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心療内科へ行くの巻

先日、生まれて初めて「心療内科」たるところへ行ってきた。

何でかって、そりゃ心身の(というか主に心心の)調子が悪かったから。
私は、それなりに体力はあるものの、気力は他人の半分以下で、何事も面倒だし、溌剌としたことなんて人生で一度もないし、でも好奇心と行動は割とある、混沌とした人間である。

だから、今までもやる気が出なさすぎて「私もしかして鬱?!」と思ったこともあるし、PMSが酷くて定期的に落ち込んでた時期もあるし、何度も行こう行こう、と思ってはいたけれど、行ったところでおそらく精神的な病気ではないことが明らかだったので、ずっと躊躇っていた。

でも、正月の親子喧嘩(というかもはや親子関係の断絶)以来、かなり気持ちが弱っていて、ちょっと仕事でのパワーも出ないなぁという感じだったし、たまたま行動範囲内に良さそうな医院があったので、初診だけでも!という気持ちで受診したのです。

病院は割と空いていて、待つこともなく診察室へ。
名前を呼ばれて顔を上げると、そこにはなんと、金髪のズラ(多分あれはズラ。違ったらごめん、先生)をかぶり、港区女子みたいな眉毛(つまりメイクしてる。むしろアートメイク、、、?)の、中年男性が目の前に立っていたのだ…。

「え、ちょっと待ってなにこの個性?もしかしてインチキ心療内科?」とかなり、かなり不安になった。いや、別にどんな外見でもいいんだけど、ちょっとペテン師っぽい感じがするあの格好をなぜ選んだ?!ということが気になりすぎて、初め、カウンセリングが全然頭に入ってこなかった。いや、心療内科医にしてはパンチ強すぎだろ。

生育歴から家族関係、仕事に至るまで色々聞かれて、怪しむ気持ちを抱えながらも答えていったが、話していくうちに、そんなに変な人じゃなさそうかな?と思えるようになった。

結果的に、案の定精神的な病ではないけれど、感情コントロールのための漢方を処方してもらって、血液検査をして終了。心療内科で血液検査するの意外だったけど、普通のことらしい。

病気でない、と言ってもらえて少し安心したし、何かあったら駆け込もう、と思える心療内科があるのはすごくいいことだと思う。お守り的な?
自分の心は、自分だけでメンテナンスしなきゃいけないわけじゃなくて、いろんな人の手を借りられないといざという時に困る。

歳をとるって、こういうことでもあるんだろうな。自分の心身の衰えを受け入れつつ、善処できるようになっていきたい。

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