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『縄文のコトダマ』でみる「ミヨタ」

『縄文のコトダマ』という本は、大和言葉の魅力について述べた貴重な書籍です。コトダマと大和言葉に興味や関心を持つ人にとって、本書は大変魅力的な一冊であり、大和文化の魅力を再発見するきっかけとなることでしょう。


大和言葉は一音一音に意味があり、力があるといいます。

あ行からわ行まで行にも口の動かし方や発声の仕方によって性格があります。そして各行の子音に、あいうえおのように母音がつきより性格が明確になります。

本書にそって「ミヨタ」という言葉の音のパワー(コトダマ)をみてみたいと思います。

マ行は真理や本質、柔らかさを表す大和言葉で、真理とともに時間・空間を表します。「マ」は「間に合う」「束の間」という時間「居間」「間合い」という空間を表します。
「ミ」はマ行のなかでも、「イ」の母音を含む音です。「イ」は躍動する生命、命のイ。前向きな活動、行くのイ。あるいは積極的な強さを表すといいます。「ミ」は本質、優しさです。食べ物の「実」であり体の「身」です。診るや見るといった優しさの意味も含みます。

ヤ行は緩やかな変化という意味があり非常に柔軟性があります。
「ヨ」は移行の意味があります。世の中の「世」、代々の「代」、「横」「よちよち」「よろよろ」といった言葉に象徴されます。
タ行は破裂音が基本であり、積極的、前向きな意味をもちます。性格としては高いもの続くものを表します。

「タ」の音は高く顕れ、多く満ち広がる様子です。田んぼの田、平らのタ、高い、立つ、留まる、民で用いられます。

音の響きのもつパワーはなかなか面白いです。
詳しくは『縄文のコトダマ』を手にとっていただければと思います。


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