が会場になっているので、暑い。日差しが強い。やだー!朝陽区は〇日から3日連続で全員PCR検査せよ、というのが結局エンドレスで続いている。今日もこれから連続でやるんだと。面倒すぎる。検査を運営する人たちも本当に大変だと思うのに。
北京市はロックダウンとは言っていないが、結局局地的に封鎖が行われているのでロックダウンと変わらない。いつ私の住んでいるマンションがそうなるかわからないので、4月末には一通りの生活用品、食料品などをネットで購入。1-2ヵ月はこもれるようにはしている。とはいえ、いまのところは封鎖もされていないので、マンションは自由に出入りできるし、マンションの地下にはスーパーもあり食料品や日本の調味料などもすべて揃っているので安心ではある。
だが、これは私個人の事情であり、一般的にはこんな状態を続けていたら、経済面でも生活面でも非常に混乱をきたすだろう。それに一度こんなことをやって成功したら、今後も同じような事態が出現すれば、同じような対策が取られるだろう。ということは、ずっと北京から出られない不自由な事態が続く。日本の実家にも3年帰れていない。本当は北京と日本を行き来しながら生活したかったのだが、それも難しい状態が続きそうだ。

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