高嶋ちさ子炎上によせて

東京新聞のリレー連載がきっかけとなって、高嶋ちさ子のツイッターが炎上しているらしい(しかもかなりさかのぼって)。

私は高嶋ちさ子さんといくつか共通点があるので(1声がガラガラ 2教育熱心 3毒舌)、ひそかに彼女を応援しています。なので今回のニュースを知り、(ニュースってほどのもんでもないが)、彼女のツイッターをのぞいてみることに。

すると、でるわでるわディスリの嵐。みんな暇だねー。というか、こういう悪口(というかもはや誹謗中傷)を、こういうタイミングで書き込む人というのは一体何なんだ?どう考えても常日頃から彼女に注目したり嫌ったりしていた人ではなさそう。今回のような「吊るし上げネタ」を入手するやいなや、調べ尽くして埃たたきまくって攻撃して、それによって自分の正義感を再確認している、この「最」悪なかんじったらない。

でも、こういう現象ってかなり日常茶飯事なんだろうな。私はnoteしかSNSをやっていないのでよくわかりませんが。

それだけこの世の中には近視眼的な人が多いということの証でもあり、それってものすごく恐ろしいことだと思う。

目の前に提示された出来事や、発せられた言葉通りにのみ物事を解釈するということは、一種の思考停止状態です。それが、今回のように「攻撃」あるいは「反発」という形であらわれるのはまだ良いほうで、この「思考停止」の人々が目の前に提示された事物を簡単に信じ込み、それを「肯定」することのほうが影響が計り知れないし、恐ろしい。たとえばそれは過激な宗教であったり、人道的に逸れた政治であったり、対象は様々だけれども、「鵜呑みにする人」というのはすなはち「最も洗脳しやすい人」だ。

人のプライベートなことに、親戚でもないのに口出しをするなという意見をおいておいたとしても、高嶋ちさ子が「私は毎日こんなかんじで家族と接しています」ということを100%真実だと解釈している人は、悪いけどバカだと思う。もちろん高島ちさ子にかぎった話ではないが、メディアに出る人はある程度「脚色」が必要だし、もし本当にあった出来事を語っていたとしても、それをどう受け止めるかとか、その実際の口調やそれに至った経緯は当人にしかわからないんんだから。

とにもかくにも、誰でも彼でもオープンな自己主張をできる世の中はすばらしいけれど、どんな形であれ、特定の人物を誹謗する姿は非常に不愉快きわまりなく、醜い。もちろん、ゲーム機を叩き割る高嶋ちさ子よりも。

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